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【気候変動対策】高温環境に強いイチゴ新品種「CULTA-T3L」の品種登録出願を公表

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株式会社CULTA

農業スタートアップ・株式会社CULTA(本社:東京都小金井市、代表取締役CEO:野秋 収平)は、品種登録出願を行なっていた自社開発品種「CULTA-T3L」について、農林水産省より7月24日付けで出願公表がなされたことをお知らせします。

目次

品種登録出願公表となった新品種の名称

CULTA-T3L

品種登録出願が公表されたCULTA自社開発品種「CULTA-T3L」

農林水産省による品種登録出願公表

令和7年7月24日官報告示 品種登録出願公表370回

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/hinshu/gazette/syutugan/syutugan.html

品種の特性

①高温環境に強い

高温環境下でも安定した収量・品質を実現できる

②完熟品質を輸出先に届けられる

完熟で収穫した品質が、海外輸出など長時間の輸送後も維持できる

③高糖度

平均糖度13度前後(日本で流通する一般的なイチゴ全国平均 糖度10度前後の約1.3倍※当社調べ)

栽培上の主な特徴

  • 春先の暑さに非常に強く、長期の収穫が可能

  • 長期収穫に加え、連続性にも優れるため、高収量が見込める

  • 草勢が旺盛で、低温でも苗サイズが出る

果実の主な特徴

  • 表面が非常に強く、輸送性に優れる

  • 非常に高い糖度 

  • 果形はやや縦長

代表取締役CEO 野秋より本件に関するコメント

気候変動に適応した次世代農業の実現を目指すCULTAは、ゲノム編集や遺伝子組換えを用いない「独自のAI-Basedな品種開発プロセス」を駆使して、通常10年を要するイチゴの新品種開発をわずか2年で成功させました。これまでの3年間で、4つの新イチゴ品種を開発し、市場に投入しています。

その中でも「CULTA-T3L」は、当社にとって初の出願公表品種であり、その特性から、気候変動の影響により農業経営に苦戦する世界中の生産者の力になれる品種だと考えています。

「CULTA-T3L」はすでに、日本全国の60軒以上の生産者様、JA様より試験生産のご希望をいただくなど、日本の農業現場から大きな期待を寄せられています。

この日本発の新品種で世界の農業にインパクトを与えるべく、CULTAは積極的に品種のグローバル展開を進めています。

政策上も、強い追い風が吹いています。日本政府も新たに、品種のグローバル展開を支援する方針を示しました。令和6年には、「農政の憲法」ともいわれる「食料・農業・農村基本法」が25年ぶりに改正され、令和7年には改正法に基づく初の基本計画に「品種のグローバル展開(戦略的な海外ライセンスの推進)」が明記されました。これは、日本の優良な農産品種を海外市場で戦略的に展開し、農業者の収益向上や知的財産の保護を図ることを目的としています。

CULTAはこの政府の新方針に呼応し、「CULTA-T3L」をはじめとする自社開発品種について、国内と並行して海外での品種登録出願を進めています。

CULTAが自社生産拠点を持つマレーシアにはマレーシア政府の植物検疫を通過し、正式な輸入手続きを経た「CULTA-T3L」の種苗を日本から輸出し、自社生産において、日本品質と遜色ない品質で生産することに成功しています。

品種こそ、日本が世界に誇る農業のIPです。今後は、海外での品種保護を着実に進めた上で、自社品種のグローバル展開を推進し、気候変動に適応した次世代農業を世界規模で実現していきます。

(参考)

農林水産省 食料・農業・農村基本計画(令和7年4月11日 閣議決定)

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/k_aratana/

農林水産省 海外ライセンス指針

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/tizai/brand/kaigai_license.html

【補足】「品種登録のプロセス」「品種の海外流出」について

1 品種登録のプロセスについて

品種登録は、種苗法に基づき①出願 ②審査(特性調査等) ③登録というプロセスを経て行われます。

今回の「CULTA-T3L」は、農林水産省による出願公表を受け、現在は①出願が完了した段階です。

種苗法は先願主義を採用しており、出願が受理された時点で、その品種は先願者の権利として優先的に扱われます。このため、登録完了までの間も、他者が同一品種を模倣して登録することはできず、事実上、当社の品種として一定の保護が与えられます。

今後は、数年間にわたる審査(特性調査等)を経て、正式に登録される見通しです。登録が完了すると「育成者権」が発生し、国内外での知的財産として全面的に保護されます。

2 品種の海外流出について

品種の海外流出とは、開発者の承諾なく種苗が海外に持ち出される違法行為を指します。

当社の場合、「CULTA-T3L」の海外展開は開発者であるCULTA自身が主体となり、輸出国の植物検疫や正式な輸入手続きを経て行っています。そのため、違法な海外流出には一切該当せず、適法かつ計画的なグローバル展開です。

ご案内

CULTAのイチゴ独自品種の生産にご興味のある方は、こちらをご覧ください。

「独自イチゴ品種」生産パートナー募集

https://culta.jp/production-partner

会社概要

会社名:株式会社CULTA

所在地:東京都小金井市中町2-24-16 農工大・多摩小金井ベンチャーポート303

代表者:代表取締役CEO 野秋 収平

設立:2017年11月15日

URLhttps://culta.jp/

お問い合わせ先

担当者:広報担当

メール:pr@culta.jp

出典:PR TIMES

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