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信長か。珍しゅうもない。ざらにいる男よ――。 17歳で戦場に降り立った若者は、戦国最後の怪物だった。

6年におよぶ取材・執筆期間をこの一作に封じ込めた人物は、丹後の戦国大名・一色五郎(いっしき・ごろう)
本作は2023年10月から1年半、北海道、中日、東京、西日本新聞朝刊各紙に連載されたものを改稿しました。
新聞連載中から大きな話題となり、「朝刊が届くまで起きている」「最初から新聞(連載)を切り抜いておけば良かった」など、SNS上などで熱い声が寄せられています。
映画化もされたベストセラー『のぼうの城』、そして本屋大賞受賞作『村上海賊の娘』を自ら乗り越える、最新作にして最高傑作の誕生です。
【著者・和田竜さんからのメッセージ】

【本書の内容】
織田信長による天下布武の軍団が日本全土を侵略していくなか、その怪物は戦場にあらわれた。名を丹後の守護大名、一色義員(よしかず)の嫡男・五郎と言った。
17歳の若武者は、父が倒された圧倒的に不利な状況下、凄惨な戦闘を繰り広げ、その場にいた敵方・長岡(細川)家を瞬く間に恐怖に陥れる。
信長に丹後を支配するよう命じられた智将・長岡藤孝、猛将・忠興親子は、決死の覚悟で対峙し続けた。
味方にも本心が見えない五郎が進もうとする先は、果たして織田家の壊滅か、一族の破滅か――。
戦国時代最後の怪物が、覚醒する。
【著者プロフィール】
和田竜(わだ・りょう)
1969年12月、大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。
2003年、映画脚本『忍ぶの城』で城戸賞を受賞。
2007年、同作を小説化した『のぼうの城』(小学館)でデビュー。直木賞候補、本屋大賞2位を経て映画化もされ、累計200万部のベストセラーとなった。
2014年、『村上海賊の娘』(新潮社)で吉川英治文学新人賞、そして本屋大賞を受賞し、累計300万部を突破。他の著作に『忍びの国』(新潮社)、『小太郎の左腕』(小学館)がある。
【書籍情報】
『最後の一色(いっしき)』 和田竜
2025年11月 上下巻にて刊行
予価 上巻 2,100円(税込)
下巻 1,900円(税込)
小学館・刊
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装画 オザワミカ