ユーモラス
段差が “見える”ことで“安心”に。ユーザーの不満の声を活かし、考案された安全誘導デザインツールが初導入

テクノロジーとエンタテインメントの融合で新たな価値を創出する株式会社humorous(ユーモラス、東京都目黒区、代表取締役:田村勇気)は、高輝度蓄光ユニット「ナイトコンシェルジュ®」の新製品として、階段・段差専用ユニット「Cutting Edge(カッティングエッジ)」の一般提供を開始しました。厚生労働省の統計によれば、国内では年間約435〜625人が家庭内の階段転落事故で死亡しており、災害時も見据えた設計段階からの安全対策が求められています。本製品は、貼るだけで、“きわ”を強調することが実現。防災規格を上回る性能、自由なデザインカスタマイズ性とコストパフォーマンスを実現。既存意匠に馴染む設計・改修ソリューションとして、屋内外を問わず幅広い空間に新しい価値をもたらします。
【背景】階段事故の深刻さと設計段階での課題
夜間や停電時などにおけるボトルネック空間として、常に上位に挙げられる階段・段差。
高齢化の進行に伴い、転落転倒事故は社会的な課題です。厚生労働省人口動態統計では、直近数年で年間約625件〜435件の死亡が報告され(※1)、内閣府の調べでは転倒場所の約12.5%が階段(※2)です。暗闇では転倒・踏み外しなどの事故リスクがさらに高まり、設計者にとっては、安全性を確保しながら意匠性や景観を損なわず、さらに工期やコストの負担を抑える方法が求められています。
(※1)厚生労働省人口動態統計より
(※2)内閣府調査より
【現行の暗闇対策】照明灯や既製蓄光製品への不満
既存の主な対策は照明灯の設置ですが、電気工事や設置費用、ランニングコスト、景観や環境への影響、停電時など課題が多く、「明るすぎず暗すぎない」ちょうど良い解決策は存在していません。
また、従来の蓄光テープやライン材は「発光が弱い」「持久力がない」「ホビーでしか使えない」「結局使わなくなった」などの声が多く、防災や避難誘導などの保安資材は「景観に合わない」「普段使いできない」「高すぎる」などの課題を抱えていました。
【忖度なし。現場の“リアルな不満”が出発点】
「市販蓄光ツールは輝度が弱すぎるし、防災蓄光ツールはとにかくダサい」
「防災標識レベルの高輝度蓄光で作れないの?シールで貼れたら最高」
「階段全部に使うととんでもない金額になる。現実的じゃないよ」
「設置場所によって、デザインを自由に変更できないの?」
──次々に挙がる“無茶ぶり”とも言える声を真っ向から受け止めたのが、今回のプロジェクトです。
蓄光製品に対する“四重苦”(=弱い・ダサい・選べない・割高)をすべて覆すべく、これまでの製造・販売の常識をゼロから見直し。 素材開発、デザイン設計、施工方法に至るまで、現場で本当に求められる用途・機能・美しさ・費用対効果を追求した試行錯誤の結果、ついに製品化に至りました。

【対応策】防災規格超えの性能。必要量が自由に選べる。意匠設計への適合性
「Cutting Edge」は、津波避難標識JISZ9097基準(12時間後3mcd/㎡以上)を上回る高輝度蓄光素材(同時間比較で8mcd/㎡の計測実績)を採用した、階段専用の小型蓄光ユニットです。薄型蓄光アルミ板+トップコート加工で高い耐久性を確保し、角部は全て面取り加工(45度カット)済み。滑り止めや反射加工も可能で、屋内外問わず長期間安全に使用できます(特許出願済み)
施工は裏面のテープを剥がして貼るだけ。シンプルなデザインで、既存階段の意匠を損なわず、短期間で設置可能なため、新築・改修のいずれの現場にも対応します。ユニット単体でも機能し、複数を自由に組み合わせることで、動線デザインの自由度が大きく広がります。これにより空間に応じ必要な量だけを購入することが可能になりました。


【導入事例】集合住宅における安全性とデザインの両立
東京都内の集合住宅において、階段段差の“きわ”を強調する形で「Cutting Edge」が施工されました。既存照明を追加することなく、夜間の動線視認性を大幅に向上させました。居住者アンケートでは「夜間の安心感が増した」との声が多く、設計担当者からも「空間全体のデザイン統一感が高まった」と評価されています。暗闇でも段差の位置が一目でわかるため、歩行者の安心感が向上。同時に、デザインカスタマイズによって空間全体の印象も向上しました。










【特長と導入メリット】
・防災規格超えの高輝度・長時間発光(JISZ9097基準比2倍以上)
・既存意匠に調和するデザインカスタマイズ性
・基本ユニットシステムを採用しており、必要な数量・配置を自由に選択可能
・プロジェクト規模やデザイン意図に応じた資材調達ができ、コストコントロールが容易
・短工期・低負担の施工(両面テープによる後付け可能)
・滑り止め・反射など安全性強化オプション
・電源不要でランニングコストゼロ
・屋内外問わず長期間使用可能
【今後の展望】
「Cutting Edge」をはじめとする「ナイトコンシェルジュ」シリーズは今後、美術館・劇場・ホテル・観光&アウトドア施設などの低照度空間、歴史的建築物の保存改修、商業施設や公共施設など、多様な用途での導入を予定しています。また、建築、設計関係者との連携を図り、暗闇を空間資源と捉え、安全とデザインを両立することで、“保安用品”から“空間を変えるツール”への進化を加速させます




【製品情報】
製品名:ナイトコンシェルジュ® Cutting Edge(カッティングエッジ)
サイズ:10〜20cm × 2cm(他サイズ展開可)
素材:蓄光アルミ板+トップコート加工(耐久性、耐候性、耐食性、荷重試験を全てクリア)
施工方法:両面テープ貼付、ガイド付き(デザインパターンも参考ガイドあり)
対応面:水平面/垂直面/段鼻
価格:案件・仕様に応じてお見積もり
※特許出願済
Cutting Edge(カッティングエッジ)製品紹介サイト
ナイトコンシェルジュ® に関して
現在の暗闇対策は、暗いまま放置か、照明灯設置の事実上の2択となっています 。後者の場合、無条件に照明設備や電気工事、高騰する電気代や長期にわたる維持管理など、費用的にも運営的にも施設事業者の負担となっており、また、過剰な照明設置は利用者が必ずしも望まない状況もあり、CO2削減の観点からも環境に不要な負荷をかける側面もあります 。
「ナイトコンシェルジュ®」は、防災・避難標識などに使われてきた蓄光素材を創造的に活用するプロジェクトです。従来の蓄光素材のパフォーマンスを大幅に向上させた最新の高輝度蓄光技術を応用し、電気代、メンテナンス、電気工事が全て不要で半永久的に使用できる素材が特徴です。国土交通省のモデル事業として社会実験が実施され、9割の利用者から継続設置を希望する声が上がり、2023年に実用化されました。
日中もサインとして稼働できる暗闇対策のコミュニケーションツールとして、道路空間、公共施設、アウトドア・天文施設、イベント会場、工場内施設、またアミューズメントやメディア活用など、安全、自然、バラエティという主要3カテゴリーでの多様なシーンで展開されており、今後も多くの場面での活躍が期待されています。

※「ナイトコンシェルジュ®」はオリジナルの空間演出法として特許出願済、商標登録済です。
株式会社 humorous(ユーモラス)(東京都目黒区、代表取締役:田村勇気)
広告代理店にて映画やドラマなどの製作に携わってきた代表の田村が、テクノロジーとエンタテインメントの融合で独自の課題解決を目指すコンテンツ開発企業として2022年創業。エンタメの演出を活用し課題空間を変身させるR&D事業など、コンテンツ開発を推進。Plug&Play、東京都エコーリーディングプロジェクト、JR東日本、AwajiWell-beingBusinnesContestなど、全国の主要スタートアッププログラムに選出、受賞。
『あそびゴコロが、世界を救う』をミッションに、既存にない組み合わせやユーモアを有効活用し、心にゆとりある社会の実現を目指します 。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社humorous
担当:田村
メール:info@humorous.co.jp