株式会社モルテン
建築家・中山英之氏とともに「移動型キオスク」を製作・出展
株式会社モルテン(本社:広島市西区、代表取締役社長:民秋清史、以下、モルテン)は、一般財団法人神原・ツネイシ文化財団(広島県福⼭市 代表者:代表理事 神原勝成)が主催する建築の文化イベント『ひろしま国際建築祭 2025』の趣旨に賛同し、協賛企業として本建築祭に参画します。
その取り組みの一環として、建築家・中山英之氏とともに「移動型キオスク(小さな建築)」を共同で製作・出展します。この「移動型キオスク」は、広島県尾道市のONOMICHI U2 前のオリーブ広場に設置され、“風景が通り抜けるキオスク”をコンセプトにした新しい建築です。子供向けのワークショップなども行う予定で、クリエイティブな交流の場を生み出すとともに、モルテンの開発拠点 molten [the Box] が象徴する独創的なモノづくりの姿勢を体現します。
株式会社モルテン 代表取締役社長 最高経営責任者 民秋清史 コメント
2022 年に広島に開設した開発拠点 molten [the Box]を通じ、建築が⼈と地域をつなぎ活性化する⼒を実感しました。この度、モルテンも初開催となる『ひろしま国際建築祭 2025』 にて、中⼭英之さんの作品『⾵景が通り抜けるキオスク』をサポートする形で参加できることを光栄に思います。本祭が多くの出会いを⽣み、瀬⼾内の創造性を育む場となることを願っています。
以下、神原・ツネイシ文化財団発表の内容に準拠し、本プロジェクトの詳細をお知らせします。
⼀般財団法⼈神原・ツネイシ⽂化財団は、今秋 10 ⽉に開催する『ひろしま国際建築祭 2025』(以下、建築祭)において、新たに2名の⽇本を代表する建築家、堀部安嗣⽒、中⼭英之⽒が設計する「移動型キオスク(小さな建築)」の設置を発表します。このキオスクは建築祭の「思想の入り口」、来場者との「対話の場」、歴史・⾵景・営みから建築を解くことで⾒えてくる「場所の⽂脈」でもあり、ひろしまの⼈・建築・地域・⾃然をつなぐ「象徴的装置」として機能する新しい建物となり2つのプロジェクトを始動します。
2つのプロジェクトは、両建築家がそれぞれ地元企業の⽀援を受けて実現しました。堀部⽒は株式会社ウッドワン(広島県廿⽇市、代表者:代表取締役社⻑ 中本祐昌、以下ウッドワン)と連携。中⼭⽒は株式会社モルテンとともに「移動型キオスク」を制作します。
この「移動型キオスク̶⼩さな建築プロジェクト」プロジェクトは、今後、3年に1度のひろしま国際建築祭開催毎時に新たなキオスクを増やしながら発展しいく計画です。第2回のひろしま国際建築祭(2028 年開催予定)でも複数の設置を行った後、第3回の建築祭(2031 年予定)では、2025年、2028年2回分のキオスクを加え、建築祭来場者に楽しんでいだける「キオスクマルシェ」の開催も検討しています。
今回新たな建築家2名が加わることによって、ひろしま国際建築祭 2025への参加作家は全23組となります。(2025年8⽉現在)
■ プロジェクト 概要
移動型キオスク ー ⼩さな建築プロジェクト01:「つぼや」堀部安嗣 x ウッドワン

建築祭の会場のひとつである広島県福⼭市の神勝寺 禅と庭のミュージアムにある、作庭家・中根⾦作氏による枯⼭⽔「無明の庭」に設置。普段は立ち入ることができない庭の中に期間限定で登場し、神勝寺本堂から見る「⼀幅の画」として、視覚的にも体験的にも⼼に刻まれる建築となります。
「⽊の⽂化」の継承者であるウッドワンの哲学を反映しながら、⽇本の伝統的な⼿刻み⼤⼯技術を用い、⽻根建築⼯房が吉野檜無垢材による⼩屋を組み上げます。
・ 参加建築家、協賛企業からのコメント
堀部安嗣⽒ コメント
アーキテクチャー(Architecture)とは物理的なものではなく、茶道、柔道、武⼠道のような「〜道」ではないかと考えます。未来のための、過去から続く⼀本の道。その”道”の途中に存在する今回のプロジェクトでは、⽇本で今まさに失われつつある価値ある⾝近な素材や伝統的な⼿刻みの⼤⼯技術を継承してゆくために何ができるか、考えるよい機会にしたいです。尺貫法の6尺(1,820mm)×6尺(1,820mm)は⼀坪です。これが⼈の住まいや⼟地の基本となっています。この⼀坪という単位を『つぼや』でお楽しみ下さい。
ウッドワンコメント
「⽊材で、この世に新しい価値を提供する。」
1952年の創立以来、ウッドワンは広島で⽊と向き合い、その可能性を探求し続けてきました。この度、広島を舞台とする「ひろしま国際建築祭」に協賛できることを誇りに思います。⾃社で育てた優良な⽊材と、⽊の可能性を知り尽くした技術が、建築に確かな選択肢を提供します。⾃然と共に、建築を⽀える存在でありたい。この祭典が、世界の建築家と私たちの想いを繋ぐ場となることを願っています。
移動型キオスク ー ⼩さな建築プロジェクト02:「⾵景が通り抜けるキオスク」中⼭英之 x モルテン

建築祭の会場のひとつである広島県尾道市の ONOMICHI U2 に隣接するウォーターフロントの⽊製デッキの空間、オリーブ広場に設置するキオスク。透明な膜材の2つの小さな建築による“⾵景が通り抜ける”キオスクが登場します。2つの建築の蓋をあけるとそれが屋根になり、⼦供向けのワークショプなども行う予定です。モルテンが掲げる独創的なものづくりの場 molten[the Box]を象徴するように、クリエイティブな場を提供します。
・参加建築家、協賛企業からのコメント
中⼭英之⽒ コメント:
個別の島々だった瀬⼾内が船や橋で結び合わされたように、ふたつの小さなキオスクが⼿をつないで、ひとつの場所をつくり出します。キオスクたちは半透明な素材で覆われて、収納されたさまざまな物たちが、⾵景を背景に浮かびます。ふたつのキオスクから生まれる場所は、収納された物や道具と、訪れた人々や⼦供たちが出会う空間です。透き通った大きなスケッチブックを広げて、尾道の海や空に毎⽇違った絵を描き込むような、そんな光景を想像しています。
■ 移動型キオスク 概要

* 神勝寺 禅と庭のミュージアム:https://szmg.jp/
* ONOMICHI U2:https://onomichi-u2.com/
■ 参加建築家、協賛企業について
・ 堀部安嗣⽒:

1967 年 神奈川県横浜市⽣まれ。
1990 年 筑波⼤学芸術専⾨学群環境デザインコース卒業。
1991-1994 年 益⼦アトリエにて益⼦義弘に師事。
1994 年 堀部安嗣建築設計事務所を設⽴。
2002 年 第18回吉岡賞を《⽜久のギャラリー》で受賞。
2007-2024 年 京都造形芸術⼤学 (2020年4⽉より、京都芸術⼤学に校名変更)⼤学院教授
2016 年 ⽇本建築学会賞(作品)を《⽵林寺納⾻堂》で受賞。
2020 年 毎⽇デザイン賞を《⽴ち去りがたい建築》で受賞。
2022年- 放送大学教授
・ 中⼭英之⽒:

1972 年 福岡県⽣まれ
1998 年 東京藝術⼤学 美術学部 建築科 卒業
2000 年 東京藝術⼤学⼤学院 美術研究科 建築専攻 修⼠課程 修了
2000-2007 年 伊東豊雄建築設計事務所 勤務
2007 年 中⼭英之建築設計事務所 設⽴
2024 年- 東京藝術⼤学美術学部建築科 教授
代表作に「⽯の島の⽯」「弦と弧」「mitosaya 薬草園蒸留所」などがあり、ブルワリー施設やレストラン、店舗、公共施設、オフィス、住宅など幅広い⽤途の設計を⼿掛けている。主な賞歴に SD Review 2004 ⿅島賞、第17回環境・設備デザイン賞 優秀賞、グッドデザイン賞⾦賞がある。主な著
書に『中⼭英之|スケッチング』『中⼭英之|1/1000000000』『建築のそれからにまつわる5本の映画 ,and then: 5 films of 5 architectures』がある。
http://www.hideyukinakayama.com
・ 株式会社ウッドワン
◎所在地:広島県廿⽇市市⽊材港南 1-1
◎設⽴:1952年4⽉
業種:キッチン、建具、床等をトータルでご提案する木質総合建材メーカー
事業の特徴:ニュージーランドで約 4 万ヘクタールの森林を保有し、約30年をかけて苗木から木を育て、育てた木を主な原料として、内装用の床材や建具、キッチンの扉などに加工し販売。
https://www.woodone.co.jp/

<ひろしま国際建築祭> とは
⼀般財団法⼈神原・ツネイシ⽂化財団が「建築」で未来の街をつくり、こどもの感性を磨き、地域を活性化させ、地域の“名建築”を未来に残すことをミッションとして掲げ、3年に1度開催する建築⽂化を発信する祭典で、現在⽇本各地で開催されている芸術祭の“建築”版のような⽂化イベントです。
初回の 2025年は、広島県の福⼭市・尾道市にある 7 つの会場を中⼼に8つの建築にまつわる展⽰を 2025年10⽉4⽇(⼟)- 2025年11 ⽉30 ⽇(⽇)(58 ⽇間)⾏います。世界的に活躍する著名建築家はもちろん、未来を担う建築家・作家まで総勢 23 組が出展します。
会期中は、建築家による講演会や、展覧会のガイドツアー、⼦供向けワークショップなど、多岐にわたるプログラムも開催します。
詳細は公式サイトをご覧ください。
◎ホームページ:https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/
◎SNS:



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■ ⼀般財団法⼈神原・ツネイシ⽂化財団について
『ひろしま国際建築祭2025』を主催する<神原・ツネイシ⽂化財団>は、常⽯グループ(広島県福⼭市)がさらなる地域の活性化と豊かな市⺠⽣活の実現に向け、建築⽂化を発信することを⽬的のひとつとして設⽴した財団です。常⽯グループは、海運、造船、物流、商社・エネルギー、環境、ライフ&リゾートの各事業分野で地域社会と連携しながら新たな価値創造を推進しています。また、2025年に新たに設⽴したグループ社会貢献推進部を通じて、地域貢献活動へのサポートを拡⼤しています。
神原・ツネイシ文化財団: ABOUT | ⼀般財団法⼈ 神原・ツネイシ⽂化財団
常石グループ: https://www.tsuneishi-g.jp/company/
■ 株式会社モルテン 会社概要
競技用ボールと自動車部品の製造・販売に始まり、内部の空気圧を調整する「中空体技術」と、ゴム・樹脂などの高分子素材を扱う「高分子化学」の 2つのコア技術を活用して事業を拡大してきました。 現在では、競技用ボールをはじめとするスポーツ用品事業や自動車部品事業のほか、医療・福祉機器事業では、製品開発と学術研究の両面から社会貢献を担い、マリン・産業用品事業では、浮桟橋や橋梁用ゴム支 承のほか社会基盤を構成する要素を製造・販売するなど、様々な分野で可能性を追究し続けています。
所 在 地:広島県広島市西区観音新町四丁目 10-97-21
設 立:1958年11月1日
代 表 者:代表取締役社長 最高経営責任者 民秋清史
資 本 金:3 億 1,614 万円
従 業 員:単体 673 人(2023 年 9 月時点)、グループ 3,100 人
社名由来:molten とは melt の過去分詞で、”溶解する、鋳造する”という意味に加えて、”古いものから新しいものに脱皮する”という意味を持っています。