独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
国立アートリサーチセンター(略称:NCAR、センター長:片岡真実)は、2024年度に実施した「美術館に関する意識調査」の調査結果の抜粋を2025年6月30日(月)に公開しました。これに続いて「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」の抜粋を2025年7月31日(木)に、公式ウェブサイトで公開します。
「美術館に関する意識調査」は、独立行政法人国⽴美術館が美術館活動の向上に役立てるために2015年より継続して行っているインターネット調査で、関東・関西の20代~70代を対象に、来館頻度や情報認知経路、求められる施設・サービスなどの回答を集計しています。
2024年に新たに実施した単発調査「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」は、15~25歳を対象に、初めて美術館に来館した年齢・きっかけや興味のあるアートジャンルなど、若年層の価値観や行動に焦点を当てた内容となっています。
美術館関係者をはじめ広く活用いただけるよう、調査結果の一部を公開します。
◆国立アートリサーチセンター(NCAR)の事業について (https://ncar.artmuseums.go.jp/)
NCARは「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに、情報収集と国内外への発信、コレクションの活用促進、人的ネットワークの構築、ラーニングの拡充、アーティストの支援など、わが国の美術館活動全体の充実に寄与する活動に引き続き取り組んでいきます。
2024年度「美術館に関する意識調査」
「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」概要

調査方法 |
インターネット調査(民間調査会社の保有するアンケート調査モニターを利用) |
調査エリア |
関東1都3県(東京、千葉、神奈川、埼玉) 関西2府4県(滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山) |

調査名称 |
美術館に関する意識調査 |
若年層における美術館や アート全般に対する意識調査 |
調査対象 |
20~79歳男女 (スクリーニング調査:8,000サンプル、本調査:1,000サンプル/各エリア) |
15~25歳男女1,800人(高校生以上) ※「美術館に関する意識調査」の回答者除外 |
調査期間 |
・スクリーニング:2024年10月3日(木)~10月8日(火) ・本調査:2024年10月10日(木)~10月15日(火) |
本調査:2024年8月5日(月)~8月8日(木) ※スクリーニング調査なし |
URL |
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事前に国立アートリサーチセンター(social-c@artmuseums.go.jp)までご連絡ください。
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【ご参考】 「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」調査結果の一例

〇初めて美術館に来館した年齢
「6~12歳」が38.1%と最も高く、次いで「分からない・覚えていない」が23.2%、「13~15歳」が13.8%。
〇初めて来館したきっかけ
「家族や親に連れられて行った」が52.4%と最も高く、次いで「学校の授業や課外学習で行った」が18.6%、「分からない・記憶にない」が10.7%。

○美術やアートへの興味・関心
「美術作品やアート作品を鑑賞することが好きだ」が14.1%、「好きな美術作品・アート作品がある」が13.3%、「何かを描いたり作ったりすることが好きだ」が13.1%。(最も回答が多かった選択肢は「当てはまるものはない」57.3%)