株式会社アルガルバイオ
~微細藻類による革新的な睡眠改善ソリューションで未来を切り拓く~

「藻類の研究開発で、人々と地球の未来に貢献する」をミッションに掲げる株式会社アルガルバイオ(本社:千葉県柏市、代表取締役社長:木村 周、以下「アルガルバイオ」)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」実装支援(返済型)において、「微細藻類による高機能性原料の開発」の開発課題で採択されました。これにより、2025年8月1日 から2028年7月31日の3年間にわたり、最大3.3億円の支援を受ける予定です。
この支援により、アルガルバイオは機能性表示食品としての届け出を目指した微細藻類由来の原料の開発に取り組みます。具体的には、微細藻類由来原料の有効性を示すデータの取得やエビデンスの構築、作用機序の解明、さらには海外展開に向けた法規制調査などを通じ、藻類由来の新たな商品価値提供を目指します。
■ アルガルバイオの微細藻類ライブラリーから生まれた機能性素材
2018年に設立したアルガルバイオは、東京大学での20年以上にわたる微細藻類研究を基盤に、微細藻類バイオファウンダリープラットフォームを構築してきました。100種1260株以上の微細藻類ライブラリーを活用し、多様な産業領域との共同研究を推進し、2024年度には34件を超える共同プロジェクトを実施しました。

2023年には、微細藻類ライブラリーから選抜した微細藻類を配合した、初の自社開発製品である「Moneru(モネル)」をリリース。医療機関の医師等が参加する研究会やシンポジウムへの出展を通じてクリニック向けの展開を広げ、現在では全国80件のクリニックにて販売を行っています。(2025年7月31日現在)
さらに2025年には、アルガルバイオが開発した独自の微細藻類株と培養技術を活用し、日本生物科学研究所による純国産・高品質・高濃度のアスタキサンチン原料製造がスタートしました。
アルガルバイオは今後も、独自の「微細藻類バイオファウンダリープラットフォーム」を基盤とした、微細藻類による機能性原料の探索と開発を通じて、人々の健康や生活の質の向上に貢献していきます。今回のJST A-STEPプログラム採択を機に、より多くの方々にとって新たな選択肢となるような、科学的根拠に基づく、これまでにない高い機能性を有する藻類原料・商品の早期実用化を目指して、取り組みを一層加速させます。
■ 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)の概要
A-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)は、大学や公的研究機関で得られた研究成果を、社会に還元する形で実用化するための支援プログラムです。アルガルバイオが採択された「実装支援(返済型)」は、スタートアップ企業が社会実装を目指す技術を支援し、革新的な製品やサービスの創出を後押しするものです。
このプログラムは、研究成果の早期社会還元を目指し、開発費の貸付を通じてイノベーションを推進しています。外部専門家で構成される評価委員会にて、技術シーズの新規性・優位性、イノベーション創出の可能性、研究開発の目標・計画、事業化の可能性、財務状況などの観点から応募相談・選考が行われ、開発支援が決定されています。
■ 開発の概要
・開発課題名:「微細藻類による高機能性原料の開発」
・概要:現代社会は、インターネットやスマートフォンによる高度情報化、グローバル化が進み、24時間型社会が定着しています。このような社会では、仕事や生活が昼夜区別なく進行し、睡眠の質や睡眠時間の低下が重要な課題となっています。
経済協力開発機構(OECD)の2021年の調査結果によると、日本は先進国33カ国中で最も平均睡眠時間が短い国とされ、世界的にも睡眠に関する問題を抱えている国と位置付けられています。さらに、海外においても睡眠障害が深刻化しており、睡眠導入剤であるメラトニン市場が急速に拡大しています。
このような背景の中で、従来の不眠剤や健康食品が一般的な対策として広く使用されています。不眠剤は入眠を助けますが、寝起きに眠気が残りやすく、服用を中止すると再び眠れなくなるリバウンド効果が問題視されています。近年、副作用の少ない不眠剤が開発されていますが、依然として寝起きの気分が悪いという課題が残り、副作用のない新たなアプローチが求められています。
東京大学で20年以上にわたる藻類研究の成果を引き継いだアルガルバイオは、100種1260株以上の微細藻類ライブラリーを構築し、さらなる研究を進めています。その中から、マウスに経口摂取させた結果、脳内の炎症物質の低減が確認された独自の微細藻類株を発見しました。この株を利用し、睡眠改善や認知機能の維持に対する新たなソリューションの開発を進めています。
本事業の支援により、アルガルバイオは、機能性表示食品としての届出に必要な安全性データの取得や、有効性に関するエビデンス構築を進めるとともに、作用機序の解明や海外展開に向けた法規制の調査も実施します。これにより、高機能性を有する藻類原料・商品の早期実用化に向けて、さらなる取り組みを加速させます。

株式会社アルガルバイオについて
株式会社アルガルバイオは、微細藻類の研究開発と実用化に特化した研究開発型ベンチャーです。「藻類の研究開発で、人々と地球の未来に貢献する」をミッションに掲げ、微細藻類の可能性をカタチにすることを目指しています。東京大学で20年以上にわたって蓄積された藻類研究を技術基盤に、「微細藻類バイオファウンダリープラットフォーム」を構築。100種1,260株超の微細藻類ライブラリーをはじめ、藻類種ごとの育種・選抜技術、最適な培養条件の設計ノウハウ、スケールアップ検討に対応したパイロットプラントを有しています。
これらの技術とインフラを活用し、クライアントの多様なニーズに応じた最適な微細藻類の探索から、製品化・商用化までを短期間で実現。人々の健康、サステナブルな食糧供給、地球温暖化対策など、グローバルな社会課題に対して、微細藻類を活用した新たなプロダクトやソリューションの創出を、多様なパートナー企業とともに推進しています。
<会社概要>
・企業名 :株式会社アルガルバイオ(Algal Bio Co., Ltd.)
・本社所在地 :〒277-0882 千葉県柏市柏の葉5‐4‐6
・設立 :2018年3月
・URL :https://algalbio.co.jp/
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社アルガルバイオ
担当 :中楯(事業開発・広報担当)
Tel :04‐7138‐6207
E-mail :info@algalbio.co.jp