エーゼログループ
大規模木造建築や住宅向けの供給が可能。住宅換算では300棟分の供給能力を確保

概要
株式会社エーゼログループ(本社:岡山県英田郡西粟倉村、代表取締役社長CEO:牧大介、以下:「エーゼログループ」)は、前身の株式会社西粟倉・森の学校が設立される2009年当初からFSC®認証を受けた構造材・構造用合板・内装材・造作材のすべてを一貫して供給できる体制の構築を進め、この度、連携先の拡大に伴い大規模な木造建築や住宅建設への対応を可能とする供給能力(住宅換算で300棟分)を整えました。
これにより、建物全体をFSC®認証材で構成する持続可能な建築の実現が可能となり、脱炭素社会や生物多様性への配慮が求められる建設業界において、サステナブルな資材選択の選択肢が大きく広がります。
FSC®認証とは
FSC®:森林管理協議会(Forest Stewardship Council®)とは、責任ある森林管理を推進する国際的な非営利団体です。FSC®認証には、森林そのものの管理状況を評価する「FM認証」と、伐採された木材が加工・流通される過程まで含めたトレーサビリティを保証する「COC認証」の2種類があり、環境や地域社会に配慮した持続可能な木材利用を支える仕組みです。

過去の実績
エーゼログループではこれまで、木材の供給に向けてさまざまなプロジェクトを重ねてきました。代表的な事例は以下の通りです。
直島ホール(2015年竣工)

直島町所有の、三分一博志建築設計事務所が手がけた木材を積極的に用いた建築。木材の一定量をエーゼログループ(当時:株式会社 西粟倉・森の学校)が供給。
仕様:敷地面積 3,096㎡、建築面積 1,269㎡、延床面積 1,272㎡、階数 地上1階、構造 鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造、木造)
所有者:直島町
設計:三分一博志建築設計事務所
西粟倉村立西粟倉保育園(2018年竣工)

西粟倉村産材を活かしたぬくもりのある建築。木部の材料はエーゼログループ(当時:株式会社 西粟倉・森の学校)が全て供給。
住所:岡山県英田郡西粟倉村大字影石4番地
仕様:敷地面積 2,741.21m2、建築面積 776.91m2、延床面積 698.90m2、階数 地上1階、構造 木造
デザイン:スターパイロッツ 三浦丈典
詳細:施設案内リーフレット
西粟倉村役場および、あわくら会館(2021年竣工)

西粟倉村産材を活かし、地域一体型の公共建築。木部の材料はエーゼログループ(当時:株式会社 西粟倉・森の学校)が木材を全て供給。内、構造用合板2万枚はFSC®️認証木材を供給。
住所:岡山県英田郡西粟倉村大字影石4番地
仕様:敷地面積 5398.05㎡、建築面積 2360.45㎡、延床面積 3461.31㎡、階数 地上2階、構造 木造 一部鉄筋コンクリート造
設計者:建築/アルセッド建築研究所 倉森建築設計事務所、構造/山田憲明構造設計事務所 山田憲明 古矢渉 赤阪健太郎
詳細:あわくら会館 WEBサイト
西粟倉村営住宅(2024年竣工)

全5棟中3棟でFSC®「全体プロジェクト認証を取得」を取得。エーゼログループは木材を全て供給。
住所:岡山県英田郡西粟倉村大字長尾地内
仕様:建築面積26.2㎡、延床面積18.5㎡(構造:木造一階建)
詳細:約6坪の単身用住宅を構造材、内装材の木部全てをFSC認証材で賄い、FSC100%表示の認証材を使用した認証プロジェクトとして完工。FSCライセンスコード:FSC-P002064
某主要駅前改修工事(2023年建築開始(完成は2027年予定))

軒天井の構造用の合板をFSC®️認証木材を供給。
納入内容:木部材、構造用合板(FSC®️ FSC100% CU-COL-816818)
設計者:弥田俊夫設計建築事務所
詳細:駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業。屋内外での木部材の納入、構造用合板に関してはFSC®️認証製品を納入。
連携先一覧
供給体制は、以下の主要パートナーとの連携によって支えられています。
株式会社日新
(所在地:鳥取県境港市西工業団地100(本社)、代表取締役社長:又賀航一氏)
エーゼログループとは2018年から協業を開始し2019年から構造用合板の購入を開始。https://www.nisshin.gr.jp/
協同組合 兵庫木材センター(HMC)
(所在地:兵庫県宍粟市一宮町安積字丸山217-20、組合員数:34社)
HMCが2010年に工場設立された当初からエーゼログループとの取引が始まり、これまで原木で約1,500㎥/年、建材換算で一般住宅約100棟分の構造材/内装用板材の取引がある。(2025年8月現在) https://hyogo-mokuzai.com/service/
西粟倉村「百年の森林構想」の対象森林
西粟倉村では、現在500名を越す山林所有者から2700haを超える森林を集約し、間伐などの管理が行われている。西粟倉村が合併しない道を選択した際、主産業である林業の持続、即ち山林所有者の方々の想いを受け継ぐために「百年の森林(もり)構想」が掲げられ、その構想の元に木材流通の仕組みを構築されてきた。エーゼログループは2009年より原木調達をしている。(2025年8月現在)
日本土地山林株式会社
(所在地:東京都品川区北品川4-7-6 ラ・トゥール御殿山 1F(本社)、代表取締役社長 原 直道氏)
エーゼログループは同社より2010年より原木を調達している。(2025年8月現在)https://www.nihontochisanrin.co.jp/
今後の展望
今後は、FSC®認証材のさらなる普及と、国際基準に対応した木材供給体制の整備を目指します。「FSC®認証材が当たり前に使われる」建築業界を実現すべく、国際大会関連施設や都市部の公共建築物などへの供給にも積極的に挑戦していきます。また、TNFD(自然関連財務情報開示)などとの親和性の高いFSC®認証は、生物多様性や持続可能性への対応としても注目されています。エーゼログループは、こうした社会ニーズにも応えながら、より良い森林づくりと建築の未来に貢献してまいります。
本プレスリリースの内容に関する記事制作も行いました。ご関心のある方は是非ご一読ください。
お問い合わせ
株式会社エーゼログループ 広報担当
MAIL:pr@a-zero.co.jp
FSC®️認証番号SA-COC-003741 ライセンス番号FSC-C06855