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医療的ケア児支援法施行から4年、保育現場の支援者がつながるオンラインコミュニティをオープン

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認定NPO法人フローレンス

〜保育士・看護師の孤立を解消し、医療的ケア児保育を全国に〜

認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、代表理事:赤坂緑)は、9月18日(木)より、オンラインコミュニティ「『医療的ケア児保育』まなびば」の運営を開始します。

わたしたちフローレンスが目指すのは、医療的ケア児保育に携わる支援者がつながり、学び合えるオンラインコミュニティです。

医療的ケア児支援法施行から4年。各地で医療的ケア児の保育受け入れに試行錯誤する保育士や看護師、自治体職員がコミュニティを通じてつながり、学び合い、それぞれの現場で実践していく。そんな新たなサイクルを生み出し、医療的ケア児がどこに住んでいてもあたりまえに保育を受けられる社会を、全国の支援者とともに目指します。

目次

進む地域の保育園でのお預かり、苦悩する保育現場

医療的ケア児の成長と家族の離職防止を旨とする医療的ケア児支援法施行から4年。医療的ケア児の保育園への入園は進み、こども家庭庁によると2023年度には全国で1,200人を超え、わずか7年で約4倍に増加※1しました。

一方で、現場には深刻な課題が残されています。受け入れの拡大に伴い、全国の保育園や自治体からフローレンスへ「医療的ケア児を預かるのが不安」「安全に保育する方法が分からない」といった切実な声が数多く寄せられています。そういった声を受け、フローレンスは、都内の自治体・保育園を中心に延べ約500名に研修を提供し、さらに2024年11月からはオンライン研修「フローレンスの『医療的ケア児保育』はじめて研修」の提供を開始。15都道府県から151名(2025年8月時点)が受講するなど、全国に広がりを見せています。

研修の提供を通じて見えてきたのは、支援者が日々の保育現場で孤立している現実でした。

  • 多くの施設に在籍する医療的ケア児は1名、対応するのも看護師または保育士1名で、頼れる同僚がいない※2

  • 個別性の高い対応が求められ、参考にできる事例が少ない

  • 遊びの提供と安全管理を両立するための看護師と保育士の連携は難易度が高い

こうした孤立を放置すれば、支援者の疲弊や不安の蓄積につながり、結果として医療的ケア児の保育園での受け入れが広がらない可能性があります。

そこでフローレンスは、全国の支援者がつながり、事例や工夫を共有し合いながら、必要な知識を継続的に得られる場として、オンラインコミュニティ「『医療的ケア児保育』まなびば」を立ち上げます。

※1こども家庭庁 延長保育等実施状況調査(R6調査結果)https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/a5cc567a/20250324_policies_hoiku_136.pdf

※2 「令和 2 年度に(中略)実施されたアンケート調査によれば、施設ごとの医療的ケア児の在籍数は、大半(96.6%)が「1 人」と回答したことも考慮すると、多くの施設で、医療的ケアに看護師または保育士 1 名で対応している状況で、(中略)孤立しやすい状況にあることが窺える。」

「保育所等における医療的ケア児の受入れ方策及び災害時における支援の在り方等に関する調査研究報告書」p.1(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/660cb68b-a5d8-4ca1-bf5b-da4a66838145/cea89d56/20241015_policies_kosodateshien_chousa_suishinchosa_r05-01_h07.pdf)より

つながり、学び合い、ともに医療的ケア児保育を深める

特徴1:支援者同士がつながり、相談できる

「医療的ケア児保育」まなびばには、テーマごとのチャットルームがあります。「不安・困りごとなんでも相談ルーム」「学びと実践シェアルーム」など、日々の保育に関する情報交換や相談のためのチャットルームにて現場の疑問や悩みを気軽に投げかけられるほか、フローレンスにて障害児保育に携わるスタッフが回答やアドバイスを行います。

チャットだけでなく、コミュニティの参加者同士が直接交流し、相談するためのオンライン交流会も定期的に開催する予定です。

特徴2:医療的ケア児保育の新しい知識を学べる

2014年に「障害児保育園ヘレン」を立ち上げ、医療的ケア児保育に10年以上取り組んできたフローレンスが、基礎的な知識から災害時などの有事対応まで、実践的な工夫を幅広く提供します。

オンラインコミュニティ参加者は、医療的ケア児の保育・支援についてのショート動画や記事の閲覧、eラーニング講座の受講が可能です。さらに有料で、医療的ケア実技講習、障害児保育園ヘレンの現場体験に参加できます。

医ケア児まなびばの概要・登録方法

コミュニティ開始日

2025年9月18日

対象

保育士・看護師・自治体職員を中心に、以下の方を想定しています。

・医療的ケア児保育・支援に現在携わっている方

・医療的ケア児保育をこれから始める方、始めたいと思っている方

・医療的ケア児保育に興味がある方

料金体系

税込1,590円/月

コンテンツ(予定)

<つながり、相談する>

■まなびばチャットルーム

・学びと実践シェアルーム

・不安・困りごとなんでも相談ルーム

・うれしい&ほっこりシェアルーム

■オンラインでの交流・相談タイム(定期開催)

<新しい知識を習得>

・フローレンスの「医療的ケア児保育」はじめて研修

・医療的ケア児保育の工夫に関するショート動画を配信

・保育や児童福祉についてのコラム記事を配信

・保育者のためのプチビジネススキルeラーニング講座

・医療的ケアの実技研修(有料)

・現場体験(有料)

登録方法

9月18日(木)12時より、以下のURLからご入会可能です。

https://florence-ikeahajimete-salon.fants.jp/

障害児保育園ヘレン 園長コメント “保育は「地域での暮らし」を支える最初の一歩”

障害児保育園ヘレン園長 小田結紀

フローレンスで提供している研修を通して、各地域で孤軍奮闘する保育士・看護師の皆さんと出会いました。

「なんとか預かりたい、でも…」とそれぞれの場所で悩む皆さんを見て、その思いを絶やさないようつながり、一緒に前を向きたいと考え、オンラインコミュニティを立ち上げました。

保育は単にお子さんを長時間お預かりすることではありません。それぞれの「やってみたい」気持ちを大切に一緒に遊ぶ中で、これから地域で生きていくための生活の基礎やコミュニケーションの基礎を身につけていく、社会に出る最初の一歩が保育園です。

こどもはこどもの中で遊び育つこと、希望する保護者が仕事を続けられることをあたりまえに。ご家庭が地域で安心して暮らすためのサポートを皆さんと一緒にしていきたいです。

認定NPO法人フローレンスについて

「こどもたちのために、日本を変える」。

フローレンスは日本のこども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。

日本初の訪問型・共済型病児保育事業を2004年に設立し、こどもの虐待、こどもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。

認定NPO法人フローレンス: https://florence.or.jp/

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月2日 13時00分)

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