株式会社UnlocX
– 食農領域の社会課題解決と新たな価値創造に向け、共創プロジェクトが立ち上がる3日間 –
株式会社UnlocX(本社:東京都港区、代表取締役CEO 田中宏隆)は、国内最大級のフードテックカンファレンス「SKS JAPAN 2025 -Global Foodtech Summit-」を、10月23日(木)~25日(土)の3日間、COREDO室町テラスでThe Spoon(本社:米国ワシントン州、CEO:Michael Wolf)と共同開催します。

SKS JAPANは、北米、南米、欧州、中東、アジア圏など世界各地からイノベーター、チェンジメーカー、そしてエコシステムビルダーが集い、セッションや最先端のプロダクト展示を通じて、新たな食の未来を描き、共創プロジェクトを生み出す場です。
今年で8回目を迎える本カンファレンスは、農業や水産といった一次産業から、食品加工、流通や外食、家庭での料理に至るまでのバリューチェーン上の課題、リジェネラティブなフードシステム実現に向けた課題、さらには地方創生やまちづくりまで、“食”に関わる多様な領域を対象としています。そうした領域におけるフードテックの活用はもちろんのこと、どのような社会インパクトを実現させていきたいのか、ビジネス視点だけでなく人文・社会科学の視点からも議論を展開します。国や地域、企業や業界などあらゆる境界を超え、議論を行うことで新たな共創を生み、新産業を創造していく場を目指します。
本年のテーマは、「Singular Visions, Collective Impact – UNLOCK & CO-CREATE-」です。Singularには「突き抜けた」という意味があります。国・地域そして企業・産業という立場を超え、それぞれが描く未来ビジョンを重ね、叡智を結集し、これまで以上にコミュニティが群となって社会実装・社会変革につながるアクションを共創していく場にしたいという意味を込めたテーマになっています。日本の食のイノベーションが社会実装へと加速する「第2ステージ」に進む中で、本質的に取り組むべき課題に焦点を当てます。
今年は開催期間も従来の2.5日間から丸3日間に拡大し、インタラクティブセッションや、ベンチャーピッチも実施する他、街中展示も23-25日に同時開催、昨年からの進化にご期待ください。この度早割チケットを9月30日(火)まで販売します。今年新たにVENTURE PASS(早割24,000円/通常30,000円)*1とSTUDENT PASS(10,000円)*1も新設しました。詳しくはチケットサイトをご参照ください。
*1 いずれも枚数限定での販売です



SKS JAPAN 2025 ハイライト
1. 食の未来像を俯瞰できるカンファレンス ーフードテックの現在地から各領域の共創実践者の声、世界のエコシステム動向
Food AIで進化の激しいアグリテックやFuture Food、レストランテックやKitchenOSといったテクノロジーの進化の全体像と現在地から、グローバルに活躍するイノベーション人財育成、そして食農を通じた地域活性化・街づくり、食の伝統・文化の継承に至るまで “食”に関わるテーマを網羅的に取り上げます。カギとなるのは、世界で議論が進む“Sustainability”の先にあるテーマ、リジェネラティブ・フードシステム(循環型・価値創出型)をどう実現させるか。これに挑む実践者とも議論していきます。


2. 国内外のキープレイヤーが一堂に集結、エコシステムビルダーと繋がる機会に
SKS JAPANには、スタートアップや大手企業だけでなく、行政やアカデミア、投資家など、様々な専門家が集います。また、北米、欧州、アジア、中東など世界各地からイノベーター、チェンジメーカー、エコシステムビルダーが日本に大きな期待を持って来日します。産業や国境を越えた多様なプレイヤーが対話を重ねることで、国際的なネットワークが広がり、世界のフードイノベーションエコシステムとの深い連携が実現します。SKS JAPANは、持続的に共創を行うための仕組みを打ち出していきます。今年は開催期間が丸3日間とボリュームアップ。インタラクティブセッションや、ベンチャーピッチも開催。より活発なネットワーキングを促します。


3. 最先端プロダクト展示&共創体験―食の未来を体験できる、フードエクスペリエンス(食体験)の場を提供
会場や街中で約50の最新プロダクトが展示され、昨年好評を博した「食のみらい横丁」も進化して登場します。話題の新商品やサービスを実際に体験できるだけでなく、参加者同士の交流から新しい協業や事業の芽が生まれる、共創の熱量に満ちた場となります。また今年は、食について議論するだけでなく充実した食体験の場もご用意。フードエクスペリエンスがより具体的な食の未来を想像するきっかけになるかもしれません。


◼️代表取締役CEO・田中宏隆コメント

日本のフードテックは、研究や実証の段階から、市場での販売、大企業とスタートアップのコラボレーション、食の実装拠点の誕生など、具体的なアクションが加速する、いわば第2ステージに入っています。東京だけではなく、地方自治体でもフードテックへの取組が進んできており、公的資金を含めた資金調達も拡大するなど、産業としての基盤が整い始めています。SKS JAPAN 2025のテーマは「Singular Visions, Collective Impact」つまり、突き抜けたビジョンを持って、コミュニティが群となってインパクトを集合させていくことで、社会インパクトを実現させようという意味です。
SKS JAPAN 2025では、ビジョンを共有させる仲間と出会い、社会変革につながるアクションを生み出すべく、活発な議論と共創を牽引していきます。
◼️ フードテックとは
フードテックとは、狭義では食のシーンにデジタル技術(特にIoT)やバイオサイエンスなどが融合することで起こるイノベーションのトレンドの総称です。フードテックは、何か特定の技術というわけではなく、食に関わる無数の技術の集合知とも言えます。食に関わる社会課題を解決する技術、食の多様な価値を拡張するような技術が含まれます。例えば、プロテイン危機を解決するための植物性プロテイン、細胞培養技術、一人一人の健康状態に合わせるパーソナライズ食や、1日に必要な栄養素の1/3を摂取できる完全栄養食、ロボティクスや植物工場などが挙げられます。過去の匠の技や知恵のデジタル化、機械化といった領域など含めて新たな進化が起こっています。

◼️なぜ今フードテックが必要なのか?―日本の持つ可能性
世界の人口増に加え、気候変動により食料供給の不安定さが増す一方で、肥満や栄養不足などの健康課題、食産業における人手不足も深刻化しています。生産された食品の1/3はフードロスとして廃棄されるなど、食料分配にも課題があります。日本においても、年々低下する食料自給率の課題、高齢化や経営難によって伝統ある食品製造拠点の減少している課題があり、食文化がいつの間にか消失する危機にあります。食産業そのものが持続可能性を失いつつあります。このような社会課題に対応するためには、フードシステムそのものをリジェネラティブに再構築することが不可欠です。一方、食には多様な価値が存在します。安くて便利というだけではなく、食は人と人を繋げたり、ふるさとの伝統を感じたり、新しいことを学ぶきっかけだったりします。いま、こうした食の多元的な価値を再定義してイノベーティブなプロダクトを打ち出してくるスタートアップや企業が増えています。この動きは、食の高付加価値化にもつながります。ここに日本独自の強みが生きる可能性があります。世界で注目を集める大豆食や海藻食、発酵技術は、日本が伝統的に培ってきた食文化に根差しており、持続可能な食のあり方や健康志向の食のニーズが高まっている今、その知見は新しい市場や価値創造に繋がる強みといえます。また、“美味しさ”に徹底的にこだわる生産現場や精緻な加工・調理技術も、日本ならではの競争力です。加えて、高齢化や自然災害など、日本は世界に先駆けて社会課題解決に挑む「課題先進国」であり、日本がどのように食を通じたソリューションを提供するのか、世界が注目しています。日本の知見と技術は、グローバルなフードテック市場で存在感を発揮しうる基盤となり得ます。(「フードテックで変わる食の未来」PHP新書、2025より)
■ SKS JAPAN 2025 -Global Foodtech Summit- 開催概要
【日時】2025年10月23日(木)~25日(土)
・23日(木)セッション&展示:9:30-19:00
・24日(金)セッション&展示:9:00-19:30
・25日(土)セッション&展示:9:00-18:00 / After Event 19:00-
※22日(水) 14:00-16:00メディア向けのカンファレンス(プレスイベント)を実施予定です。20社程度登壇予定。
【開催方式】会場・オンラインのハイブリッド型/事前チケット購入制
【カンファレンス会場】室町三井ホール&カンファレンス(COREDO室町テラス3階)
東京都中央区日本橋室町3丁目2−1
【街中展示】大屋根広場(COREDO室町テラス1階)
【オンライン視聴】ウェビナー形式
【言語】日本語、英語(同時通訳)
【参加方法】公式サイトよりお申込み、チケット詳細はこちらをご覧ください。https://unlocx.tech/sksj2025/
【主催】株式会社UnlocX、The Spoon
◼️ 主催について
・The Spoonについて(https://thespoon.tech/)
最先端のフードテック・アグリテック等に関するインサイトを提供するメディアです。アグリフードテックやスマート・キッチンに関する研究、コンサルティングのスペシャリストであり、Smart Kitchen Summitの創設者であり、CESにおけるFood Tech ConferenceやFood AI Summitなど最先端のフードテックイベントを開催しています
・株式会社UnlocXについて(https://unlocx.tech/)
株式会社UnlocXは、「日本と世界に眠る技術・技・文化・人財の可能性を開放(UNLOCK)し、世界に最高の価値でつなげ、日本、そして世界全体がよりよい状態になっていくことを目指す」という思いのもと活動しています。既存の枠組みにとらわれない自由な発想で、国内外のさまざまな産業をつなぎ、多様なステークホルダーが参画できる共創型の研究・事業開発の場を構築しています。
米国シアトル発のフードテックカンファレンスの日本版として「SKS JAPAN」を2017年に初開催。以降、世界最大の技術見本市CESや欧州最大のフードテックカンファレンス「Food 4 Future」など、国内外の舞台で発信を続けています。2024年には、フードテック関連技術の成長を支援するコンソーシアム「Next Prime Food」の設立を主導しました。また、創業メンバーの著書には『フードテック革命』(2020年、日経BP社)、『フードテックで変わる食の未来』(2025年、PHP新書)があります。