株式会社東京証券取引所
東京証券取引所（東証）による資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の要請やIR体制の整備の義務化などもあり、近年上場会社のIR活動が活発になりつつある中、上場会社からは「海外IRにチャレンジしてみたい」、「海外投資家と対話をしてみたい」というお声をいただくことも増えてきています。
東証シンガポール支店では、これまで数回、中小型株の上場会社の経営者有志と在シンガポールの機関投資家をつなぐ海外IRイベントをサポートしてきており、本年は三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社様の協賛のもとで中小型株の海外IRイベント「TSE Corporate Day 2025」を開催しましたので、その概要をお知らせします。
日時：2025年7月11日（金）12時～17時
場所：ONE&CO （シンガポール）
目的：アナリスト等のカバレッジが少ない中小型企業の経営者と在シンガポールの投資家がIRを通じて直接対話できる機会の創出
主催：東京証券取引所シンガポール支店
協賛：三井住友トラスト・アセットマネジメント
上場会社：アステリア（株）、（株）サーバーワークス、HENNGE（株）、（株）SM ENTERTAINMENT JAPAN、（株）ヌーラボ
投資家：ヘッジファンド、ファミリーオフィス等を中心とした在シンガポール機関投資家約15名
イベントでは、まず30分間のラージセッションにて上場会社の経営者がそれぞれ直接英語で投資家に対して自社プレゼンテーションを実施し、それと並行して各上場会社経営者と投資家等による1on1セッションが実施されました。
投資家からは、日本の上場会社のIRに対する姿勢の変化を好意的に受け止める声はもちろんのこと、経営者が直接英語でメッセージを発信することの重要性や、経営者自身から届けられるビジョンや事業戦略の熱意に対する高い評価のコメントが多く寄せられました。
参加した上場会社からは、「このようなチャンスをもらえるのは本当にありがたい」、「海外IRは初めてだったが確かな手ごたえを感じた」、「英語が得意でなくても自ら発信して投資家のコメントを受け止める姿勢の重要性を実感できた」といったポジティブな声もいただきました。
TSE Corporate Day 2025の終了後には、在シンガポールの起業家や日系企業関係者も交えた大規模な懇親会「J-Entrepreneur Meetup 2025」も開催され、IRとは別に業界関係者との意見交換や日系企業関係者とのビジネス交流も活発に行われました。
東証では、引き続き上場会社のIR活動に資するサポート施策を検討・推進してまいります。
本イベントに関するお問合せ、サポート施策全般に関するご質問やご要望などございましたら、お気軽にご連絡ください。
＜本件に関するお問合せ先＞
株式会社 東京証券取引所
サポート施策全般について：上場会社サポートグループ jojosupport@jpx.co.jp
イベントについて：シンガポール支店 tse_sg_core@jpx.sg