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入社予定先の満足度は平均86.5点。勤務地・待遇が満足度を左右入社予定先に不安を感じた学生は56.7%。人事との対話が不安解消の鍵

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ2026年卒 大学生キャリア意向調査7月<入社予定先の決定と不安>」の結果を発表しました。
TOPICS
・入社予定先の満足度は平均86.5点。勤務地・待遇が満足度を左右 【図1、2】
・内々定承諾の決め手は「福利厚生」。企業選びの最終判断は、給与よりも“働く環境”を重視【図3】
・学生の約4人に1人は入社予定先の決定後、他の企業を探そうと思ったことがある【図4、5】
・入社予定先に不安を感じた学生は56.7%。人事との対話が不安解消の鍵に。不安の原因は勤務地・配属の不透明さ【図6、7、8】
入社予定先の満足度は平均86.5点。勤務地・待遇が満足度を左右
【調査概要】
入社予定先を決めた学生に対して、理想の就職先を100点とした際の入社予定先の点数を聞いたところ、平均86.5点であった。点数の分布をみると半数以上の学生が80点以上で回答していた。
また、入社予定先が100点になる条件を自由回答で聞くと、「勤務地を明確にすること」や「給与・福利厚生の向上」を求める声が多かった。特に80点未満の学生は待遇改善を強く希望する傾向が見られた。一方、80点以上の学生は現状に満足しつつ、追加要素を望む意見が多かった。【図1、2】
【図1】

【図2】

内々定承諾の決め手1位は「福利厚生」
企業選びの最終判断は、給与よりも“働く環境”を重視
内々定を承諾した決め手を聞くと、「福利厚生の充実(37.9%)」「希望する勤務地で働ける(31.1%)」「給与や賞与が高い(29.1%)」の順で回答が多かった。3月に調査※をした、企業選択の際の注目ポイントでは「給与の高さ」が1位であったが、最終的な決め手としては順位を落とす結果であった。学生は就職活動を進めていく中で給与だけではなく、働く環境をみて入社予定先を決定しているようだ。【図3】
※マイナビ「2026年卒大学生キャリア意向調査(3月)<就職活動・進路決定>」
【図3】

学生の約4人に1人は入社予定先の決定後、他の企業を探そうと思ったことがある
入社予定先を決めた学生に対して、他の企業を探そうと思った経験を聞いたところ、約3割の学生が「経験がある」と回答した。実際に行動を起こしたかを聞くと、6割以上は「特に具体的な行動はしていない」という結果であったが、「就職情報サイトで企業検索をした(16.4%)」や、「他社の企業HPを見た(13.5%)」など、実際に行動している学生もいることがわかった。他の企業を探そうと思ったきっかけを具体的に聞くと、「より良い企業があるのではないか」など、気持ちの変化があったことが多くあげられた。【図4、5】
【図4】

【図5】

入社予定先に不安を感じた学生は56.7%。人事との対話が不安解消の鍵に
不安の原因は勤務地・配属の不透明さ
入社予定先を決めた後に、「本当にこの会社でいいのか」と不安になったことのある学生は56.7%であった。不安が現在解消されているかを聞くと、「解消された」学生は67.5%となり、解消された理由の上位は「人事担当者と直接会って話し合った(28.5%)」、「人事担当者とWEBを通して話し合った(27.9%)」だった。反対に「解消されていない」学生は32.5%で、どうすれば解消するかを聞くと、「その仕事を一生やっていけそうだと思える(29.8%)」が最多で、そのほかに「勤務地がある程度わかる(28.6%)」、「配属部署がある程度わかる(27.7%)」という回答が多く、入社後の配属・勤務地がわからないことが不安の原因になっていることがわかった。【図6、7、8】
【図6】

【図7】

【図8】

【調査担当者コメント】

入社予定先の企業を決める学生が多くなってきました。しかし、中には不安を感じたり、他の企業を探そうと考えたりするなど、自身の決断に迷いが出る学生も少なくない事が調査よりわかりました。きっかけを聞くと勤務地や配属される職種が伝えられていない不明瞭さからの不安や、より希望する条件の企業があるのではないかといった迷いがあげられていました。不安解消のポイントは「人事担当者と話し合うこと」が多くあがりました。学生の方は少しでも不安に思うことがあれば人事担当者の方に相談してみてください。企業においては、ぜひ内定者のフォローとして積極的に話をする機会を設けていただければと思います。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 中島 英里香
【調査概要】「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査7月<入社予定先の決定と不安>」
○調査期間/2025年7月25日(金)~2025年7月31日(木)
○調査方法/マイナビ2026会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収
○調査対象/2026年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/1,201名(文系男子222名 文系女子488名 理系男子267名 理系女子224名。
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250826_100140/)からご確認いただけます。
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