東京海上ディーアール株式会社
「次世代燃料戦略(前編):ガソリン代替燃料の動向と課題」
東京海上ディーアール株式会社は、2024年10月から調査研究プロジェクト「GXの産業界への影響と対応」を実施しています。このたび研究成果として、「次世代燃料戦略(前編):ガソリン代替燃料の動向と課題」を発行いたしました。詳細は本プロジェクトの概要ページをご覧ください。
レポート概要
運輸部門の脱炭素の話題では、とかく電気自動車(EV)へ注目が集まりがちですが、既存の内燃機関と化石燃料インフラを最大限活用しつつ脱炭素化を目指すことができる、e-fuel等の合成燃料やバイオ燃料といった石油を代替する「次世代燃料」の重要性が再認識されています。
これらの燃料は、ライフサイクル全体で見た場合に温室効果ガス(GHG)排出量を削減するポテンシャルを秘める一方で、それぞれが異なる技術的特性、コスト構造、そして政策的課題を抱えています。そこで、次世代燃料に関する政策的・技術的動向や課題等について、前後編2回に分けて分析・考察を行っていきます。本レポート(前編)では、特に乗用車等で利用される「ガソリン代替燃料」に焦点を当て、e-fuelとバイオエタノールを巡る国内外の政策動向と、電動化技術を含めた経済性の比較分析を行います。後編では、軽油・ジェット燃料を代替する燃料に注目し、次世代燃料全体について総括する予定です。
「GXの産業界への影響と対応」研究プロジェクト概要
GX(Green Transformation)とは、化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のことを指します。
現在の産業・社会構造は化石燃料の使用を前提に最適化されたものです。従って、GXは、単なるエネルギー政策の転換にとどまらず、社会の様々な分野に変化をもたらし産業界にも大きな影響を及ぼします。
本プロジェクトは、そのようなGXの与える影響をエネルギー、産業・競争、金融・資本市場、貿易・通商、技術、等の多様な観点から分析し、産業界に必要な対応を検討します。
研究の成果については当社ホームページにレポートとして発信する他、セミナー等も予定致しております。