トルコ共和国大使館 文化観光局
― 美食と絶景の旅先として注目―

トルコ有数の観光地カッパドキアがこのたび「ミシュランガイド」に掲載され、トルコを代表する観光地として一層の注目を集めています。
SNSや旅行サイトでよく目にする一枚の写真――。朝日に照らされながら大空を漂う熱気球と、幻想的な奇岩群「フェアリーチムニー」が織りなす、カッパドキアの息をのむ風景です。奇岩群の美しさに加え、熱気球体験や洞窟ホテル、初期キリスト教徒が身を寄せた地下都市など、他に類を見ない魅力が訪れる人々の心を捉えます。
2024年には同地域の博物館や遺跡に437万人以上が訪れ、熱気球体験も年間93万3千人と過去最高を記録するなど、世界中の旅行者を惹きつけるカッパドキア。その魅力は風景だけでなく、アナトリアの伝統や土地の恵みに根ざした豊かな食文化にもあります。
近年、この独自の食文化が「ミシュランガイド」に認められ、美食を目的とした旅行者を惹きつける地として、さらなる注目を集めています。
カッパドキアならではの食体験 ― 話題の“壺焼きケバブ”から郷土料理まで
カッパドキアで楽しめる多彩な食文化をご紹介しましょう。この地域は、豊富な種類の美味しい肉料理が有名です。まず代表的で、SNSでも話題の「テスティ・ケバブ(壺焼きケバブ)」です。
熱々の陶器を目の前で割ると、じっくり煮込まれた香ばしい肉の香りが立ち上り、視覚と味覚の両方で楽しめる、カッパドキアならではの特別な料理体験となります。

カイセリ名物の「マントゥ(小さな水餃子)」は、一口のスプーンに40粒ものせられるほど繊細な一品。ヨーグルトとバターソースでいただく伝統の味わいは、訪れる人を魅了します。
そのほかにも、ヨーグルトと麦、ひよこ豆でつくる「ウルギュップ・タルハナスープ」、干し杏と肉を木製のストーブで煮込んだ「カユス・ヤフニスィ」、葡萄糖蜜やアーモンド、レーズンを混ぜ込んだ「ゼルデリ・ピラフ」、さらに「西洋カリンの詰め物」や「アーパクラ(白いんげんと肉の煮込み)」など、奥深い郷土料理が揃います。
食後の美味しいデザートも充実しています。バターで煮た無花果「インジル・ヤーラマス」、かぼちゃのデザート、葡萄入りトルコ菓子「キョフトゥル」、はちみつを添えた「干しカイマク」、小麦粉とバターで仕立てる「ドラズ」など、多彩なスイーツを楽しむことができます。
また、トルコを代表するスイーツといえば、言わずと知れた「バクラヴァ」。カッパドキアでは、ウルギュップ風の特別な一品「ダーマット・バクラヴァ」が味わえます。ふさわしい濃厚な甘さと香ばしさは、やみつきになることでしょう。

修道士が紡いだ伝統 ― カッパドキアワイン
奇岩群フェアリーチムニーから壺焼きケバブまで、カッパドキアの驚きは尽きません。ワインもそのひとつです。カッパドキアのワイン造りは、初期キリスト教修道士の時代までさかのぼる長い歴史を誇ります。地下都市や初期キリスト教会を訪れれば、その伝統の深さを実感できるでしょう。
肥沃な火山性土壌と豊かな日照に恵まれたこの土地では、芳醇なブドウが育ちます。代表的な品種には、エミル(爽やかでミネラル感のある白ワイン)、オキュズギョズ、カレジック・カラス、ボアズケレ、ナリンジェなどがあり、個性豊かな味わいを堪能できます。
トルコについて
トルコはアジアとヨーロッパを結ぶ要所として、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点と考えられてきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2024年には全世界から過去最高の6,226万人の観光客が訪れました。2023年にトルコ共和国として建国100周年、2024年には日本との外交関係樹立100周年を迎えました。トルコの詳細は公式ウェブサイト(https://goturkiye.jp/)または以下の SNS をご覧ください。
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トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、国内外の観光市場においてのトルコのブランディングを確立させ、観光やビジネスにとって魅力的な渡航地としての認知を高めるため、文化観光省が定めた観光戦略や政策に基づき、あらゆるプロモーション、マーケティング、コミュニケーション活動を行っています。世界各地の現在の観光機会を促進・販売するとともに、観光の潜在的分野を発見・改善・確立していきます。