河出書房新社
10月7日発売「文藝」冬季号に一挙掲載! 応募総数1,959作品、選考委員は小川哲、角田光代、町田康、村田沙耶香の4氏。

1962年の創設以来、多くの新人作家を輩出してきた「文藝賞」(主催:河出書房新社)の選考会が8月19日(火)明治記念館にて執りおこなわれ、選考委員を務める小川哲氏、角田光代氏、町田康氏、村田沙耶香氏による選考の結果、第62回文藝賞受賞作が決定いたしました。
【受賞作】
「BOXBOXBOXBOX(ボックスボックスボックスボックス)」(400字×139枚)
坂本 湾(さかもと・わん)/1999年、北海道生まれ、宮古島育ち。現在、東京都在住。25歳。
■作品紹介
ベルトコンベアに流されているのは、箱か、人間の尊厳かーー?
霧に包まれた配送センター。無限ループの仕分け作業を続ける安(あん)は、流れてくる箱の中身を妄想しながら働く日々を送っていた。
ある日、禁じられたひとつの箱の中身を覗いてしまった瞬間、目に映る風景は変質し、あったはずの箱が次々と消えていくようになって――
顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描き出す、
ブルシットジョブ時代の〈ベルトコンベア・サスペンス〉。
受賞作と受賞の言葉、選考委員による選評・選考経過は、10月7日(火)発売の「文藝」冬季号に掲載いたします。
贈呈式は11月中旬に明治記念館にて開催し、受賞者には正賞として記念品、副賞として50万円が贈られます。
【文藝賞とは】
河出書房新社の季刊文芸誌「文藝」を母体とし、1962年から始まった文学の新人賞です。
これまで、第1回受賞の高橋和巳をはじめ、田中康夫、山田詠美、長野まゆみ、綿矢りさ、羽田圭介、山崎ナオコーラ、磯﨑憲一郎、町屋良平、若竹千佐子、宇佐見りん、遠野遥、安堂ホセなど、文学シーンに常に新たな才能を送り込んできました。今年の文藝賞受賞作品にも、ぜひご注目ください。
■関連サイト
雑誌「文藝」公式サイト
https://www.kawade.co.jp/np/bungei.html
次回、第63回「文藝賞」(2026年)原稿募集
https://www.kawade.co.jp/np/bungei.html
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