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AIの導入で創薬の高速化が進むライフサイエンス・製薬業界 次の課題はL&Dへの投資、スキル・ファーストモデルの浸透と次世代リーダーの育成

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ランスタッド

ランスタッドのタレントトレンドレポートがライフサイエンス・製薬業界が直面する課題を指摘。人材獲得とL&Dの連携、人事部門のリスキリング、多様な人材の活用優先などに遅れ

総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷哲)は、8月27日より「2025年 タレントトレンドレポート ライフサイエンス・製薬業界版」を公開します。生成AIにより、年間最大1,100億ドルの価値をもたらされる可能性がある同業界は、臨床試験や創薬が急速に効率化される一方で、人材獲得と学習・開発の連携・投資等については世界平均を下回っており、課題も抱えています。同レポートはL&D*¹投資の加速、人事部門の役割強化、仕事のピクセル化など同業界が進むべき未来の人材戦略に向けた施策を提示しています。

AIによる従業員の再配置・スキルマッチングでは主要業界中トップ

ライフサイエンス・製薬業界の59%がAIを活用して従業員のスキルを特定し、新しい役割にマッチングさせていると回答しており、これは世界平均の46%を大きく上回り全業界で最も高い数値です。一方で同業界の企業のリーダーのうち、人材獲得とL&Dの間に強力な連携があると回答したのはわずか41%となり、世界平均(48%)、テクノロジー業界の57%に遅れをとっています。また、企業は従業員の価値観への寄り添いで33%(世界平均41%)、L&D投資で37%(同53%)、人事のリスキリングで39%(同50%)と各項目で遅れをとっています。

多様な雇用形態の活用に遅れ、仕事のピクセル化が急務

ライフサイエンス・製薬業界のリーダーの73%が今年、労働力のアジリティへの注力を強めていると回答しているものの、この数値は世界平均の87%を14ポイント下回っています。また、「正社員や派遣社員、フリーランスなど多様な人材の活用を優先している」と答えた企業はわずか37%に留まり、主要業界の中で最も低い数値となりました。このことは、固定的な役割からスキルベースの考え方へと転換する機会を示唆しています。本レポートは、仕事をモジュール式のタスクに分解する「ピクセル化」を進め、固定的な役割構造を打破し、ハイブリッド、プロジェクトベース、フリーランスなどの柔軟なモデルを統合していくことが必要と指摘しています。

現場管理職のスキル・ファーストモデルへの理解、アジリティに課題

ライフサイエンス・製薬業界はスキル・ファーストモデルへの移行を積極的に進めており、リーダーの82%がすでに移行済み、または移行中であると回答しています。これは急速な技術革新に対応するために、職務経験よりも潜在能力を重視する姿勢を反映しています。このように、人事部門はスキル・ベースの考え方を取り入れているものの、現場の管理職は特定の職務や役割に固執している傾向が見られ、このギャップは世界平均を13ポイント上回る43%に達しています。さらにビジネスニーズの変化に対応するためのリーダーシップ研修を重点的に提供している企業はわずか28%に留まり、これは世界平均の36%を下回る最も低い数値です。

今後は人材獲得、リスキリング、L&Dへの投資を加速し、AIを活用した次世代リーダーの育成を

AI導入でリードするライフサイエンス・製薬業界は、その強みを活かしつつ人材戦略をさらに進化させる必要があります。そのためには人材獲得やリスキリング、L&Dへの投資を加速させ、人事部門の戦略的な役割を強化することが不可欠です。さらに、仕事のピクセル化に加えて人事部門と現場管理職の間のギャップを埋め、AIを活用した次世代リーダーの育成に注力することで、変化に対応できる組織文化を醸成し、持続的な成長を実現できるでしょう。

ランスタッド株式会社 プロフェッショナルタレントソリューション事業本部
プロフェッショナルタレントソリューション事業本部 第1営業部
ライフサイエンスチームマネージャー 山川司のコメント

本レポートは、ライフサイエンス・製薬業界が直面する「AI活用の加速」と「専門人材不足」という2つの大きな課題を指摘しています。昨今の業界全体の求人数は増えていませんが、バイオインフォマティクスや細胞・遺伝子治療など先端分野では競争が激化し、AI人材の需要も急拡大しています。しかし業界内のAIスキルを持つ人材は限られており、異業種からの採用に注力しているのが実情です。従来の経歴重視型では変化に追随できず、「スキル・ファースト」と「アジャイル」な労働力設計が不可欠となります。外部人材の確保と同時に社内リスキリングを強化し、柔軟な組織体制を築く必要があります。

その実現には、AIを活用しスキルを可視化し、必要なプロジェクトに最適な人材を迅速に配置できる仕組み(タレントマーケットプレイス)が社内外の人材流動性を高める鍵となります。ランスタッドでは、採用支援にとどまらず、企業のパートナーとして経営や人事の変革をサポートしてまいります。

ランスタッド・2025年 タレントトレンドレポート ライフサイエンス&製薬 (日本語版)

*下記から無料でダウンロードできます。

https://services.randstad.co.jp/download/form/talent-trends_lsp2025

*¹  Learning and Development 企業が従業員の能力やスキルを向上させるために体系的に行う人材育成の取り組み

■ ランスタッドの会社概要

[社  名] ランスタッド・エヌ・ヴィー

[設  立] 1960年10月

[代  表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス

[所 在 地] オランダ

[従業員数] 41,400人

[売  上] 3兆9,782億円(241億2,200万ユーロ) 2024年度実績(12月決算)

(人材サービス業として世界最大*²)

[資 本 金]  6,816億1,436万円(41億3,300万ユーロ) 2024年12月末時点

[事 業 所] 世界39の国と地域

[事業内容] 総合人材サービス

[URL] https://www.randstad.com/

(1ユーロ164.92円換算/ 2024年12月末時点)

*²  Staffing Industry Analysts 2023、人材サービス企業売上ランキングより

■ ランスタッドについて

ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材不足の世の中にあっても、人材に寄り添う真のパートナー(Partner for talent)として、4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じクライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。また人々が有意義な仕事につき、それぞれが適切なスキルを身につけ、職場に目的と居場所を見出す手助けをします。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献します。

オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約40,000人の社員が働いています。2024年には、170万人の人々の就職を支援し、241億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com

■ Award/表彰ほか

・LGBTQI+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を4年連続受賞

・ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)

 プロフェッショナルサービス部門 10年連続選出(人材サービス企業として唯一)

・「がんアライアワード2024」でブロンズを初受賞 (2024年12月)

・「D&Iアワード2024」より最高評価のベストワークプレイスに3年連続認定 (2024年12月)

■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ

・ランスタッド・エンプロイヤーブランドリサーチ2025 (下記のリンクよりダウンロードいただけます)

https://services.randstad.co.jp/download/form/rebr_jp2025

・ランスタッドワークモニターレポート2025(下記のリンクよりダウンロードいただけます)

 https://services.randstad.co.jp/download/form/workmonitor2025

・ランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」 https://services.randstad.co.jp/blog

・ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」 https://www.randstad.co.jp/careerhub/

出典:PR TIMES

本プレスリリースの内容や詳細についてのお問合せは以下までご連絡ください。

企業プレスリリース詳細へ (2025年8月28日 11時00分)

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