株式会社Review
4月に全体の約4割が集中、都市と地方で異なる開業パターン

株式会社Review(リビュー/大阪市中央区/代表取締役:藤本茂夫)は、「人」と「IT」のチカラを組み合わせ、全国の実在する店舗・施設・法人などのデータを独自に収集・整備し、提供するデータプロバイダーです。
日々データを更新し、圧倒的な網羅性とリアルタイム性を保持。
他社にはない“人の手を通したデータの強さ”を武器に、マーケティング・営業戦略・経営企画やサービス設計など、データであらゆるビジネスの支援をしています。
そんな弊社ならではの、2025年4月〜6月における全国の医療業の開業動向を独自に調査・分析し、最新のレポートを公開いたしました。
本レポートでは、開業件数の変化や診療科の選択傾向をデータから読み解き、都市と地方で異なる開業戦略の実態に迫っています。
全国で1,642件が新規開業、社会的ニーズが開業を後押し
2025年4月〜6月の3か月間で、新たに開業した病院・診療所は全国で1,642件にのぼりました。
そのうち4月は673件と全体の約4割を占め、開業件数が最も多くなっています。
年度初めという時期的要因も重なり、例年通り“開業シーズン”の特徴が鮮明に表れる結果となりました。
2025年4月〜6月の全国の病院&診療所開業数ランキングトップ5には、以下の都道府県がランクインしていました。
全国の病院&診療所開業 都道府県別ランキングTOP5

2025年4月〜6月における病院・診療所の開業件数を都道府県別に集計したところ、以下のエリアが上位を占めました。
1位:東京都(350件)
2位:大阪府(144件)
3位:神奈川県(118件)
4位:福岡県(88件)
5位:愛知県(85件)
※保健適応の病院・診療所のみで集計。
ランクインしている5都府県はいずれも人口規模が大きく、経済・交通の中心地としての機能を有しています。
これらの地域では、患者数の確保が比較的容易であることに加え、美容医療や心療内科など都市型の多様な医療ニーズが存在しており、開業数の多さにつながっています。
また、競合の多い環境ではあるものの、市場規模の大きさから一定の需要を見込めることが、医療機関の新規参入を後押ししていると考えられます。
春は“開業シーズン”、医療現場の時期的偏り
2025年4〜6月期は、5都府県で前期比50件以上の大幅な開業増加が確認できました。

この背景には、医療業界ならではの事情と、社会全体のリズムが重なっています。
行政手続きや保険診療の届け出など、多くの制度が「年度初め」に合わせて動くため、準備から開業までをスムーズに進めやすい時期といえます。
さらに、看護師や事務スタッフといった医療人材も4月入職が多く、チーム体制を整えやすいのも大きな理由です。
また、転居や職場・学校の異動に伴い「新しいかかりつけ医」を探す人が増える時期であり、開業する側にとっても患者との接点を築きやすい季節ともいえます。
なぜ開業は春に集中するのか?
■医師の異動・人事サイクルとの関係
■融資・補助金制度の活用タイミング
■患者獲得のシーズン戦略
■気候・運営上の理由
※詳しくはレポート資料をご覧ください。
地域を支える“入口”内科クリニックの存在感
2025年4月〜6月に開業した病院・診療所を診療科目別に分析したところ、
最多は「内科(533件)」、次いで「歯科診療所(405件)」、「形成・整形・美容外科(119件)」という結果になりました。

「歯科診療所」を抜いて「内科」が最も多く開業。
高齢化の進展により生活習慣病や慢性疾患の患者が増える中、幅広い症状を診られる内科は「地域の入口」として欠かせない存在です。
「生活基盤に直結する医療」が安定して選ばれていることが分かります。
一方で都市部では、美容や心療内科など“新しいニーズ”に応える診療科も増加しており、
今後は 「地方=基盤医療」×「都市=多様化」 という二極化が進むと考えられます。
■高齢化社会と地域医療を支える内科の力
■人口分散 × 医療インフラ不足
高齢化に伴う慢性疾患の増加や地域における“基盤医療”の必要性、さらには医療インフラの地域格差とも密接に関係していることが見えてきました。
※詳しくはレポート資料をご覧ください。
これからの医療––––地域と社会が求めるもの
2025年4月〜6月のデータを振り返ると、全国で1,642件の病院・診療所が新たに開業しました。
そのうち4月〜5月の春先の開業数は600件を超えており、年度初めのタイミングにあわせた開業集中が目立つ結果となりました。
高齢化、予防志向、メンタルケア、美容・QOLといった多層的なニーズに応えるため、
医療の形は今後さらに多様化・高度化していくことが求められています。
「多様化する都市」 と 「基盤を支える地方」–––––
都市部では、美容クリニックや心療内科など“時代の流れ”に沿った新しい診療科の開業が目立ちました。
一方で地方では、生活の基盤を支える存在として“まず必要とされる内科”が選ばれる傾向が強く、開業の半数近くを占めていました。
「地域に必要とされる医療を届けたい」
「自らの専門性を活かし、患者に寄り添った診療をしたい」
決して小さくないリスクを抱えながらも、それを超えて「理想の医療」を実現しようとする医師たちの決意が、医療の未来を力強く照らしています。
その想いこそが、数字では測れない医療の価値を生み出しています。
希望と挑戦の連鎖が、次の世代へとつながる–––––
より豊かな医療の未来を築いていくことを願い、このレポートをお届けいたします。

全国医療施設 開業ランキングレポート ver2
「ビジネスをラクに、生活を楽に」
Reviewはこれからも、あらゆる可能性に果敢にチャレンジし続け、Reviewのデータサービスを通して沢山の企業の新たなビジネスチャンスを創り、地域経済の活性化に貢献していきたいと考えております。
「できないを可能にする」という理念を掲げ、全国にいる約6,500名の登録パートナーの力を借りながら、独自のAI技術、データの力を活用して新しい未来の形を創造していきます。この取り組みを通じて、ビジネスの効率化と生活の向上を図るための実践的なソリューションを提供し続けてまいります。
【株式会社Reviewについて】
<商号> 株式会社Review(リビュー)
<代表者> 代表取締役CEO 藤本 茂夫
<所在地> 〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-4-7おおきに御堂筋瓦町ビル8F
<設立> 2016年3月
<資本金> 112,620,000円(準備金 100,620,000円)
<事業内容> データDXサービス「macci」の運営・企画・開発
IT×人によるオリジナルクレンジング技術の提供
<受賞> オール大阪企業家支援プロジェクト StartUP 第11回ビジネスプランコンテスト 特別大賞
<HP> https://re-view.jp/
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TEL:06-7730-9109
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