東京書籍株式会社

解説
現代の「大仏師」が、制作にたずさわる仏師ならではの視点で、奥深く新鮮な仏像の見方を紹介するまったく新しい仏像の入門書。
6世紀に日本に仏教とともに伝来して以来、仏像は人々の信仰を受け止めてきた。
仏像は、運慶や快慶など多数の名仏師・工房によって制作され、その技術や構想は蓄積し、現代まで濃密な伝統を作り上げてきた。
本書は、現代の「大仏師」である江場琳觀が、制作にたずさわる仏師ならではの奥深く新鮮な仏像の見方を紹介するまったく新しい仏像の入門書。
構成は、如来、菩薩、明王、天部などの種類別章構成。
その整理された構成の中で、国宝・重要文化財の仏像、自作の仏像の数々を例に挙げながら、仏像の礼拝、鑑賞・解釈において欠かすことのできない基本要素の紹介に加えて、技法、表現の工夫、制作の意図などの見どころを語りつくす。
「大仏師(だいぶっし)」とは
それは仏像制作にかかわる仏師たちを主導する長の尊称であり、また知識、技術と芸術性を兼ね備えた最上位の仏師が限られた名刹からのみ授かることのできる称号である。







著者情報
江場琳觀 えば りんかん
大仏師、江場佛像彫刻所所長。1973年、愛知県生まれ。1992年、京都「松久宗琳佛所」に入門。松久宗琳佛所監修『仏像彫刻 鑑賞と彫り方』(淡交社)の「瑠璃観音」制作・解説を担当。2001年独立。江場佛像彫刻所に加入、雅号を「琳觀」とする。2005年、愛・地球博のイベント『地球の授業「1000年スパンのものづくり」仏像と森』で3メートルの仁王像の制作と講演を行う。また、松久朋琳師が始めた一家一仏、一人一仏運動を引き継いだ「草仏展」を年に一度開催している。名古屋市博物館、名都美術館、愛知県美術館、GINZA SIX蔦屋書店などで数多くの展覧会を開催。2016年、「釈迦三尊像」によって天瑞山大安寺 (北海道)から「大仏師」号を授与。
コンテンツ
はじめに——仏像彫刻の世界へようこそ
一 如来の章
二 菩薩の章
三 明王の章
四 天部の章
五 仏弟子、羅漢、高僧の章
あとがきにかえて——尾上右近さんの手獅子
<概要>
『大仏師が教える仏像彫刻の深すぎる世界』
■江場 琳觀/著
■定価2,750円(本体2,500円+税10%)
■A5判・208頁
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/product/books/81744/
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