株式会社ダイヤモンド社
チャールズ・ダーウィンによる『種の起源』を、まるごと読破したかのような体験が味わえる本『『種の起源』を読んだふりができる本』(更科功 著)が8月27日に発売となります。

1冊の本が人類の“知の歴史”に革命を起こした−−−ダーウィンの「進化論」がわかる感動!
長谷川眞理子氏、吉川浩満氏、中江有里氏らが絶賛する話題作
コペルニクスの「地動説」と並んで、人類に知的革命をもたらしたチャールズ・ダーウィンの『種の起源』。生物の進化を自然淘汰によって解き明かし、「すべての生物は神が創造した」とするキリスト教の世界観に衝撃を与えた歴史的名著として、今も世界中で読み継がれています。しかし、その内容は難解で、誤解されたまま語られることが少なくありません。
本書は、そんな『種の起源』を、章ごとに正確かつわかりやすく解説。原著を読み通したときと同じ記憶が自然と残るよう構成されているので、わずか10分の1ほどの時間で、原著を読破したかのような充足感、そして感動を味わえます。さらに、当時の人々がなぜ進化論に衝撃を受けたのか、現代科学からみたダーウィンの誤りなど、原著を正しく理解するうえで必要な解説も加えているので、予備知識がなくても、進化論を正しく理解することができます。
まさに『種の起源』を“読んだふり”ができる、読者の知的好奇心を一気に満たす、画期的な生物学の入門書です。
■本書「不真面目な読者のためのまえがき」より抜粋
「究極の「読んだふり」とは何だろうか。それは、「本を読んでいないにもかかわらず、本を読んだときと同じ記憶を頭の中に作ること」ではないだろうか。そして、それは、決して不可能なことではないと私は思う。
もしも『種の起源』をきちんと読んだとしても、その内容がすべて記憶に残るわけではない。記憶に残るのは、ほんの一部のはずだ。重要な論理や印象的なエピソードは記憶に残るだろうが、それ以外の大部分は、読了後しばらくすれば忘れてしまうはずだ。
そうであれば、『種の起源』より薄い本を読んだだけで、『種の起源』を全部読んだときと同じ記憶を頭の中に作ることは、可能なはずである。読んでも忘れてしまうであろう部分は割愛して、記憶に残りそうな部分だけを残せばよいからだ」
■推薦者の声
・人類学者 長谷川眞理子氏
「ダーウィンの慧眼も限界もよくわかる、出色の『種の起源』解説本。
これさえ読めば、100年以上も前の古典自体を読む必要はないかも」
・『理不尽な進化』著者 吉川浩満氏
「読んだふりができるだけではありません。実物に挑戦しないではいられなくなります。
真面目な読者も必読の驚異の一冊」
・俳優 中江有里氏
「不真面目なタイトルに油断してはいけません。
『種の起源』をかみ砕いてくれる、めちゃ優秀な家庭教師みたいな本です」
■目次
真面目な読者のためのまえがき
不真面目な読者のためのまえがき
『種の起源』を読むための虎の巻
はじめに
第1章 飼育栽培における変異
第2章 自然状態における変異
第3章 生存闘争
第4章 自然淘汰
第5章 変異の法則
第6章 学説の難点
第7章 本能
第8章 雑種形成
第9章 地質学的記録の不完全さについて
第10章 生物の地質学的な移り変わりについて
第11章 地理的分布
第12章 地理的分布(続き)
第13章 生物同士の類縁性、形態学、発生学、痕跡器官
第14章 要約と結論
あとがき
■著者プロフィール:更科功(さらしな・いさお)
1961 年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。武蔵野美術大学教授。『化石の分子生物学―生命進化の謎を解く』(講談社現代新書)で、第29 回講談社科学出版賞を受賞。著書に、『爆発的進化論』(新潮新書)、『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか』(NHK 出版新書)、『若い読者に贈る美しい生物学講義』(ダイヤモンド社)などがある。
■『『種の起源』を読んだふりができる本』
著者:更科功
定価:1,980円(税込)
発売日:2025年8月27日
発行:ダイヤモンド社
判型:46版並製・424ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/447811238X/
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