能美防災株式会社
能美防災は、2025年8月6日付で株式会社IHIから、同社の子会社である明星電気株式会社の全株式を取得するための株式譲渡契約を締結いたしました。

1.株式の取得の理由
当社は、関東大震災の惨禍を目の当たりにした当社創業者・能美輝一によって創業され、100年を超える歴史の中で「防災事業のパイオニアとしての使命に徹し、社会の安全に貢献する」ことを社是とし、火災報知設備や消火設備といった防火防災設備を通して、社会に安全と安心を提供する総合防災企業です。2022年度よりさらなる飛躍を目指し、経営計画「能美防災グループ 中長期ビジョン2028」(以下、「中長期ビジョン」といいます。)を策定しており、その施策のひとつとして「積極的なM&A」を掲げております。また、中長期ビジョンの中で、「事業戦略の基本的な方向性・ありたい姿」として、「総合防災メーカーとして災害全般へ事業領域拡大」することを掲げており、昨今の自然災害の激甚化・頻発化が進む状況を踏まえ、急速に変化する外部環境に対応しながら、火災以外の新たな防災領域への事業展開に取り組んでおります。サステナビリティ経営の観点からも、当社が取り組むべき社会課題(マテリアリティ)の1つに「あらゆる災害から生命・財産を守るためのソリューションの提供」を特定しております。
このような中、当社グループは「明星電気株式会社」を新たな仲間として迎え入れ、新たな成長ステージへの飛躍を目指します。同社は、1938 年の創立以来、「測る」と「伝える」をコア技術とし、気象・防災・宇宙など、さまざまな観測分野において常にその中枢を担い、安全・安心な社会の暮らしを提供してきた企業です。当社グループの事業領域は防火防災設備といった屋内を中心とする防災領域であるのに対し、同社は気象防災・宇宙防衛等の事業領域において、気象計や地震計などの計測器、人工衛星に搭載される観測機など、屋外を中心とする防災領域を有しております。特に同社の地震動観測技術は、当社創業の原点となる地震災害に対する防災技術であり、防火防災技術とのシナジーが強く期待できると考えます。
当社グループは、今回の株式取得を通じて、次なる成長ステージへ移行し、「屋内と屋外」「観測と制御」「地上と宇宙」をつなぐ、かつてないスケールの防災ソリューションを構築する礎を得ました。異なる領域で培われた高度な技術が融合することで、これまで誰も実現できなかった領域に挑戦し、真の総合防災企業グループとして、持続的な企業価値向上を実現してまいります。
2.異動する子会社の概要

3.株式取得の相手先の概要

4.取得株式数、取得価額及びおよび取得前後の所有株式の状況

5.日程

6.今後の見通し
株式譲渡実行日をが2026年2月2日との予定でありしておりますので、本件が2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微であると見込んでおりますが、今後開示すべき事項が今後発生した場合には、速やかにお知らせいたします。
(参考)当期連結業績予想(2025年5月9日公表分)および前期連結実績

会社概要
名 称 :能美防災株式会社
代表者 :代表取締役社長 長谷川雅弘
所在地 :東京都千代田区九段南4-7-3
設 立 :1944年5月5日
資本金 :133億2百万円(東証プライム市場)
主な事業 :各種防災設備・システムの企画、開発、設計、施工、保守と各種防災機器の設計、
製造、販売
本件に関する問い合わせ先
能美防災株式会社 広報室 担当:飯島
TEL:03-3265-0230
E‐mail: kouhou@nohmi.co.jp