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作業分析AI 『Ollo Factory』を日産自動車に正式導入〜ベテランと新人の作業分析で改善を加速〜

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株式会社Ollo

ウェアラブルカメラに強い作業分析AIで、ベテランと新人の比較分析を自動化。習熟スピードを高め、組み立て作業のばらつきの見える化で改善を促進

AIスタートアップの株式会社Ollo(オロ、本社: 東京都文京区、代表取締役CEO: 川合 健斗、以下Ollo)は、Olloが開発・提供する作業分析AIソフトウェア Ollo Factory が日産自動車株式会社(以下 日産自動車)に正式採用されたことをお知らせします。Olloは、Ollo Factoryを通じ、日産自動車のさらなる生産性向上の支援を行ってまいります。

目次

日産自動車における取り組み

日産自動車では、生産性向上の取り組みの一環として、かねてより、AIを活用した作業分析の導入検討を進めてきました。2024年秋に、Olloが開発・提供する作業分析AIソフトウェアOllo Factoryの検討を開始し、両社協力のもとで、日産自動車 完成車両組立工程において実証実験を行いました。

完成車両組立工程におけるAIを活用した作業分析ソフトウェア導入の難しさは、作業者が車体の下に潜る、車体の中に入るなど、作業者が動く範囲が広いことにあります。今回、作業員がウェアラブルカメラを着用し、撮影した動画をOllo Factoryで分析することにより、これまでは難しいとされていた完成車両組立工程においても作業分析ソフトウェアの活用が可能であることが実証されました。

この実証実験を踏まえ、日産自動車はOllo Factoryを日産自動車 完成車両組立工程において正式に採用しました。Ollo Factoryの採用により、要素作業のAIによる自動分割と、要素作業単位で同期された動画の比較が可能となり、また、ウェアラブルカメラを活用することにより、完成車両組立工程のように作業者が動き回る現場でも正確な作業分析が可能となります。これにより、ベテラン作業者と新人作業者の比較分析を通じた習熟速度の向上や育成時間の短縮、さらには全体的な作業改善が促進されることが期待されています。

導入のポイント

  1. 要素作業のAIによる自動分割と同期動画の比較
    撮影された動画は、作業の1サイクルを見本として指定することにより、AIがサイクルごとに自動で分割します。さらにサイクル内において、AIが要素作業ごとに自動で分割することにより、複数サイクルを要素作業単位で同期をとった状態で瞬時に比較することが可能になります。これにより、要素作業単位で差異を比較することが可能になり、無駄な動作などを容易に判別することが可能になりました。

  2. ウェアラブルカメラを利用した高精度な作業分析
    車体下や車体内など、従来の固定カメラでは捉えきれなかった作業についても、作業者がウェアラブルカメラを装着することにより、その動作を詳細に正確に分析・可視化することが可能となりました。

  3. ベテラン作業者と新人作業者の比較分析
    ベテラン作業者と新人作業者の動画データを比較することで、作業の習熟度に応じた動作の違いを、要素作業単位で可視化することが可能になりました。これにより、各作業者の習熟度に応じた最適な教育・訓練プログラムの策定が可能になります。

  4. ばらつきの可視化による作業改善
    同一作業者の複数サイクルの動画データを比較することで、要素作業単位でばらつきを可視化することが可能になりました。作業のムリやムダなどは、作業時間のばらつきとして具現化されます。要素作業単位で発生しているばらつきを分析することにより、無駄な動作や改善点が明確になり、迅速な作業改善が実現されます。

今後の展望

本システムの導入により、習熟速度の向上や育成時間の短縮が期待されるとともに、現場全体の作業効率の向上にも寄与することが見込まれます。作業習熟と改善の両面から、工場競争力向上、および円滑な新車立ち上げに寄与することが期待されます。

日産自動車 生産企画統括本部モノづくり革新部部長 林哲哉 様からのメッセージ

日産自動車の各工場において、作業者の入れ替わりが多い現状を踏まえ、効率的な作業分析および早期作業習熟の重要性を強く認識しています。新しい技術を取り入れることで、作業者が迅速に技能を習得し、工場運営の効率を高めることが求められています。

Ollo Factoryの導入は、特に手元が検出しづらい組立ラインにおけるAI分析の課題を解決する大きな一歩となりました。これまで難しかった作業分析が可能になり、私たちの生産現場における作業の可視化と改善が進むことを期待しています。

さらに、Ollo Factoryを活用することで、「DXを進め仕事を楽にやり易く」し、「新車新ラインのスムーズな立ち上げ」を実現することができると確信しています。この取り組みを通じて、私たちはより効率的で競争力のある生産体制を築いていきます。今後も、技術革新を通じて、より良い製品をお客様に提供できるよう努めてまいります。

代表取締役 川合 健斗 メッセージ

この度、日産自動車様にOllo Factoryが正式採用されたことを、心より光栄に思います。
完成車の組立工程は、従来の固定カメラによる分析では死角が多く、これまで人の目による観察に頼らざるを得ない現場でした。

今回、ウェアラブルカメラとOllo Factoryの画像認識技術を組み合わせることで、人が行っていた作業分析をAIがほぼ自動で実行できるようになり、これまで可視化されていなかった小さな作業のムダやミスを詳細かつ客観的に分析することが可能になりました。

特に、ベテラン作業者と新人作業者のウェアラブルカメラ映像を効率的に比較分析し、技術伝承や習熟速度の向上を実現できる点は、人材育成において大きな価値を提供できると確信しております。

世界的な自動車メーカーである日産自動車様のモノづくりの現場で、私たちの技術が貢献できることを光栄に思います。今回の成果を皮切りに、そして日本の製造業全体の競争力向上に寄与してまいります。

作業分析AIソフトウェア 『Ollo Factory』

Ollo Factory とは、製造現場における人の作業の分析をAIで自動的に行うソフトウェアです。教育・改善・リアルタイムでの異常検知といった作業分析の多様なニーズに、1つのプラットフォームで対応できます。

模範となる作業と比較対象の作業(新人作業者の作業など)を、それぞれウェアラブルカメラなどで撮影し、AIに分析させることで、熟練作業者と比較対象者の違いを瞬時に網羅的に可視化できます。違いの可視化だけでなく、複数のサイクルを分析してばらつきの大きい要素作業を特定することも可能です。さらに、異常検知機能によってリアルタイムに作業ミスを発見し、品質向上につなげることもできます。 

Ollo Factoryは専門知識がなくても、スマートフォンの簡単な操作だけでも使用できる製品です。一部の改善担当者やエンジニアだけでなく、現場の工長やリーダーでも使用できます。現在、Ollo Factoryは国内外50拠点以上の製造現場(半数以上が海外)で導入されており、生産性向上・品質改善・作業者教育に幅広く活用されています。

会社概要

Ollo(オロ)は、2019年2⽉に東京⼤学 松尾研究室 のメンバーを中⼼に設⽴された、製造業向けの AI スタートアップです。「現場の最適化を、驚くほどシンプルに。」というコーポレートミッションのもと、製造現場における繰り返し作業の可視化・分析・改善を⽀援する作業分析 AI ソフトウェア「Ollo Factory」を開発・提供しています。AI を活⽤した作業分析を通じて、従来は属⼈化していた改善・教育業務を、誰でも実⾏可能な再現性のあるプロセスへと変⾰することを⽬指しています。

会社名: 株式会社Ollo (オロ)

所在地: 東京都文京区本郷2丁目38番16号 いちご本郷三丁目ビル703

代表者: 代表取締役 川合 健斗 (かわい けんと)

事業内容: 製造業向け画像認識ソフトウェアの開発・提供

Webサイト: https://ollo.jp/

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月5日 07時00分)

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