特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、アフガニスタン東部で8月31日夜(現地時間)に発生したマグニチュード6.0の地震を受け、深い懸念を表明しました。ワールド・ビジョン・ジャパンでは、「アフガニスタン地震緊急支援募金」の受付を開始しました。
アフガニスタン国家災害管理局(ANDMA)の暫定報告によると、少なくとも 800人が亡くなり、2,500人以上が負傷したと報じられています。被災地域は山岳部にあり、アクセスが改善されればこの数字は増える可能性があると当局は警告しています。
震源地に近い、クナル州のチャウキとノールグル地区では、村全体が完全または半壊し、泥や木材でできた家屋が倒壊し、住民が瓦礫の下に閉じ込められています。
被災地域はアフガニスタンの中でも、最も貧しく、外部から隔絶された地域のひとつです。土砂崩れにより主要な交通路が塞がれているため、救助活動を支援するために航空機が配備され、重症患者をジャララバードやカブールに避難させています。移動型の保健・栄養チーム、救急車、地元のボランティアが、NGOや軍と連携して緊急支援を行っています。
「今回の地震と、何百人もの命が失われたことに、胸が張り裂ける思いです」と、ワールド・ビジョン・アフガニスタンの事務局長であるタミンドリ・デ・シルバは述べます。
「私たちは2023年のヘラート地震を経験しました。その影響は今も続いています。今回の地震の爪痕も、長期にわたり極めて深刻なものになるでしょう。特に子どもたちは最も危険にさらされ、最も高い代償を支払うことになります」
被災地域は、ワールド・ビジョンが現在アフガニスタンで活動している地域からは、約1,000キロメートル離れています。ワールド・ビジョンでは、状況を注視しつつ、アフガニスタン国内で活動するNGO パートナーとの協力を含め、最善の対応方法を検討しています。
「アフガニスタンにおける地震が特に致命的なのは、住宅やインフラが非常に脆弱であるためです」ワールド・ビジョン・アフガニスタンの事務局長であるデ・シルバは続けます。
「ほとんどの家は泥と木材で建てられているため、倒壊の危険性が極めて高いのです。遠隔地では、医療や安全な水、教育へのアクセスがもともと限られています。今回のような大規模災害は、既存の脆弱性をさらに悪化させ、人道的ニーズを一層深めてしまいます」
アフガニスタンは、すでに、世界最悪の人道危機の一つに直面していました。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、2025年には2,290万人が人道支援を必要とし、350万人の子どもたちが重度の栄養不良に陥っていると推定されています。2025年の人道対応計画では24億2,000万ドルを必要としていますが、2025年8月現在、必要な資金の25.9%しか満たされていません。海外援助の削減がこの資金不足の一因となっており、人道支援関係者は活動の縮小を余儀なくされています。
ワールド・ビジョンはアフガニスタンの人々と共にあり、この未曾有の悲劇に対して、国際社会が迅速かつ寛大に対応することを強く呼びかけています。
以上
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ワールド・ビジョン・ジャパンでは、日本の皆さまから、「アフガニスタン地震緊急支援募金」を受け付けています。皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
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◆ワールド・ビジョン・ジャパンとは
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。