株式会社ピアズ
〜人口減少社会における地域交通の新たなモデルを実証、全国展開を視野に〜
株式会社ピアズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:桑野隆司)のグループ会社である株式会社Qualiagram(本社:東京都港区、代表取締役:吉井雅己、以下Qualiagram)は、北海道小清水町で運行中の地域交通サービス「KOSHiMOタクシー」(※)に、LINE上でAIと会話するだけで配車予約が完了する音声インターフェースを提供し、実証実験を開始します。
(※)北海道小清水町が国土交通省「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト内の共創モデル実証運行事業として採択された地域交通サービス。 住民が自家用車を使ってドライバーとして運行し、町全域の移動ニーズに応える持続可能な交通モデルとして注目を集めています。

■ 背景 – 人口の減少と地域交通の未来
地方の公共交通では、ドライバー不足や利用者減少に加え、配車予約をコールセンターで受け付ける場合、人員配置が必要となります。しかし、人手不足が深刻化すると予約受付そのものが滞り、利用者の移動機会が制限されるという課題が顕在化しています。
日本は急速な人口減少と高齢化が進み、地方においては公共交通サービスの縮小が避けられない状況です。単なる効率化や省人化だけを追求すれば、人と人との接点は減少し、地域のつながりが希薄になります。
Qualiagramは、テクノロジーの活用によって地域の接点を強化しつつ、持続可能な交通モデルを構築することを目的に本実証を「これから各地で直面する人口減少社会のモデルケース」と位置づけています。本取り組みを皮切りに、まずは日本全国への展開、その後は国外へのモデル輸出も視野に、成長性の高い事業領域として拡大を目指します。
■ システムの特長
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直感的な操作性:LINEアプリを開き、行き先や時間を話すだけで予約が完了。
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AIによる自動処理:発話内容を認識し、確認・配車手配までを自動実行。
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追加アプリ不要:新たなアプリのダウンロードや文字入力は不要。
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誰でも使える設計:方言やゆっくりとした話し方にも対応し、高齢者やスマホ操作が苦手な方でも安心。

このシステムにより、コールセンターの人員負担を軽減し、限られたリソースでの安定運行を実現します。
■ KOSHiMOタクシーの運行概要(2025年度)
https://www.town.koshimizu.hokkaido.jp/hotnews/detail/00010078.html
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利用期間:
前期:令和7年(2025年)8月18日〜11月30日
後期:令和7年(2025年)12月1日〜令和8年(2026年)1月31日
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運行時間:午前8時30分〜午後5時(最終乗車可能時間:午後4時)
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運休日:12月31日〜1月3日を除き、土日祝を含む毎日運行
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料金:1,400メートルまで700円、以降285メートルごとに80円加算
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乗り合い:不可(貸切運行)
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高齢者等タクシー利用券:利用券所持者は300円の自己負担で乗車可能
■ 今後の展望
今回の実証を通じて、音声AIによる交通予約の有効性と運用コスト削減効果を検証します。
成果を踏まえ、全国の人口減少地域や公共交通の縮小が進むエリアへの横展開を加速させ、将来的には
海外の地方都市や過疎地モデルへの導入も視野に入れています。
今後もQualiagramは、テクノロジーを活用しながらも人と人とのつながりを大切にする地域サービスの創出に取り組み続けます。
【会社概要】
会社名:株式会社ピアズ
所在地:東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー 15F
代表者:代表取締役社長 桑野 隆司
設立 :2005年1月
資本金:75百万円
URL :https://peers.jp/
会社名:株式会社Qualiagram(クオリアグラム)
所在地:東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー 15F
代表者:代表取締役 吉井 雅己
設立 :2020年11月
資本金:5百万円(2023年6月末現在)
【お問い合せ先】
株式会社ピアズ IR/広報担当
お問い合わせメール : ir@peers.jp
お問い合わせフォーム : https://peers.jp/ir/contact
以 上