アストラゼネカ株式会社
希少な血液がんであり、最新情報へのアクセスが限られているMCL患者さんやご家族の疑問や不安に応え、よりよい療養生活を支援
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)は、マントル細胞リンパ腫(MCL)の患者さんやご家族に向けたMCLの総合情報サイト「MCLライフ」(https://www.az-oncology.jp/mcl-life/)をオープンしました。

MCLは、白血球の一種であるリンパ球の中でもB細胞ががん化する病気で(1)、血液がんである悪性リンパ腫に分類されます(1)。日本のMCL患者さんは約2,000人と報告されており(2)、悪性リンパ腫全体の3%程度の割合を占めています(3)。発症年齢中央値は60歳代半ば~後半、3~4:1の割合で男性に多いとされる一方で、この病気を発症する原因ははっきりわかっていません(3,4)。MCLの治療は、近年、研究が進んでいますが、まれな病気であることから、患者さんやご家族が病気や治療などに関する最新情報へアクセスできる環境は十分とは言えず、病気に対するさまざまな疑問や不安を抱えながら孤立してしまうこともあります。
愛知県がんセンター病院長である山本 一仁先生の監修、および悪性リンパ腫全国患者会である一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパンの協力のもと制作した本サイトでは、MCLはどんな病気かをはじめ、検査、治療などについてわかりやすく紹介するほか、患者さんやご家族から多く寄せられる質問について専門医がQ&A形式で回答する「よくある質問」、療養生活を支える医療費の助成制度や困ったときの相談先について紹介する「療養生活のサポートは?」など、患者さんやご家族が主体的に病気と向き合い理解を深めることで、前向きな療養生活を送っていただくために役立つ情報をお届けします。


本サイトの監修医である愛知県がんセンター病院長の山本 一仁 先生は次のように述べています。「近年、MCLは研究が進み、治療選択肢が増えてきました。複数の選択肢がある場合、主治医は病気の進み方などを考えつつ、患者さんにとっていずれの治療が適しているかを考えます。患者さんは、ご自身の気持ちや希望について主治医をはじめとした医療従事者に伝えて、ご家族とも相談しながら決めていくことが重要です。“療養生活のサポート”や“よくある質問”では、そのためのヒントを紹介していますので、参考にしてください。本サイトが患者さんとご家族にとって、よりよい療養生活の助けになることを願っています」。
また、本サイトの開設にあたっては、悪性リンパ腫の患者会である一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長の天野 慎介氏と会員のMCL患者さんに、患者さんの視点から内容についてのアドバイスや、患者さんの声を提供いただきました。天野氏は次のように述べています。「診断を受け不安や疑問の渦中にいる患者さんやご家族が、インターネットやSNSで病気について調べることは多いと思います。ご自身の病気について理解しておくことは、主治医と治療選択や療養生活について話し合っていくうえでとても大切です。インターネット等で情報を得る際には、信頼できる情報源かどうかを見極め、最新情報を入手してほしいと思います」。
アストラゼネカは、「患者さんを第一に考える」を企業バリューの一つとして、患者さんを中心とした治療支援等の推進に取り組んでいます。患者さんの治療を支える革新的な医薬品の提供はもちろん、MCL患者さんとそのご家族のよりよい療養生活の実現に貢献する、わかりやすく確かな情報の発信にこれからも努めてまいります。
以上
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アストラゼネカのがん患者さん向け情報サイト
アストラゼネカでは、「MCLライフ」(https://www.az-oncology.jp/mcl-life/)のほかに、がん全般、肺がん、乳がん、婦人科がん(卵巣がん・子宮体がん・子宮頸がん)、前立腺がん、慢性リンパ性白血病、肝臓がん、胆道がんに関する情報サイトを運営しています。それぞれのがんに向き合う患者さんやそのご家族などに診断や病気、治療などについて正しく理解していただけるよう、わかりやすく確かな情報を発信しています。がん全般(「がんになっても」 https://www.az-oncology.jp/)、肺がん(「肺がんとともに生きる」https://www.haigan-tomoni.jp/)、婦人科がん(「婦人科がん.jp」https://www.az-gynecologic-cancer.jp/)、前立腺がん(「What’s? 前立腺がん」https://www.zenritsusen.jp)、慢性リンパ性白血病(「CLLライフ」https://www.cll-life.jp/)、肝臓がん(「肝臓がんと『自分らしく』」https://www.az-oncology.jp/kanzogan/)、胆道がん(「教えて、胆道がん」https://www.az-oncology.jp/tandogan/)
マントル細胞リンパ腫(MCL)について
MCL患者さんは初期には治療反応性がありますが、再発する傾向があります(5)。MCLは非ホジキンリンパ腫の約3~6%を占め、欧米諸国での人口10万人当たりの年間発生率は0.5例です。21,000人以上のMCL患者さんが、米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、日本、中国に存在すると推定されています(5-7)。
アストラゼネカにおける血液腫瘍領域について
アストラゼネカは、血液腫瘍領域における治療を再定義するため、サイエンスの限界に挑戦しています。また、患者さんや介護者の方々、医師からの知見によって形作られる革新的な医薬品とアプローチを通じて、悪性、希少を含む血液疾患患者さんの生活に変革をもたらすことを目指しています。
販売中の製品に加え、当社は複数の科学的プラットフォームにわたり、疾患の根本的な原因を標的とする新規治療法の開発を主導しています。希少な非悪性血液疾患の専門知識を有するアレクシオン社と、自家細胞療法のパイオニアであるGracell Biotechnologies Inc.を買収したことで、当社の血液疾患パイプラインを拡大し、全面的な治療法の探索、開発、提供を通じて、より多くの患者さんの高いアンメットニーズに応えることができるようになりました。
アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。
アストラゼネカは治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。
アストラゼネカはがん治療を再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。アストラゼネカのFacebook、Instagram、 YouTubeもフォローしてご覧ください。
References
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国立がん研究センター:がん情報サービス MALTリンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫など.https://ganjoho.jp/public/cancer/B_lymphoma/index.html(2025年6月アクセス時)
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政府統計 令和5年患者調査 全国編 総患者数,傷病基本分類別 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&query=C831&layout=dataset&toukei=00450022&stat_infid=000040234427&metadata=1&data=1
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一般社団法人日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン第3.1版 (2024年版)
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木崎昌弘ほか 編:WHO分類第5版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学, 中外医学社, 2024
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Cheah C, Seymour J, Wang ML. Mantle cell lymphoma. J Clin Oncol. 2016;34(11):1256-1269. doi: 10.1200/JCO.2015.63.5904.
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AstraZeneca 2024. Q3 2024 Financial Results. Available at: https://www.astrazeneca.com/investor-relations.html .Accessed April 2025.
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Lynch DT, Koya S, Acharya U, et al. Mantle Cell Lymphoma. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK536985/. Accessed April 2025.