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山の「圏外」がなくなる未来へ──KDDI『au Starlink Direct』で登山アプリ「ヤマレコ」が衛星データ通信に対応!

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株式会社ヤマレコ

どこにいるか、家族に見える──au圏外エリアでも衛星通信で位置の共有が可能に

登山地図アプリを開発する株式会社ヤマレコは、同社が提供するスマートフォンアプリ「YamaReco(ヤマレコ)」(以下、ヤマレコアプリ)において、KDDIが提供する衛星通信サービス「au Starlink Direct」のデータ通信に対応しました。これにより、スマートフォンの電波が届かない山間部でも、遭難者の現在地を把握・共有できるようになりました(※1)


目次

1. 背景

近年の登山では、スマートフォンの「登山アプリ」が標準装備になりつつあります。事前に地図を端末に保存すると、スマートフォンが通信圏外の山中でもGPSで現在地を確認できます。
その効果もあり、警察庁の統計では道迷いによる遭難は近年減少傾向にあります(※2)。

ヤマレコは、登山アプリだけではなく、ICTを活用した山岳遭難対策を段階的に拡充してきました。
例えば、
  1. 家族が登山者の位置を見守れるアプリ「いまココ」(※3)
  2. 警察・消防などの捜索活動を支援する「SAGASU」(※4)
  3. 圏外でも家族経由で救助要請の意思を伝えられるメッセージ機能「緊急SOS」(※5)
などを提供してきています。


2.登山アプリを使った山岳遭難対策の課題

登山アプリを使うことで、登山中に「今どこにいるか」を共有する仕組みが整ってきた一方で、電波が届かない山間部では情報の送受信ができず、遭難者がどこにいるのか、いま現在いる場所の特定が難しい場合がありました。

特に、登山者本人が通信圏外で意識を失ってスマートフォンを操作できない状況では、自らSOSを出すことができず、かつ遭難者の位置情報も送ることができないため、実際に発見や救助が大幅に遅れるケースが発生しています。

登山者が圏外かつスマートフォンを操作できない状況での救助の流れの例

こうした「通信圏外」で「通報できない状況」でも、登山者の位置情報をいち早く家族や救助隊に届けられる手段の実現が課題になっていました。
なお、スマートフォン以外にも、衛星通信に対応した専用機器や捜索用の端末なども存在しますが、個人で携行するにはハードルが高く、全ての登山者が持つというのは難しい状況です。

スマートフォンを利用した遭難対策技術(ヤマレコの例)

3.「au Starlink Direct」のデータ通信対応

本日、KDDIが提供する衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」がデータ通信にも対応したことで、ヤマレコアプリといまココアプリが「au 圏外」のエリアでも、対応機種において通信機能を利用できるようになりました(※1)。

◼︎通信圏内でも、圏外でも、「今いる場所」がわかるように

今回のアップデートにより、登山者本人が通信圏外で意識を失うなどしてスマートフォンを操作できない場合でも、位置情報がヤマレコサーバーへ自動送信できるようになりました。

これにより、SOSを出せない状況でも、登山者の現在地(緯度・経度)をピンポイントで把握できるため、救助の迅速化や発見率の向上が期待できます。

ヤマレコとau Starlink Directの連携による救助の流れの例


◼︎データ通信対応で「圏外」でもヤマレコアプリが使える

さらにデータ通信対応により、従来は通信できなかった山間部でも、

  • 現在地の共有

  • 未ダウンロード部分の地図表示

  • 登山中の予定ルートの変更

  • 天気予報などの情報確認

  • 同行者の位置情報

といった、登山中に必要な情報を手元で確認できるようになり登山者の利便性も向上します(※1)。

天気予報を確認してこの先の予定を変更できる
万が一はぐれても、同行者の位置を確認できる

4.「いまココ」アプリで見守る家族が安心できる

今回「au Starlink Direct」がデータ通信に対応したことで、登山者の位置を見守るアプリ「いまココ」で確認できるエリアがこれまで電波の届かなかった場所にも広がります(※1)。
家族は登山者が予定通り行動できていることを確認できるようになり、不安を大幅に軽減できます。

【いまココ画面①】「au Starlink Direct」データ通信非対応
【いまココ画面②】「au Starlink Direct」データ通信対応

上の画像は、ヤマレコアプリを使用している登山者のスマートフォンが「いまココ」を通じて通信できているかどうかを示しています。画面上部に表示されている矢印の色に注目してください。

  • 黒い矢印は、登山者の端末が圏外で通信できていない状態を表しています。

  • 白い矢印は、登山者の端末が通信でき、現在地が共有できている状態を表しています。

左の【いまココ画面①】は、「au Starlink Direct」非対応のスマートフォンで、圏外となっている地点があることがわかります。
一方、右の【いまココ画面②】は、「au Starlink Direct」対応端末で、同じ場所でも衛星通信によって登山者の現在地が共有されている状態を示しています。

このように、従来はスマートフォンの電波が届かなかった場所でも、「au Starlink Direct」を利用することで位置の把握が可能になります(※1)。

また、万が一登山者本人がSOSを発信できない状況でも、家族が「いまココ」を通じて現在地を把握していれば、警察・消防への通報時により正確な位置情報を共有できる可能性が高まります。

さらに、見守る側の家族が「au Starlink Direct」対応機種であれば、家族自身がau圏外エリアにいるときでも、「いまココ」を通じて日本中どこからでも登山者の位置情報を確認できます(※1)。


本日(2025年8月28日)よりAndroid版「ヤマレコアプリ」および「いまココアプリ」でお使いいただけます。
対応機種・利用可能エリアに関しては「au Starlink Direct」公式サイトをご覧ください。

【注釈】
※1:注意事項
「au Starlink Direct」の通信は、対応端末およびカバーエリア内で、かつ空が開けていて衛星と通信可能な状況であることが条件です。天候や地形・障害物等により接続できない場合があります。

※2:警察庁発表「令和6年 山岳遭難の概況」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/r06_sangakusounan_gaikyou.pdf

※3:登山者見守りアプリ「いまココ」
https://www.yamareco.com/imakoko/

※4:遭難者情報照会システム「SAGASU」
https://www.yamareco.com/sagasu/

※5:「緊急SOS」機能 – 圏外からも家族へメッセージを届けられる新機能
リリース記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000012267.html

実証実験:https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-606_3940.html
紹介記事:https://tobira.kddi.com/enhancing-power/article00270/

【関連リンク】

◼︎登山アプリ「ヤマレコ」

https://www.yamareco.com/yamarecomap/

◼︎「au Starlink Direct」:詳細
https://www.au.com/brand/tsunagu/starlink?utm_source=3rdcp&utm_medium=release&utm_campaign=yamareco

◼︎「au Starlink Direct」:対応機種一覧
https://www.au.com/mobile/service/starlink-direct/enabled-device/

◼︎「au Starlink Direct」:利用可能エリア
https://www.au.com/mobile/area/map/?d2c=1

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月28日 11時30分)

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