ベクター・ジャパン株式会社

シュツットガルト(ドイツ)2025年7月28日 – 高く評価されている開発およびテスト環境であるベクターの「CANoe」に、ミドルウエアプロトコルのDDS (Data Distribution Service) サポートを追加しました。「CANoe.DDS」を使用することにより、DDSベースのシステムを、使いやすいCANoe環境内でシームレスにシミュレーション、解析、テストすることが可能です。この新オプションは、自動車、医療技術、インダストリー4.0分野における分散システムの開発者およびテスト担当者を対象としています。
CANoe.DDSでは、DDSパーティシパント(ドメインパーティシパント)のシミュレーションを迅速に作成し、既存のIDL定義言語の利用、CAPL、C#、Pythonによる複雑なテストの自動化が可能です。トレースWindowでのDDSおよびEthernet通信の視覚化やテキストベース言語によるシンプルな設定操作により、作業を大幅に効率化します。CANoe.DDSは、OMG DDS規格で定義されているすべてのQoS(Quality of Service)パラメータをサポートしており、ROS2環境との直接統合も可能で、ハイブリッドシステムや早期のSILテストに最適です。DDSセキュリティ拡張をサポートしており、脆弱な領域におけるアプリケーションのテストも可能です。

DDSは、堅牢性、安全性、スケーラビリティを重視する分散システムやアプリケーションにとって理想的な通信プラットフォームで、主な特長として、柔軟なパブリッシュ/サブスクライブ型アーキテクチャ、スケーラビリティ、高効率、相互運用性、QoSパラメータの設定における汎用性の高さが挙げられます。これらの理由から、DDSは多くのさまざまな分野で標準プロトコルとして採用されています。
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ベクターについて
Vector Informatik GmbH(ベクターグループ本社、在ドイツ、以下ベクター)は、ソフトウェアベース電子システムとネットワーク開発のためのソフトウェアツールおよびコンポーネントを提供する、リーディングカンパニーです。
ソフトウェアとエレクトロニクス開発における要件を熟知しているベクターは、この分野で35年以上の実績を持っています。開発者の皆様が直面する複雑な課題を可能な限りシンプルかつ分かりやすく解決するエキスパートとして、世界中のお客様のテクノロジ開発を支援し、その成功に貢献しています。ベクターは、これからも、ソフトウェアツール、組み込みソフトウェア、クラウド技術といった先進的なソリューションを提供していきます。テクノロジへの情熱を持ち続け、常に最高のパフォーマンスを提供する、それがベクターの強みです。
ベクターグループは、現在、世界中に4,500名以上の従業員を擁し、2024年には10億1千万ユーロの売上を達成しました。本社はドイツのシュツットガルトにあり、アメリカ、ブラジル、フランス、イギリス、オーストリア、ルーマニア、イタリア、スペイン、スウェーデン、日本、中国、韓国、インドに拠点を展開しています。
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