株式会社mitoriz
株式会社mitoriz(本社:東京都港区、代表取締役社長:原田光幸)は、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(以下、POB)」の会員2,984人を対象に、2024年に引き続き「お盆休み・夏季休暇に関する調査」を実施しました。
円安によるインバウンドの増加や物価上昇が続く中、夏季休暇(お盆)の過ごし方にどのような変化が見られるのか、連休の日数や気分、過ごし方、予算感など、前年の調査と比較しながら分析を行いました。
《調査サマリー》
・連休取得日数は「9連休」が13.1%で最多の一方で「連休はない」も28.0%と約3割にのぼる
・夏季休暇を“うれしい”と感じている人は55.3%で前年からわずかに減少
・うれしい理由は「ゆっくり休める」が最多も前年から減少、「自分の時間」や「趣味の時間」関連が上昇
・うれしくない理由は「どこも混雑」「交通が混雑」が上位、インバウンド増による混雑・高騰への不満も
・過ごし方は「何もせずゆっくり」が最多も前年から減少、「食事」や「趣味」など近場・自宅志向が増加
・夏季休暇の予算は「5,000円未満」が最多も前年から減少、「1万~3万円台」がやや増加
連休がある人は「9連休」が13.1%で最多の一方、「連休はない」も28.0%と約3割にのぼる

回答者の中でフルタイム勤務(正社員・契約社員・派遣など)と回答した1,345人を対象に、「夏季休暇(お盆)の連休取得予定日数」を尋ねました。その結果、「連休はない」と回答した人は28.0%と約3割にのぼり、昨年の30.3%からやや減少したものの、依然として一定数存在していることがわかりました。一方、“連休あり”と答えた人の中では「9連休」が13.1%で最多に。次いで「5連休(9.8%)」「3連休(6.7%)」が続いており、「10連休以上」と回答した人も8.1%と、前年(7.2%)からわずかに増加する結果となりました(図表1)。
夏季休暇を“うれしい”と感じている人は55.3%で微減も、大きくは前年と変わらず

「とてもうれしい(24.5%)」「ややうれしい(30.8%)」を合わせた“うれしい派”は55.3%となり、前年(56.2%)からわずかに減少も、大きくは変わらない結果となりました。注目すべきは、「とてもうれしい」と回答した人の割合が前年から4.2pt増の24.5%に上昇している点です。一方で、「ややうれしい」は5.2pt減少し、全体として“うれしい”という感情が強まったと言えそうです(図表2)。
うれしい理由は「ゆっくり休める」が前年から1.9pt減、「自分の時間」や「趣味の時間」関連が上昇

夏季休暇(お盆)が「うれしい」と回答した人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは前年同様「ゆっくり身体を休めることができるから(38.2%)」でしたが、前年(40.2%)と比べて1.9pt減少する結果となりました。一方で、「自分の時間が十分に取れるから(30.0%)」は前年から3.9pt増加し、「趣味に時間が費やせるから(17.0%)」も3.2ptの上昇。“家族と過ごす”ことよりも、“自分自身の時間”を重視する傾向が高まっているようです(図表3)。
うれしくない理由は「どこも混雑」「交通が混雑」が上位、インバウンド増による混雑・高騰への不満も

夏季休暇(お盆)について「うれしくない」と回答した人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「どこに行っても混雑しそうだから(38.7%)」、次いで「交通が渋滞するから(26.3%)」となり、上位2項目を“混雑関連”が占める結果となりました。いずれも前年より増加しており、特に「どこに行っても混雑しそうだから」は前年比+6.4ptと大きく上昇しています。コメントでも「インバウンドの増加でどこも混みそう」「宿泊施設が高騰していて予約が取れない」といった声も複数見られ、混雑や価格上昇に対するストレスが、“夏季休暇がうれしくない”と感じる一因となっていると考えられます(図表4)。
過ごし方は「何もせずゆっくり」が最多も前年から減少、「食事」や「趣味」など近場・自宅志向が増加

夏季休暇(お盆)の過ごし方について複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「何もせずゆっくり過ごす」(39.3%)で、前年(45.1%)に続き最多となりました。ただし、前年比では−5.8ptと大きく減少しており、“何もせず休養”という過ごし方はやや縮小傾向となります。一方で「食事を楽しむ」(+5.8pt)、「街やショッピングに出かける」(+5.1pt)、「お酒を楽しむ」(+3.8pt)など、遠出を伴わず日常圏内で完結する“近場アクティビティ”が軒並み上昇。「趣味を楽しむ」(+2.3pt)なども増えており、自分のペースで心地よく無理なく楽しむスタイルが支持されていることがうかがえます。実際、全20項目中15項目で前年を上回る結果となっており、全体としてアクティブ志向が強まっている傾向が見られます(図表5)。
夏季休暇の予算は「5,000円未満」が最多も前年から減少、「1万~3万円台」がやや増加

夏季休暇(お盆)にかける予算について尋ねたところ、最も多かったのは「5,000円未満」(26.9%)で、前年(29.4%)から2.5ポイント減少したものの、引き続き最多となりました。一方で「10,000~20,000円未満(16.4%)」「20,000~30,000円未満(12.8%)」といった中低価格帯は、いずれも前年比でわずかに上昇しており、予算に多少のゆとりを持たせる層も見受けられます。全体としては、「50,000円未満」の回答が全体の86.0%を占め、前年(86.5%)とほぼ同水準。大半の人が高額な出費を避けつつ、手の届く範囲で休暇を楽しもうとする傾向が続いているようです(図表6)。
【アンケート調査概要】
調査期間:2025年7月16日~7月18日
調査対象:mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)
POB会員(平均年齢50.7歳)
調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:2,984件)
消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」
国内最大級の消費者購買DBを活用し、メーカーや小売りなどのマーケティングを支援するサービスです。レシートに記載された購買情報を活用しているため、POSやID-POSデータで開示されていない小売りチェーンのデータや、個のユーザー(シングルソース)に紐づいた、業態を横断した購買行動や併売商品など断続的な購買行動を把握できます。
Point of BuyⓇ:https://www.mitoriz.co.jp/lp/pob/
サービスページ:https://www.mitoriz.co.jp/business/service/digitalmarketing-multi-idpos/
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【会社概要】
会社名:株式会社mitoriz
本社所在地 :東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階
設 立 :2004 年 7 月 / 資本金 :1億円
代表者:代表取締役社長 原田 光幸
HP :https://www.mitoriz.co.jp/
全国の主婦を中心とした60万人を超える登録スタッフネットワーク(アンケート会員含む)を活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など227,537店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。
キャスト・データ・ネットワークを活⽤して、新たなつながりを創出し、⼈やモノの潜在価値を顕在化させ、社会に新たな価値を提供し、ビジネスを通じて社会課題を解決していきます。