特定非営利活動法人シフトエイティ
国際チャリティー・デーから国際ガールズ・デーにあわせ、誰でもSNS投稿でケニアの女子生徒を応援できるキャンペーンを開始します

国際チャリティー・デー(9月5日)から国際ガールズ・デー(10月11日)までの期間、特定非営利活動法人シフトエイティ(SHIFT80)はSNSチャリティーキャンペーン「#やさしさアクション」を実施します。協賛企業の協力により、ハッシュタグをつけて投稿すると1件の投稿につき、生理用ナプキン1パックがケニアの女子生徒へ届けられる仕組みです。誰もが気軽に参加できる取り組みを通じて「やさしさ」をシェアし、社会へと伝播させることで、ケニアのスラムに暮らす女子生徒の学びと未来を守ります。
また、本キャンペーンと並行して、ケニアの子どもたちの就学を継続的に支える寄付プログラム「ホープ・サポーター」の募集も行っています。

キャンペーンを実施する背景
2018年、現在のNPO法人シフトエイティの母体である株式会社こたつがケニア・ナイロビのキベラスラムで独自調査(対象110名)を実施しました。その結果、女子生徒の約9割が生理期間中に学校を欠席している実態が明らかとなり、毎月の欠席により成績が落ち、進学ができず、仕事が得られないという負のループが生じていました。
「たった1ドルの生理用品が買えない」ことで教育機会が失われている現実――この問題意識がSHIFT80の活動の原点となりました。
以降、この取り組みは現在のSHIFT80の活動へとつながっていきました。現地の学校や女性向けクリニックと連携し、これまでに生理用ナプキン累計131万枚を8,000人以上に届け、女子生徒の学校欠席を年間36日削減する成果を生んでいます。
さらにNationの報道によると、2024年10月から2025年2月にかけて実施された約9,480名を対象とする全国調査では、ケニアの女性の4割が生理用品を購入する余裕はないと回答しています 。この統計は、ケニアにおける「生理の貧困」が、スラム地区に限らず全国的な社会課題であることを裏付けています(出典: Nation, 2025年3月)。
こうした活動をさらに広げるため、私たちは 「国際チャリティー・デー(9月5日)」と「国際ガールズ・デー(10月11日)」 に合わせて「#やさしさアクション」を始動します。
世界が「分かち合い」と「女子の権利」をあらためて考えるこの日に、SNSを通じて誰もが気軽に参加できる仕組みを通じて、教育機会の継続を支える輪を大きくしていきます。
日本の寄付・支援行動は世界で最低水準の141位――日本の寄付行動を変える一歩をSNSから
英国の慈善団体Charities Aid Foundation(CAF)が発表した最新報告「World Giving Index 2024」(2024年8月)によれば、日本の寄付・支援行動は142か国中141位と極めて低い水準にあります。
調査によると、日本では過去1か月に
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寄付をした:17%(国際平均:35%)
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見知らぬ人を助けた:24%(国際平均:61%)
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ボランティア活動に参加した:19%(国際平均:24%)
と、いずれの指標も国際平均を大きく下回る結果でした。
このように、一般市民による支援の行動が世界的には低水準にとどまる現状を受け、SHIFT80はSNS投稿という気軽で身近な仕組みを通じて、「誰もが参加できる支援のきっかけ」を提供することで、この課題に向き合っていきます。
(出典:Charities Aid Foundation – World Giving Index 2024)

キャンペーン概要
● 実施期間:2025年9月5日(金)〜10月11日(土)23:59
● 参加方法:ご自身のSNS(Instagram、X)アカウントより、ハッシュタグ「#やさしさアクション」を付けて、やさしさを感じたエピソードや、やさしさを感じる写真・動画など投稿すると、投稿1件につき、生理用品1パック(10枚入り)がケニアの女子生徒に届きます
● 寄付プログラム連動:「ホープ・サポーター」(マンスリー寄付)の募集も同期間に実施し、就学継続を支える基盤整備につなげます。
● キャンペーンサイト:https://shift80.org/action/
※ 対象外:Instagramストーリーズ、非公開アカウント、公開範囲を限定した投稿、規約に反する投稿
※ 支援する生理用ナプキンは、3,000件の投稿にあたる3,000パック(30,000枚)を上限とさせていただきます。

代表コメント

私たちは、「わずかでも、持ちうるものを分かち合う」というシンプルな行動が、やがて大きな変化を起こせると信じています。SNSのひとつの、やさしさに満ちた投稿が、遠く離れた人の心をそっとあたためることもできます。そして、ケニアのスラムで暮らす女子生徒が「生理の期間も学校に通える一日」へとつながります。やさしさをシェアする輪が次のやさしさを呼び、静かに広がっていく――そんなあたたかいアクションを、みなさんと始められたらうれしく思います。
特定非営利活動法人シフトエイティ 代表理事 坂田ミギー
出典/参考資料
● 国際デーについて:9月5日「国際チャリティー・デー」、10月11日「国際ガールズ・デー」は国連が定める国際デーです。
● ケニアの生理の貧困:Nation(公開日:2025年4月16日)https://nation.africa/kenya/health/four-in-10-kenyan-women-cannot-afford-sanitary-towels-shows-survey-5004554
● 寄付・支援行動の国際比較:Charities Aid Foundation「World Giving Index 2024」(公開日:2024年8月21日)https://www.cafonline.org/insights/research/world-giving-index
団体概要
名称:特定非営利活動法人シフトエイティ(SHIFT80)
設立:2025年8月6日
所在地:東京都江東区木場3-18-17
代表者:坂田ミギー
ウェブサイト:https://shift80.org