株式会社電通総研
– 地域住民の主体的なフレイル予防を後押し、自治体の健康増進計画を支援 –
テクノロジーで企業と社会の進化を実現する株式会社電通総研(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩本 浩久、以下「電通総研」)は、AIで高齢者の体力測定を行い、一人ひとりの柔軟性・俊敏性・筋力・バランス能力等に応じて、転倒リスクの可視化やおすすめの運動を提案するシステム「DigSports(ディグスポーツ) フレイモ」を、2025年8月下旬より、全国の自治体やスポーツ施設向けに提供開始します。
「DigSports フレイモ」は、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (大阪府茨木市、理事長:中村 祐輔) 国立健康・栄養研究所 身体活動研究センター 山田 陽介客員研究員(現:東北大学大学院 医工学研究科 スポーツ健康科学 教授)の監修の下、電通総研がかねてより提供してきた自治体向けコンサルティングの知見とスポーツDX領域のテクノロジーを融合した体力測定システムです(特許第7689677号)。本システムを活用することで、高齢者が楽しみながら体力測定を行い、運動習慣を見直すことで、主体的にフレイル予防に取り組むことが可能です。

■ 背景
厚生労働大臣は健康増進法に基づく基本方針において、都道府県に「都道府県健康増進計画」の策定を義務付け、さらに市町村には都道府県健康増進計画を勘案し、「市町村健康増進計画」の策定を努力義務と定めています。2022年2月に実施された「自治体等の取組状況の評価のための調査」※1によると、「市町村健康増進計画」を策定している自治体は74.0%(2021年7月31日時点)に上ります。また、「健康日本21(第三次)」※2では、「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」というビジョンの下、より実効性をもつ取り組みの一つとして、ICTの利活用を挙げています。
このような状況の下、電通総研は2019年よりAIで適性のあるスポーツを判定する「DigSports」を提供、2021年にはオンライン型健康づくりシステムの研究開発※3、2024年には広島県の身近な公共空間を活用した運動習慣化促進事業の支援や、生成AIを活用した部活動のスポーツ指導支援など健康増進やスポーツDXに取り組んできました。それらの知見やノウハウを活用し、今般、高齢者向けの体力測定システムを開発しました。
■ 「DigSports フレイモ」の概要と特長
「DigSports フレイモ」は、AIを活用して高齢者の体力測定を簡単に行い、転倒リスクや身体的フレイルを可視化することで、フレイル予防への関心を高めることを目指して開発されたものです。測定結果に基づき、運動や食事のアドバイスも提供します。特長は次の通りです。

1.直感的な操作で、誰でも簡単に体力測定を実施可能
システムのガイダンスに従うだけで、専門知識がない方でも容易に測定を行うことができます。これにより、計測者・体験者双方の学習コストや運用負荷を大幅に軽減します。
2.安全性に配慮した着座姿勢での体力測定を実現
立位での測定が難しい方でも、着座姿勢のまま安全に体力レベルを推定計測できます。
この着座姿勢での体幹回旋運動に関する測定技術について、特許を取得しております(特許第7689677号)。
3.専門的な知見がなくても分かりやすい評価レポートを即時提供
測定結果は、専門的な知識がない方にも理解しやすい形式でレポートが出力されます。これにより、測定後すぐに具体的な健康行動へと繋げることができます。
■ 出展情報
「DigSports フレイモ」は、大阪・関西万博 スポーツ庁出展事業「Sports Future Lab ~スポーツがつくる未来~」に出展します。

主催 |
スポーツ庁 |
名称 |
Sports Future Lab ~スポーツがつくる未来~ |
日時 |
2025年9月3日(水)~8日(月)【6日間】 10:00~20:30(予定) *本番時間は変動の可能性があります。あらかじめご了承ください。 |
会場 |
大阪・関西万博会場内展示会場 EXPO メッセ「WASSE」イベントホール南側(2,000㎡) |
入場料 |
無料(万博会場への入場は有料) |
展示ブース |
Well-being Lab |
出展コンテンツ |
「DigSports」 および 「DigSports フレイモ」 |
電通総研は、今後も「DigSports フレイモ」をはじめとするヘルスケア領域のソリューション拡充を図り、自治体の健康増進の取り組みを支援してまいります。
※1 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000903152.pdf
※2 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21_00006.html
※3 https://www.dentsusoken.com/news/release/2021/0225.html/
<ご参考資料>
・「DigSports フレイモ」について https://smart-society.dentsusoken.com/solution/DigSports_FraiMo
・「DigSports」について https://smart-society.dentsusoken.com/solution/DigSports
■電通総研について https://www.dentsusoken.com
電通総研は、「HUMANOLOGY for the future~人とテクノロジーで、その先をつくる。~」という企業ビジョンの下、「システムインテグレーション」「コンサルティング」「シンクタンク」という3つの機能の連携により、企業・官庁・自治体や生活者を含めた「社会」全体と真摯に向き合い、課題の提言からテクノロジーによる解決までの循環を生み出し、より良い社会への進化を支援・実装することを目指しています。
テクノロジーや業界、企業、地域の枠を超えた「X Innovation(クロスイノベーション)」を推進し、これからも人とテクノロジーの力で未来を切り拓き、新しい価値を創出し続けます。
* 電通国際情報サービス(ISID)は、電通総研へ社名を変更しました。
* 本リリースに記載された会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。