ELSOUL LABO B.V.
東京リージョンにおけるベアメタルサーバーのプレミアムラインが完売、仕入れを強化。Solana上でのハイパフォーマンス運用実績に高評価をいただき、EVM系のMonadクライアントにも活用例

ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)と Validators DAO が運営する ERPC は、東京リージョンにおけるベアメタルサーバーのプレミアムラインが完売となったことをお知らせします。
日頃より多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
東京リージョン完売の背景
アジア全体で Solana 需要が加速し、東京でも高性能サーバーへの引き合いが急増しています。日本は島国でありながら、先人達の取り組みにより強固な海底ケーブル網と運用体制が整備され、今日の高速通信が支えられています。
私達はこの重要拠点を Solana ネットワークの中核の一つとしてさらに強化すべく、改善と投資を継続します。

ShredStream のデータソースと同一ネットワーク内にサーバーを配置し、外部インターネットを一切経由しないゼロ距離通信を徹底していること、そしてサーバー自体のパフォーマンスにこだわり、常にフルターボ稼働が可能なことが主な完売理由です。共有エンドポイントの混雑や遠距離経路の揺れを避け、理論上最速のデータパスを確保します。
当該データセンターには多くの Solana 主要バリデータが集積しており、Solana 関連のワークロードにおいて地理とネットワークの両面で優位性が確立されています。プレミアムリソースは 25Gbps×2 の十分なネットワーク帯域と高クロック CPU 構成を備え、受信から処理、送出までの総遅延をまるごと削る設計が支持されています。
今回完売となったプレミアムラインの特長と構成
今回、完売となったのはプレミアムのベアメタルサーバーおよび専有 ShredStream です。

専有 ShredStream Metal Ryzen プレミアムは、Solana Shreds のデータソースと**同じデータセンター**かつ**同一ネットワーク**内にデプロイされています。外部インターネットを経由しないゼロ距離通信により、ストリーム受信時の遅延とばらつきを根本から抑制します。


アプリケーション向けのプレミアムベアメタルは、Ryzen 9950X プレミアム(16 コア、最大 5.7GHz、月額 320 ユーロ)と、SLV Metal App+ プレミアム(Ryzen 7950X、16 コア、最大 5.7GHz、128GB ECC DDR5、1.92TB NVMe×2、25Gbps×2、月額 240 ユーロ)のラインナップです。いずれも ShredStream と同じデータセンターに設置されており、ネットワーク遅延を最短に抑えることができます。
なぜアジアでも“近さ”が重要か
通信条件が最良の地域に全てを集約する発想では、実際のソフトウェア開発の要件を満たしきれません。開発はビルドやログ確認、デバッグ、リロード、エディタ操作といった往復の多い作業で構成され、往復遅延がそのまま作業効率と集中に影響します。環境や経路によってはキーボード入力の反映が一文字あたり数百ms遅れることがあり、この僅かな遅延が初期フェーズの反復速度と体験を確実に損ないます。
私達は本番運用における超低遅延だけでなく、日々の開発が“快適”に進む応答性を各大陸で確保することを重視しています。そのため、アジア圏でもアプリケーションや開発者に近い場所に拠点を置き、継続的に投資を進めています。
これにより、設計から実装、検証に至るまでの反復を加速し、Solana エコシステムの拡大に必要な開発体験を土台から支えます。
在庫とご案内
東京リージョンのプレミアムラインは完売となりました。現在、仕入れを強化しており、ウェイトリスト最前列のお客様には最短で 2025 年 8 月末または 9 月初旬にご案内できる見込みです。入荷が確定次第、Discord のプライベートチャットにて順次ご連絡します。
購入・ウェイトリスト登録・ご相談は Validators DAO 公式 Discord よりチケットを作成のうえご連絡ください。
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Validators DAO公式Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ハイパフォーマンス需要の拡大と Monad 採用
最速のチェーンとして知られる Solana で最高パフォーマンスを追求してきた私達のインフラとベアメタルサーバーは、特にハイパフォーマンスに動作する点で評価されています。その結果として、EVM 系のハイパフォーマンスバリデータノード Monad クライアント用途においても採用いただいております。
私達のファーストプライオリティは常に Solana にありますが、この厳しい要件をトップクオリティで満たすことで、ブロックチェーン業界全体のパフォーマンス向上に今後も寄与していくべく、最速のネットワーク・インフラについて研究開発および運用を継続します。
参考 – Monad | The Most Performant EVM-Compatible Layer 1 Blockchain
Alpenglow へのコミットメント
Solana インフラにおいては、今後 Alpenglow と呼ばれる新しいコンセンサスアルゴリズムへの移行が予定されています。従来およそ 12.8 秒を要していたファイナライズは、現行メインネットのステーク分布に基づくシミュレーションの見積もりで中央値約 150ms、条件によっては 100ms 程度まで短縮される見通しです(計算オーバーヘッドは含まず)。
約100倍のレイテンシ短縮は、Solana RPCインフラ設計やアプリケーション設計、運用の常識をすべて塗り替えます。私達も先駆けてこの環境の検証と最適構成の追求を続け、最速の実運用環境をお届けできるよう準備を進めます。
参考 – Alpenglow: A New Consensus for Solana
https://www.anza.xyz/blog/alpenglow-a-new-consensus-for-solana
アジア拠点の拡充計画
今週中にシンガポールリージョンを開設し、来月にはシドニーリージョンの開設を予定しています。ブロックチェーンが「ワールドコンピュータ」と呼ばれるにふさわしく、グローバルに Solana インフラを強化していきます。
ERPCが解決する課題
私達は、Solana の実運用における「速さ」と「安定」を阻害する要因を徹底的に解消するため、専用インフラとゼロ距離志向のネットワークを自社で構築しています。
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一般的なRPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動
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多くのインフラプロバイダーによる性能制限
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ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ
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小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況
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ワールドワイドに快適なSolana開発環境を届ける
今後もサービス品質の向上、ラインナップの拡充、安定供給体制の強化に努め、皆様のプロジェクト成功を最大限サポートいたします。
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ERPC公式サイト:https://erpc.global/ja
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Validators DAO公式Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR