株式会社TWIN PLANET
株式会社TWIN PLANET(以下、ツインプラネット)は、アジアを中心にグローバル展開を行うWeb3企業であるStartale Group(以下、スターテイル)と、エンタメの価値や権利をブロックチェーンで記録・管理し、有効活用する新たな仕組みに向けた協業を開始しました。
両社は、クリエイターの制作資金に関する取り組み、クリエイターやファンに公正な仕組み、海外展開にも適応可能な信頼基盤の整備など、エンタメ産業の構造課題に対して実装可能な解決策を段階的に検討・推進します。

■協業の要点
・提携の主眼:
エンタメ資産やIPの価値をデジタル化し、ブロックチェーン上で保存することで、権利や収益の分配を透明化します。
・検討範囲:
トークン化されたエンタメ資産(エンタメST)の設計、権利管理、ユーザー体験と法令遵守の両立を目指した最適化に加え、SPVスキームや二次流通の仕組み設計も含めて検討します。
・参加機会:
金融機関に限らず、適切な投資家保護の下で個人投資家も参加しやすい資金調達の枠組みを検討します。
■提携の背景と狙い
国内外でエンタメ市場が拡大する一方、制作に先行して資金が必要となり収入は後発になりやすい構造、権利の複雑性と流通の不透明さ、海外展開時の正しい権利者への分配を記録・確認できる仕組みが整備されていないことなど、構造的課題が残っています。両社は、収益発生前段階での資金アクセスを可能にする仕組みや、権利・分配の透明化、海外展開に耐える信頼基盤に加え、金融機関に限定されない個人の参加機会や二次流通の設計を共同で検討・推進します。
なお、両社は、ツインプラネット、アソビシステム、W TOKYO、Y&N Brothersらと設立した合弁会社「YOAKE entertainment」においても協業を進めています。
■連携の意義
・クリエイターのキャッシュフロー:
制作活動に先行して資金が必要で、収入は後に発生しがちな構造に対し、クリエイターがより早く活動を始められるよう、収益発生前段階での資金アクセスを可能にし、資金循環の前倒し・平準化を図る枠組みを共同検討します。
・新規IP/クリエイターの資金調達:
初期段階での資金アクセスが限定的という課題に対し、段階的で参加性のある資金調達オプションの設計を目指します。
・投資判断の不確実性:
活動・流通・エンゲージメント等の可視化・定量化に加え、個別案件の変動に左右されにくい、複数のコンテンツをまとめて扱う枠組みや、段階的な評価プロセスを取り入れることで、判断の再現性を高めます。
・複雑な権利構造:
権利と分配ルールの明確化・一元管理を進め、運用の透明性と再現性を高めます。
・海外展開の信頼性:
権利・真正性・分配トラッキングの透明性を高め、海外展開に耐える信頼基盤の整備を図ります。
■共同で取り組む領域
・ST型ファイナンス/アセット設計
・IPオンチェーン化/権利管理の高度化
・ユーザー体験とコンプライアンスの最適化
・SPVスキームの検討・設計
・二次流通設計と市場健全性の向上
■両社からのメッセージ
スターテイル CEO 渡辺創太
「フィンテックとオンチェーンの活用により、エンタメのトークン化と流通を制度と調和的に進めます。創作の挑戦とファンの新しい参加機会を広げ、日本のエンタメと経済の成長に資する基盤づくりを目指します。日本が世界で勝つうえで、エンタメとフィンテックの融合は重要です。」
ツインプラネット 代表取締役 矢嶋健二
「スターテイルとの協業を通じて、ファンの皆さまと共に価値を分かち合いながら作品を育てていく、新たなエンタメの形を実現していけたらと考えています。大好きな作品を応援することが、そのまま未来のクリエイティブにつながる―そんな新しい時代を一緒に作りたいと思います。スターテイルの技術力と社会実装力を得て、クリエイターやIPの可能性をより広く、より深く引き出し、ファンの皆さまにこれまでにない体験をお届けします。」
■今後の展開
両社は、優先領域のPoC/実証から順次ローンチを進め、エンタメ×フィンテック領域での標準モデルの確立を目指します。日本発の先進事例を、グローバルに展開可能なリファレンスとして磨き込んでいきます。
※本発表は、将来的な取り組みの方向性に関するものであり、特定の投資の勧誘を目的としたものではありません。