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シェルパ、シリーズBラウンド1stクローズで10億円を調達

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シェルパ・アンド・カンパニー株式会社

– WiLをリード投資家として、グローバル・ブレイン(既存)に加えANAホールディングスとキヤノンマーケティングジャパンのCVCが新たに出資参画。累計調達額は約15億円に –

「利益とサステナビリティが融合する世界を実現する。」をビジョンにサステナビリティデータ・プラットフォーム「SmartESG」を提供するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO 杉本淳、以下シェルパ)は、シリーズBラウンドのファーストクローズとして第三者割当増資を実施し、総額10億円の資金調達を完了したことをお知らせいたします。今回の資金調達により、創業からの投融資を含む当社の累計調達額は約15億円となりました。また、今後セカンドクローズでの調達も予定しています。

目次

資金調達について:新たに顧客企業が連携強化を目的に出資参加

このたびの資金調達では、既存株主であるWiLがリードし、既存株主のグローバル・ブレイン株式会社に加え、同社が運営するANAホールディングス株式会社およびキヤノンマーケティングジャパン株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドが参加しています。

既存投資家からの継続的な出資に加え、今回新たにCVCを通じて出資参画したANAホールディングス株式会社は、当社の提供するサービスを実際に業務で活用している企業であり、導入後に得られた効果や将来性を踏まえ、さらなる事業連携を見据えた出資参画に至りました。また、キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、同社のスキャン電子化・文書管理コンサルティングと、シェルパが有するサステナビリティ・ESG関連文書の構造化・分析技術を組み合わせることで、非財務情報の収集・電子化・検索性向上からレポーティング支援に至る新たな価値創出の可能性を見込み出資を判断しました。今後、サステナビリティ・ESG情報の開示・管理という業務領域において、BPOとテクノロジーの融合による高付加価値サービスの共創を視野に、協業の可能性を検討してまいります。

今回の資金調達を通じて、顧客企業や事業会社が投資家として加わることで、より実務に即した機能開発や共創型の事業推進体制を築いてまいります。より本質的な社会課題の解決を目指して、新たなフェーズへ進んでいきます。

今回調達した資金は、「SmartESG」を企業のサステナビリティ経営を設計可能なプラットフォームへと高度化させるための体制強化に重点投資します。

資金調達の背景:持続可能な経営の実装が問われる新たなフェーズへ

今日世界中の企業は、排出量の可視化・取引先の選定・人材戦略・透明性(ガバナンス)といった経営に関わるあらゆる領域で、長期視点と持続可能性への対応を求められています。サステナビリティは単なる理念でなく実利に直結するテーマになってきており、実際に2025年のESG投資市場規模は約35.48兆ドルと推定され、2034年には167.49兆ドルに達すると予測されています(※1)。欧州で大企業のサステナビリティ情報の義務的開示が始まったことで、日本のグローバル企業もこの対応を本格化させており、結果、中堅企業を含む産業チェーン全体にサステナビリティデータの整備・可視化のニーズが波及しています。

一方、サステナビリティ報告は「制度開示・任意開示含め基準が多すぎて分からない」「どの情報をどう開示すればいいか不明」といった、企業の実務現場における実装フェーズでのハードルが非常に高く、多くの企業が対応に苦慮しています。当社はこのギャップを埋めるべく、サステナビリティ情報の一元化や開示業務の標準化、高度な分析を可能にするサステナビリティ・データプラットフォーム「SmartESG」を提供し、企業が経営判断や取引先選定に活用可能なサステナビリティ・インフラとしての立ち位置を築きつつあります。

「SmartESG」は、2022年11月の提供開始以来、大企業を中心に導入社数70社以上・時価総額5,000億円超企業の約15%に導入され、時価総額累計は200兆円(※2)を突破しています。サステナビリティ情報開示の業務効率化と、高度な分析力を提供し、近年世界中で乱立するサステナビリティ評価機関による「任意開示」に対応するサステナビリティ報告支援ツールを基盤に、市場動向や顧客の声を反映しながら機能を発展させています。2024年以降、「法定開示」の対応に向けた連結サステナビリティデータ作成を支援する「SmartESG KPIコンソリデーション」や被評価者側の回答負荷を軽減するAIサービス「SmartESG Answer Ease」、サステナビリティ調査実施の負荷を軽減する「SmartESGアセスメント」を提供開始し、様々なステークホルダーのサステナビリティデータ管理を支援しています。

図:SmartESGが目指すプラットフォーム構造

資金調達の概要

調達額:約10億円(シリーズBラウンド 1stクローズ)

本第三者割当増資における引受先一覧(敬称略):

<既存投資家>

  • WiL(リード投資家)

  • グローバル・ブレイン株式会社(グローバル・ブレイン7号8号F投資事業有限責任組合からの出資)

<新規引受先>

  • AH-GB未来創造投資事業有限責任組合(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)

  • Canon Marketing Japan MIRAI Fund(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)

投資家からのコメント 

WiL パートナー 大西 健史 様

サステナビリティ・ESGは政治的潮流を超えて不可逆的に進化しており、企業にとっては経営の中核課題です。特に大企業では、複雑で高負荷な開示対応が経営リソースを圧迫しています。シェルパが提供する「SmartESG」は、AIを駆使してこの課題に真正面から取り組み、開示の効率化と経営改善を両立させる画期的なソリューションです。既に70社程度の大手企業に導入され、高成長を実現する中、WiLは同社の将来性と実行力を高く評価し、今回のリード投資に至りました。弊社ファンドが有する大企業ネットワークとの連携を通じて、シェルパの更なる成長を支援してまいります。

グローバル・ブレイン株式会社
Investment Group Partner 冨樫 寛隆 様

前回に続き、今回もグローバル・ブレインとして追加出資をさせていただきました。シェルパは、サステナビリティ情報開示を単なる規制遵守や評価対応にとどめず、企業が自らの価値を正しく社会に伝え、信頼を築くための対話の起点と捉えています。こうした理念に裏打ちされた高い専門性と洗練されたプロダクトは、数多くの先進的企業に採用され、その価値を鮮やかに証明してきました。日本の新たな経営文化と資本市場のスタンダードを確立し得る確かな可能性に期待するとともに、この理念に共鳴し、未来を共に創る仲間が集うことを心から楽しみにしています。

ANAホールディングス株式会社
上席執行役員 未来創造室長 津田 佳明 様

非財務情報開示を企業価値向上につなげる視座の高いビジョン、ユーザー企業として実感したサービスの優位性、そして経営陣のビジョン達成に向けた強いコミットメントを評価して、今回の出資を決定しました。シェルパ・アンド・カンパニーの株主かつユーザーとして、ESG時代の企業価値向上の在り方を、一緒に創っていけることを楽しみにしています。

(ANA未来創造ファンド:https://www.anahd-cvc.com )

ANAホールディングス株式会社
執行役員 グループCSO 保谷 智子 様

ANAグループでは、かねてより非財務情報が企業価値に与える影響を重視し、株主・投資家の皆様との対話を深める努力を重ねております。シェルパ・アンド・カンパニーが持つ高い専門性を活かしながら、ANAグループのESG経営を推進し、持続可能な未来への貢献と企業価値の最大化を追求してまいります。

キヤノンマーケティングジャパン株式会社
R&B推進本部 BizDevセンター
グループマネージャー 西塚 まどか 様

サステナビリティや人的資本経営は、企業にとって単なる開示義務にとどまらず、経営の本質そのものに直結する不可逆的な課題です。特に人的資本領域では、スコアや数値だけでは捉えきれない人権尊重や公正な働き方といった本質的なテーマへの対応が求められています。

シェルパ・アンド・カンパニーが提供するSmartESGは、AIを駆使して複雑な開示業務を効率化するだけでなく、そこから得られる知見を経営改善や人材戦略に活かせる点に大きな可能性を感じています。すでに多くの大手企業で導入が進んでいることは、その実効性を示すものであり、今後ますます社会的に重要な役割を担っていくと確信しています。

私自身が推進している新規事業 Fairness構想との親和性も高く、人的資本やDE&Iの分野において、単なる情報開示にとどまらない構造的な支援を実現できると期待しています。今回の協業を通じて、持続可能で公正な社会を共に形にしていけることを楽しみにしています。

代表取締役CEO 杉本淳のコメント

このたび、当社の事業にご期待いただき、シリーズBファーストクローズの資金調達を実施できたことを大変嬉しく思います。3年前に「SmartESG」の正式版提供を開始した当時はサステナビリティ情報の開示義務化に向けた体制整備や業務効率化を目的に大手企業様の導入が進んでいましたが、現在はより中長期的な視点で顧客の皆様のサステナビリティ経営に伴走させていただけるようになり、当社のビジョン「利益とサステナビリティが融合する世界を実現する。」に確実に近づけていると感じております。

今回の調達により、「SmartESG」のオールインワンツール化ならびに顧客対応における体制強化を進めてまいります。顧客の皆さまと共にサステナビリティ経営を推進し、その取り組みを確かな価値へと変えていくことが私たちの使命です。今後、国内外での事業展開を加速させ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

採用を強化 

事業拡大にあたり、現在様々なポジションにて採用を強化しています。特に中核人材としてエンタープライズ企業向けのセールスやカスタマーサクセス、サステナビリティコンサルタント、AIを活用したプロダクトの開発を担うエンジニアの採用に注力します。


<採用特設サイト>

採用強化中のポジションやマネジメントのプロフィールや発信記事をまとめた社員紹介ページを開設しました。

We’ve Raised Series B — Now Hiring for Our Next Leap

https://seriesb.cierpa.co.jp/ 

<FastGrowにて記事掲載>

テクノロジー領域で活躍中の起業家・経営層と、若手経営人材をつなぐビジネスコミュニティ「FastGrow」のメディアで、シェルパの企業解剖記事が掲載されました。

『サステナ・ESG領域で、スタートアップは戦えるのか?急成長プラットフォーム企業、シェルパ・アンド・カンパニーだけが持つ3つの強みとは』

https://www.fastgrow.jp/articles/cierpa-deepreserach 

『トップVCが惚れ込んだ、ESG×AIの衝撃──トップ人材が集まる次世代SaaS×Platform、シェルパ・アンド・カンパニー10億円調達の裏側』

https://www.fastgrow.jp/events/cierpa 


シェルパは、先端テクノロジーとESGの専門知識で非財務情報のポテンシャルを開放し、企業のサステナビリティ経営高度化を支援してまいります。

(※1)Precedence Research調査「ESG Investing Market Expands with Rising Demand for Sustainable Financial Strategies」2025年7月 https://www.precedenceresearch.com/esg-investing-market 

(※2)2025年8月時点

会社概要

会社名:シェルパ・アンド・カンパニー株式会社

代表:代表取締役CEO 杉本 淳

所在地:東京都品川区南大井6-4-22 東京ネオンビル2階

設立:2019年9月

資本金:100百万円

事業:サステナビリティ・ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」の開発・提供、ESG・サステナビリティ特化メディア「ESG Journal Japan」の運営、専門家によるコンサルティングサービス「ESG Advisory」の提供

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月28日 10時00分)

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