Zip Infrastructure株式会社
自走式ロープウェイ「Zippar」(※1)を開発するZip Infrastructure 株式会社(本社:福島県南相馬市、代表取締役CEO須知高匡、代表取締役COOレボンキン・マリオ・イアン・カロス・フェリド、以下「当社」)は、望月 隆之がCFOに就任したことをお知らせいたします。

■就任の背景
当社は「低コスト・自由設計・自動運転」を特徴とする自走式ロープウェイ「Zippar」の社会実装に向けて、開発、製造、資金調達を進めて参りました。複数のベンチャーキャピタル・事業会社・個人投資家による当社への出資及び2023年6月に福島県が拠出する「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」の採択を受け、現在、福島県南相馬市において、「Zippar」の技術実証を目的とした試験線を建設しております。
今後さらなる技術開発・事業展開を加速していくために、JPモルガン・チェース銀行及びBNPパリバ・グループにて豊富な金融経験を有する望月 隆之をCFOとして迎えることで、当社の事業成長と持続的な企業価値向上を推進する体制を強化することといたしました。
■CFO 望月 隆之のコメント
Zip InfrastructureのCFOに就任する運びとなり、大変光栄に感じております。当社では世界初の自走式ロープウェイ“Zippar”の開発を行っており、慢性的な交通渋滞、公共インフラの高コスト、バスの路線廃止による地域社会への影響等といった社会的課題を解決し、人々により快適な暮らしを提供することを目指しています。また当社の構想は、開発途上国の都市課題や新興国の交通インフラ整備など、グローバルな視点でも大きなインパクトを生み出すポテンシャルを持っていると感じています。CFOとして機動的な財務戦略を通じて、こうしたビジョンの実現を支え、企業価値の最大化と社会的インパクトの拡大の両立に貢献してまいります。
■CFO 望月 隆之の経歴
2001年3月に慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、新卒で米系金融機関のJPモルガン・チェース銀行に入行。審査部及び法人営業本部を経て、2005年10月にフランス系金融機関のBNPパリバ・グループに入社。東京及びロンドンにおいてレバレッジド・ファイナンス部門を始め、顧客カバレッジ、投資銀行部門、ローン・シンジケーション部門等、15年以上グループ内の業務に従事。合計で20年以上外資系金融機関に勤務。その後シンガポール拠点のバイオ・ベンチャーに勤務後、当社に入社。
■CEO 須知 高匡のコメント
弊社に金融面での経験豊かなメンバーがジョインし、ますますZipparの社会実装までのスピードを速くできることを嬉しく思います。望月の熱い思いと冷静な判断力が今の弊社経営陣と組み合わさることでより強いチームになると確信しています。国内外で運転手不足が深刻になっている今、海外でも自走式ロープウェイや専用空間での自動運転の交通システムを開発する企業が増えています。彼らに負けないように、いち早くZipparを社会実装できるようチーム一丸となって努力していきます。
※1 Zippar(ジッパー)とは、「低コスト・自由設計・自動運転」を特徴とし、従来モノレールの半分程度の輸送量が確保できるシステムを1/5 程度のコストと期間で建設可能な新たな交通システムです。Zippar は車体本体にバッテリー及びモーターを搭載しているため、自走式で直線部はロープ、カーブ部分はレールを連続的に走行することを可能としています。
【Zip Infrastructure株式会社 概要】
設立 :2018年7月
代表者:代表取締役CEO 須知高匡
代表取締役COO レボンキン・マリオ・イアン・カロス・フェリド
所在地:
(本社)福島県南相馬市原町区萱浜字巣掛場45-245
南相馬市産業創造センターA棟事務所区画1
事業内容:
「世界をよりスムーズに全ての移動をより快適に」をミッションに「都市の交通渋滞・バスの運転手不足」といった地域の交通課題を解決するべく、Zip Infrastructureは、2018年に設立し、次世代交通システムZipparの開発に取り組んでいます。Zipparの開発においては、12人乗りテストモデル車両の走行に成功しています。現在は開発拠点を福島県南相馬市に移転しており、神奈川県や沖縄県豊見城市等各自治体と連携協定を締結しながら「渋滞のない、どこでも駅徒歩5分圏内となる世界」の創造を目指しています。