株式会社 日立製作所
地域の発展を支える理工系人材の育成や、地域課題の解決をめざす共創活動を推進
茨城大学工学部と株式会社日立製作所(以下、日立)は、人材育成や共創活動により、日立市を中心とした地域課題の解決ならびに地域活性化に寄与することを目的とした包括的な連携協力に関する協定(以下、本協定)を2025年7月30日に締結しました。
茨城大学工学部は、日立市にキャンパスを構え、「たくましいエンジニアの育成」「世界最先端の研究拠点の形成」「茨城活躍人材の輩出」を目標に教育と研究を行っています。地元に貢献する人材の育成も重要な役割と捉え、卒業生・大学院修了生がエンジニアとして茨城県内で活躍するというキャリアパスも積極的に支援しています。
日立は、創業の地である日立市において、日立グループのOT(制御・運用技術)・IT・プロダクトを支える主要な事業所や研究開発の拠点を多数有しています。これまでも、日立エリアに拠点を持つ日立グループの事業所やグループ会社は、理工系人材の育成に資する活動や共同研究、地域課題の解決をテーマとしたワークショップの開催などを通じて、茨城大学工学部と連携を深めてきました。
茨城大学工学部のルーツ校である多賀高等工業学校の創設には、日立の創業者である小平浪平が協力した歴史もあり、両者の間ではこれまでも人材育成や共同研究などの取り組みを進めてきました。今回の両者での初めての協定締結により、茨城大学工学部と日立の関係をさらに強化し、取り組みを一層推進してまいります。
■本協定について
本協定では、地域社会の持続的な発展に向けて、以下の2つの活動を中心に取り組みを進めてまいります。今後両者の対話を通じて、相互の発展および地域活性化に必要な活動は、適宜取り組みを追加し、対応していく予定です。
(1) 地域の発展を支える理工系人材の育成に関すること
茨城大学工学部の学生が理工系分野への理解と関心を深めるためのイベントなどを共同で実施するとともに、学生と企業との交流の機会を提供して自らのキャリアを考える機会の創出をめざします。具体的には、学生のキャリア形成を支援することを目的に、日立エリアに拠点を持つ日立グループの事業所やグループ会社におけるインターンシップを実施します。また、日立で活躍する多様な人材との座談会などを通じて、学生が地域での多様なキャリアを描き、自律的に行動する契機となるような場の提供も予定しています。
(2)地域の課題解決に向けた共創に関すること
両者が有する知見、ノウハウ、技術などの活用によるアイデアや研究テーマの創出をめざし、地域の課題解決に向けた共創活動の環境整備を行います。今後、地域の発展のために両者が協力できるテーマを選定し、地域活性化の推進をめざします。
なお、本協定に基づく取り組みは、地域活性化のさらなる加速に寄与するものであり、日立市と日立が推進する『次世代未来都市(スマートシティ)の実現に向けた共創プロジェクト』 *1との間でも、相乗効果を生み出すことが期待されます。
*1 日立ニュースリリース:「日立市と日立製作所が、デジタルを活用した”次世代未来都市(スマートシティ)の実現にむけた共創プロジェクト”に関する包括連携協定を締結」 (2023年12月21日)
茨城大学について
茨城大学は、1949(昭和24)年創立の総合国立大学です。水戸市・日立市・阿見町に主要キャンパスをもち、人文社会科学部、教育学部、理学部、工学部、農学部、地域未来共創学環の6学部・学環と4つの大学院研究科を有しています。「スチューデントサクセス」を掲げた学修者本位の教育や、長年の実績を基盤とする「総合気候変動科学」の拠点創出を進めています。詳しくは、https://www.ibaraki.ac.jp/をご覧ください。
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jpをご覧ください。
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