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「YKK AP環境報告書 2025」発行

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YKK AP株式会社

自社CO2排出量37%削減、リサイクルアルミの活用や樹脂リサイクルの取り組みを強化

 YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:魚津 彰)は、「YKK AP環境報告書 2025」を発行しましたので、お知らせします。「第6次中期環境事業計画」(2021~2024年度)の最終年となる2024年度は、環境経営方針で掲げる「気候変動」「資源循環」「水保全」「生物多様性」の4つの環境課題に取り組み、2013年度比で自社CO2排出量37%削減、水使用量35%削減などの重点テーマにおいては計画を達成しました。詳細は弊社ウェブサイトに掲載しています。

環境報告書 2025 WEBサイト
https://www.ykkapglobal.com/ja/sustainability/environment/report/

2024年度 環境活動のポイント

【1】気候変動

 ・高断熱窓の販売による、使用時のCO2削減貢献量2020年度比175%を達成[①]

 ・自社CO2排出量(スコープ1+2)を2013年度比37%削減[②]

【2】資源循環

 ・廃棄物排出量を2016年度比9%削減[③]

 ・廃棄物原単位(※1)2016年度比33%削減[③]

【3】水保全

 ・水使用量を2013年度比35%削減[③]

【4】生物多様性

 ・社会貢献活動の実施件数217件[②]

①YKK APグループ(国内)、②YKK APグループ(国内+海外)、③YKK APグループ(国内+海外製造拠点)

※1:売上高当たりの廃棄物排出量

■ 2024年度の主な取り組みと成果

カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、脱炭素・循環型社会の促進、環境配慮商品の拡販など、環境負荷低減と気候変動の緩和と適応に貢献する取り組みを強化しました。

【1】気候変動
高断熱窓はアルミ窓に比べて窓からの熱の出入りを抑えることができるため、空調使用時のCO2排出量削減に貢献できます。YKK APでは住宅モデル家1棟あたりのアルミ窓(複層ガラス)のエネルギー消費量を100として、高断熱窓のエネルギー消費量の差と年度の高断熱窓の販売数を乗ずることで「CO2削減貢献量」を算出しており、2024年度は2020年度比で175%を達成しました。また、住宅開口部のさらなる高断熱化を目指し、国産桧の集成材を利用したトリプルガラス木製窓「APW 651」大開口スライディングを2024年7月に発売しました。
スコープ1+2では、年率1.3%以上の省エネ、燃料転換、自社敷地内への自家消費型再生可能エネルギーの導⼊を主軸とした対策を推進し、これまで国内外9拠点に16,200kW(前年度比約1.7倍)の太陽光発電・風力発電を導入しています。これによる2024年度CO2削減量は年間7,200t(前年度比約1.4倍)に相当します。
スコープ3では、リサイクルアルミの利用率を高め、物流の効率化や生産性向上に取り組むことで、2013年度比で19%削減しました。また、温室効果ガス排出量(※2)および再生可能エネルギー量について、データの信頼性・透明性を高めることを目的に、試験・検査・認証機関のSGSジャパン株式会社による第三者検証を受け、検証意見書(※3)を取得しました。

トリプルガラス木製窓「APW 651」

※2:スコープ1、スコープ2、スコープ3カテゴリ1
※3:詳細は下記リンクに掲載しています。
https://www.ykkapglobal.com/ja/sustainability/environment/report/asset/pdf/verification.pdf

【2】資源循環

国内製造拠点での廃棄物リサイクル率100%を継続し、工場から排出する廃棄物のゼロエミッション(※4)を2005年度から20年連続で達成しました。商品への再生材活用については、製造過程で生じるアルミ端材を素材として再利用する社内品リサイクル率はすでに100%を達成しています。アルミニウムの製錬時にグリーンエネルギーを活用した「グリーンアルミ」の調達を進めるとともに、使用済アルミサッシやアルミスクラップの投入比率を高め、2024年度リサイクルアルミ使用比率(※5)は56%に向上しました。樹脂リサイクル(※6)についても製造工程で発生する樹脂端材の新規用途の開発を積極的に行い、社内品リサイクル率は、2024年度末時点で67%まで向上しました。

四国製造所 アルミリサイクル炉

※4:YKK APの定義により「事業活動に伴って発生する排出物のリサイクル率97%以上」
※5:日本サッシ協会の定義に基づく
https://www.jsma.or.jp/documents/enviroment/environment/tabid196.html
※6:樹脂社内発生端材の社内での再利用

【3】水保全

工業用水の受け入れ量の見直しや洗浄水の多段利用、配管更新による漏洩対策等を実施し、水使用量で2013年度比35%、水原単位(※7)で54%の削減となり、計画を達成しました。これらの取り組みが認められ、2024年8月に創設された水循環に資する取り組みに関心のある企業や取り組みを実施している企業を登録・認証する制度である「水循環企業登録・認証制度」にて、「水循環ACTIVE企業」に認証されました。

水循環ACTIVE企業に認証

※7:売上高当たりの水使用量

水使用量の推移

【4】生物多様性

国内外の各拠点で植樹による緑化活動を行うなど、地域のニーズに応じた社会貢献に取り組みました。

【第6次中期環境事業計画 主要テーマの2024年度到達目標と実績】

達成度・・・◎計画以上、○計画通り、△一部未達(>90%)、×未達

①YKK APグループ(国内)、②YKK APグループ(国内+海外)、③YKK APグループ(国内+海外製造拠点)

※8:出荷高当たりのエネルギー使用量

■ 今後の展望

2050年のあるべき姿「事業活動におけるライフサイクル全体を通して“環境負荷ゼロ”を実現」に向けて、バックキャスティングで2030年の目標、2028年度に達成すべき中期到達目標を策定しました。そこから設定した2025年度の目標達成に向けてアクションプランを進めていきます。重点課題である「気候変動」「資源循環」について下記に紹介します。

【1】気候変動

「商品」では、戸建住宅やマンションなどにおいても高断熱窓を拡充するとともに、カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギー事業への取り組みとして、ビルの窓や壁面を活用する「建材一体型太陽光発電」の開発を進めています。建物に実装可能な製品の実証実験を進めることにより、これまで進めてきた「窓で断熱」の省エネ政策に「窓で発電」の創エネ政策を加えて社会実装を目指し、持続可能なまちづくりに貢献していきます。また​「CO2削減貢献量」についてこれまで国内としていた内容を2025年度からは海外の実績も含めて、2020年度比199%の達成を目指します。

「モノづくり」では、⾃社敷地内への⾃家消費型再⽣可能エネルギーの導⼊を進めています。2025年度には、黒部製造所の太陽光発電によりYKK AP30ビルで『ZEB』を達成するなど、2025年度までに国内外合わせて創エネを合計18,200kWまで拡⼤する見込みで、CO2削減は10,700tを⽬標に再⽣可能エネルギーの導⼊を加速します。今後も商品とモノづくりそれぞれにおいて、2040年カーボンニュートラルに向けた技術開発を強化していきます。

(上)「羽田 建材一体型太陽光発電実証実験ラボ」(下)創エネ導入量(kW)

YKK AP自社CO2排出量

【2】資源循環

廃棄物排出量については、廃棄物の状態・排出状況を検証し、混合廃棄物を選別するなど、ひと手間かけて有価物化することに引き続き取り組み、さらなる廃棄物排出量の抑制に努めていきます。商品への再生材活用については、アルミの市中リサイクル材の投入を増やし、2030年度リサイクルアルミ使用比率100%達成を目指します。樹脂端材の社内品リサイクル率は、2025年度に100%を達成する見込みであり、樹脂窓の製造工程で発生した端材、切粉は再び資源として樹脂材へ再生させてリサイクル率の向上に取り組むとともに、樹脂端材の新規用途の開発も積極的に行います。
また、YKK APが参画する「樹脂窓リサイクル検討委員会」では、使用済み樹脂窓を回収・リサイクルするシステムの構築に向けて、産官学連携での取り組みを進めています。YKK APは、樹脂窓メーカーとして主体的に樹脂窓リサイクルの取り組みを加速させ、他社製品も含めた使用済み樹脂窓由来の再生原料を使用した”マドtoマド”リサイクルによる商品の実用化を目指します。

出典:PR TIMES

本プレスリリースの内容や詳細についてのお問合せは以下までご連絡ください。

企業プレスリリース詳細へ (2025年8月8日 14時00分)

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