静岡県
1 要旨
静岡県は、令和6年10月~令和7年2月に、TVアニメ『ゆるキャン△』とコラボレーションした県内全域を対象とするスタンプラリーを実施し、県内外から8,330人が参加しました。
本スタンプラリーの県内への経済波及効果は、令和3年度の同スタンプラリーの経済波及効果を上回る約5億円(4億9,810万円)にのぼったことが分かりました。
県内各市町や関係機関と連携し、SNS、県民だよりや各イベント等において積極的なPRを行ったことで、誘客や周遊の促進につながり、観光消費額の増加に大きく貢献したと考えられます。
2 令和6年度『ゆるキャン△』×静岡県 スタンプラリー(概要)

区分 |
内容 |
実施日時 |
令和6年10月11日~令和7年2月28日 |
スポット数 |
県内全域40箇所 |
参加者数等 |
8,330人(県内在住:3,891人、県外在住:4,439人) |
総スタンプ取得数 |
89,321個 |
使用システム |
静岡県公式観光アプリ(TIPS) |

3 経済波及効果の推計結果等の概要
参加者にスタンプラリーで消費した金額を費目別(交通費、宿泊費等)でアンケート調査し、経済波及効果を推計(委託先:(一財)静岡経済研究所)
・令和6年度『ゆるキャン△』×静岡県 スタンプラリーの実施による県内への経済波及
効果は、4億9,810万円となった。
・産業部門別では、宿泊業などの「対個人サービス」(2億1,585万円)を中心に、「運輸・
郵便」(9,707万円)や「商業」(4,902万円)など、幅広い産業に効果が及んだ。
・スタンプラリーの平均消費単価(1人あたりの消費支出額)は、県内在住者35,405円、
県外在住者61,765円であり、令和3年度に実施したスタンプラリーに比べ上昇した。
・スタンプラリーの感想は、97.4%が「良かった」と回答。その理由として、「『ゆるキャン△』のモデル地をほぼ楽しめた」が7割強、次いで「静岡県の知らなかった観光地を知ることができた」も半数を超え、多くの参加者に本県の魅力が伝わった。
4 令和3年度実施『ゆるキャン△』×静岡県 スタンプラリーの結果
参加者数等:延べ12,262人(計4コース実施)
平均消費単価:県内在住者21,822円 県外在住者:35,401円
経済波及効果:4億1,148万円
【参考1】『ゆるキャン△』とは
浜松市出身の漫画家・あfろさんによる累計1千万部を突破した大ヒット漫画(芳文社公式マンガアプリ『COMIC FUZ』にて連載中)。山梨県や静岡県などを舞台に女子高校生たちがキャンプをしたり日常生活を送ったりする様子をゆるやかに描いた作品。平成30年に初めてアニメ化されると、TVシリーズ2作、映画などいずれも大ヒットを記録。令和6年4月から6月にかけて、待望のTVシリーズ第3弾となる『SEASON3』が放映され、大井川流域を中心にストーリーが展開された。第1作目から『SEASON3』を通じて県内全エリアがモデル地になっており、TVシリーズ第4弾の制作が決定するなど、今後も目が離せない作品です。
【参考2】『ゆるキャン△』×静岡県 特設ウェブサイト
URL:https://yurucamp-shizuoka.com/
© あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト