亀岡市
~JR嵯峨野線の減便問題に新たな一手。9月1日より応募受付を開始します~

京都府亀岡市(市長:桂川孝裕)は、2025年2月から3月に関西で初めて※1西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)の株式を約1億円規模で取得し、これによって得られる株主優待券を、市民を対象に抽選でプレゼントする事業を2025年9月1日(月)から開始します。
地方自治体が交通インフラを担う鉄道会社の株式を自ら大規模に取得し、その対価として得た株主優待を、市民を対象とする抽選という公平な手法で直接還元するこの取り組みは、全国初※2の事業モデルです。
本事業は、長引くJR嵯峨野線の減便に対し、単に要望を続けるだけでなく、市が「行動する株主」という新たな立場からJR西日本との建設的な対話に臨む「本気度」を示すものです。 同時に、市の投資から得られる果実を市民へ直接還元することで、公共交通への関心を高めていただくことを目的としています。
※1 関西地方の自治体がJR各社の株式を保有すること(2025年8月 自治体公表資料等に基づく亀岡市調べ)
※2 「地方自治体が、交通インフラを担う鉄道会社の株式を自ら大規模に取得し、その対価として得た株主優待を、市民を対象とする抽選という公平な手法で直接還元する取り組み」として(2025年8月 自治体公表資料等に基づく亀岡市調べ)
背景:利便性低下が続くJR嵯峨野線、要望だけでは届かない声

JR京都駅から快速で約20分というアクセスの良さもあり、子育て世代を中心に移住者が増加傾向にある亀岡市にとって、JR嵯峨野線は市民生活に不可欠な交通インフラです。
しかし、2022年3月に行われた日中時間帯の減便が現在も継続しており、市民は不便な生活を強いられています。
これまでも市や近隣自治体で組織する協議会を通じて、ダイヤの早期復便をJR西日本へ繰り返し要望してきましたが、状況の改善には至っていません。 この膠着状態を打開するため、亀岡市は従来の行政手法の枠を超え、企業の所有者の一員である「株主」という能動的な立場を選択しました。
事業の目的:株主としての対話、市民還元の実現
本事業は、以下の3つの目的を柱としています。
-
ダイヤ復便への「本気度」のPR
大規模な株式取得という行動で、路線サービス改善への市の強い意志を内外に示します。
-
市民の公共交通政策への関心喚起
株主優待の市民還元をきっかけに、市民が当事者として公共交通のあり方を考える機会を創出します。
-
JR西日本との建設的な関係構築
株主として経営陣と直接対話する機会を得て、対立ではなく「共創」の関係を築き、地域交通の未来を共に考えます。
※関連のプレスリリース:
2025年2月7日発信:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000052338.html
「JR西日本株主優待券」市民プレゼント企画 概要

応募期間 |
2025年9月1日(月)~9月30日(火)必着 |
---|---|
応募資格 |
次を満たす人 ・亀岡市民(優待券の受け取り時に本人確認書類で在住を証明できる人) ・市役所の開庁時間内(平日8時30分~17時15分)に市役所まで優待券を受け取りに来ることができる人 |
プレゼント内容(主な優待券) |
・鉄道割引券: JR西日本エリア内の片道きっぷの運賃・料金が5割引 ・京都鉄道博物館入館割引券:1枚で最大2名まで入館料金が5割引 ・JR西日本ホテルズ・宿泊優待券/レストラン割引券 ・ジェイアール京都伊勢丹・お買物割引券/レストラン ・喫茶割引券・その他、レンタカー割引券など多数(総数120枚) ※優待券の有効期限:2026年6月末まで |
応募方法 |
・Webフォーム ・郵便ハガキ:次の明記し、郵送送付先へ (1)氏名 (2)住所 (3)電話番号 (4)希望する優待券の種類 郵送送付先:〒621-8501(住所不要) 亀岡市役所 桂川・道路交通課 ※応募はお一人様一回限り。複数希望可。 |
抽選・発表 |
厳正な抽選のうえ、当選された人のみ連絡 |
優待券の引き渡し |
2025年10月31日(金)まで 市役所2階の桂川・道路交通課で窓口交付 |
【お問い合わせ先】
京都府亀岡市まちづくり推進部
桂川・道路交通課
担当 小林(こばやし)
TEL:0771-25-5070
E-mail:katsuragawa@city.kameoka.lg.jp