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対話型マルチAIエージェントサービスを開発、共創空間での運用を開始

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三菱電機株式会社

複数の専門家AIエージェントとの対話を通じ、事業領域を横断した価値創出を加速

対話型マルチAIエージェントサービスの概要

 三菱電機株式会社は、複数の専門家AIエージェント(※1)との対話を可能とする、「対話型マルチAIエージェントサービス(※2)」のプロトタイプを開発し、当社の共創空間「Serendie Street Yokohama(セレンディストリート横浜)」での運用を本日より開始しました。

 当社は、デジタル基盤「Serendie®(セレンディ)」を活用し、複雑化する社会課題の解決に向けて、事業領域を横断した新たなサービス・ソリューションの創出に取り組んでいますが、事業領域や専門分野の垣根を越えた連携を実現するためには、時間や人財などのリソースの確保が課題となっていました。そこで当社は、この課題を解決するための手段として、近年活用が進むAIエージェントに着目しました。

 今回当社が開発した「対話型マルチAIエージェントサービス」は、さまざまなビジネスシーンにおいて、専門家AIエージェントチームを瞬時に組成し、複数の専門家AIエージェントとの対話を通じて課題解決や事業創出のスピードを加速させるサービスです。ユーザーは、ライブラリーに登録した「電力事業領域エージェント」や「FA事業領域エージェント」などの具体的な役割を持った複数の専門家AIエージェントから最適なチームを組成することで、異なる事業領域の専門知識が必要とされる共創活動を、多角的な示唆を得ながら行うことができます。これにより、事業領域や専門分野の垣根を越えた連携における時間や人財などのリソース面の課題を解消します。また、ユーザーは必要に応じて社内外の多様な知見を専門家AIエージェントとして登録できるため、現実的には難しいと想定される組み合わせのチームを組成することが可能となり、既存の枠を越えたアイデア創出を実現し、顧客やパートナーとの共創による価値創出を加速させることができます。

 当社は今後、「対話型マルチAIエージェントサービス」を、事業領域を横断した社内のナレッジ共有やソリューション創出のツールとして活用するとともに、顧客やパートナーとの共創活動におけるアイデア創出の起点として利用することで、新たな価値を創出し、社会課題の解決を目指します。

■新製品の特長

1.専門家AIエージェントチームによる多角的な視点で課題解決を支援

・ユーザーは、「電力事業領域エージェント」や「FA事業領域エージェント」などの具体的な役割を付与した複数の専門家AIエージェントをライブラリーに登録し、ニーズに応じた最適なチームを組成。複数の専門家AIエージェントとの対話を可能にする独自の「マルチAIエージェント対話アーキテクチャ」により、専門家チームとリアルに対話しているような体験をユーザーに提供

・ユーザーが入力する問いに対して、事業領域や専門分野の垣根を越えた複数の専門的な視点から回答を生成することで、ユーザーは多角的な示唆を得ることが可能

2.社内外の多様な知見を専門家AIエージェントとして登録することで、顧客やパートナーとの共創による価値創出を加速

・「Graph RAG(グラフラグ)」技術(※3)の活用により、ユーザーは必要に応じて社内外の多様な知見を専門家AIエージェントとして登録できるため、現実的には難しいと想定される組み合わせのチームが組成可能

・社会課題に関するデータなどの公知情報と、当社や共創相手が保有する多様な知見を掛け合わせて活用することで、既存の枠を越えたアイデアの創出を加速

3.最適な専門家AIエージェントを自動で割り当てることで、スムーズな対話が可能

・オーケストレーション機能(※4)を有するAIエージェントが、ユーザーからの問いかけの意図を瞬時に理解し、登録されている専門家AIエージェントの中から最適な専門家AIエージェントを自動的に選択

 ・ユーザーは専門家AIエージェントの切り替えを意識することなく、思考の連続性を維持したまま、常に最適な専門家とスムーズに対話を続けることが可能

■今後の予定・将来展望

 共創空間「Serendie Street Yokohama」での運用を通じて得られたフィードバックを基に、プロトタイプの機能の改良と拡張を進めます。将来的には、当社が持つ工場やビル、インフラ事業などのドメイン知識を活用し、業界特有の課題を解決する「ドメイン特化型AIエージェントソリューション」として事業にも適用することで、新たな価値の創出を目指します。

■商標関連

「Serendie」

三菱電機株式会社の登録商標

■参考情報

 共創空間「Serendie Street Yokohama」は、社内外や国内外の多様な人財・データ・技術を一堂に結集し、新たな価値を創出するための施設です。セミオープンなプロジェクトルーム「field」や実証実験空間「garage」、双方向の発信を促す円型のカンファレンスホール「circle」、顧客やパートナーとの新たな出会いを誘発する交流エリア「yokocho」などを備え、多様な知識や技術の組み合わせによる共創活動を推進しています。

 また、Serendieウェブサイトでは、Serendieの狙いや特徴、価値創出に向けたストーリーなど、さまざまな情報を掲載しています。

<Serendieウェブサイト>

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/serendie/

field
garage
circle
yokocho

■三菱電機グループについて

 私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie®」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型 デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、www.MitsubishiElectric.co.jpをご覧ください。

※1 ユーザーに代わって目標を達成するために、データを収集して自律的に最適な手段を選択し、タスクを実行するAI技術

※2 特許出願中

※3 データベースやドキュメントの情報を検索し、関連性の高い情報を効率的に検索するために情報をグラフ構造のデータに変換し、精度の高い回答を生成する技術

※4 複数のAIエージェントが協力してタスクを効率的に遂行するための技術

<お客様からのお問い合わせ先>

三菱電機株式会社 デジタルイノベーション事業本部 DXイノベーションセンター

〒221-0056 神奈川県横浜市神奈川区金港町1番地7 横浜ダイヤビルディング

E-mail:dx-ic@me.MitsubishiElectric.co.jp

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月20日 18時50分)

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