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2日間約16,000人が来場、出展社は101団体が参加!『もしもFES渋谷2025』 災害時のQOLを高める「備えの在り方」を発信

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もしもフェス実行委員会事務局

~災害時でも普段の生活に近づけるための、食事やトイレ環境を学ぶ~<イベントレポート>

 一般財団法人渋谷区観光協会(代表理事:金山淳吾 所在地:東京都渋谷区)と、一般社団法人渋谷未来デザイン(代表理事:小泉秀樹)、こくみん共済 coop 〈全労済〉(全国労働者共済生活協同組合連合会 代表理事 理事長:打越秋一)の3団体は、渋谷区の共催のもと、『もしもFES渋谷2025』を2025年8月30日(土)・31日(日)の2日間、代々木公園にて開催いたしました。

会場の様子
オープニングセレモニー テープカット         左から、一般財団法人渋谷区観光協会 代表理事 金山 淳吾渋谷区長 長谷部 健                  こくみん共済 coop <全労済> 代表理事 専務理事 坂本 隆浩

 初日の8月30日(土)10時より開始したオープニングセレモニーでは、渋谷区長 長谷部 健氏、一般財団法人渋谷区観光協会 代表理事 金山 淳吾氏、こくみん共済 coop <全労済> 代表理事 専務理事 坂本 隆浩氏の主催団体の共同実行委員長3名が登壇しテープカットを行いました。冒頭、長谷部区長から災害の際の帰宅困難者が課題として挙がっている渋谷区から防災・減災について情報を発信する意義や、「もしもFES渋谷」が目指す未来について話しました。

 今回のテーマは、「災害時の生活のリアルを伝え、災害時のQOLを高めるためのもしもプロジェクトらしい『備えの在り方』を提案していく」です。会場の代々木公園には、2日間合計で約16,000人が来場しました。避難所の「トイレ・キッチン・ベッド」のアップデートに繋がる展示の他、水素で発電しながら走ることができる電動アシスト自転車、猛暑時の災害対策として、涼をとることができる災害テント、フードエリアも含め延べ101の団体が参加しました。(主催及び出展・協力企業数)。また2日間にわたり15のステージコンテンツを開催、家族連れや外国人観光客、都内に通学する大学生や、都内で働く会社員など、多くの方々が立ち寄り、楽しみながら「もしも」の備えについて学んでいる様子が伺えました。

【もしもFES渋谷初展示!40m級「はしご車」】

 来場した子供たちが目を輝かせていたのが、「車輌展示コーナー」。「もしもFES渋谷」では初展示となる40m級「はしご車」が初日に登場。普段間近で見ることができない40m級「はしご車」を目の前に、「大きい!」「かっこいい!」と声を上げていました。消防隊員が消防作業の際に乗る「バスケット」に乗り記念撮影をした家族は「もしもの時に助けになる車両を感じることができてとてもためになった」と話していました。また、狭い道路でも通行が可能な電動トライクと呼ばれる車両も展示。実際に座席に座り消防隊員気分を味わっている様子でした。

40m級「はしご車」
電動トライク

【災害時のくらしのリアルを体験!】

 メ~テレ(名古屋テレビ放送株式会社)の「ハピキャン!」がプロデュースする「防災×キャンプ」のコーナーでは、テントや寝袋、ソーラーパネルなどのキャンプグッズを展示。キャンプグッズと防災を紐づけて考える展示をじっくりと見ていた子供は、「テントは家よりはちょっと暑かったけど、水とか食べ物があれば、暮らせそうだなと思いました」と話していました。また、「炊き出し体験エリア」では、電気がなくても炊きたてごはんが食べられるとして話題のタイガー魔法瓶「魔法のかまどごはん」を使ってごはんを炊く体験会に、多くの人が集まっていました。炊きたてのごはんの香りがすると参加者からは「おいしそう!」の声が上がり、試食をした参加者は「電気が使えないことはわかっていても、その事態に直面するとどうしていいかわからないと思う。家にあるものでごはんが炊けるのはとても便利だなと感じました。」と笑顔で話していました。さらに、日野興業株式会社の「防災トイレの大展示場」には、おむつ台付きのトイレやトレーラーハウス型のトイレ、車いすでも使用ができるトイレなど、大小様々な災害用トイレが並び、参加者はそれぞれの特徴を比べながら見て回っている様子でした。

「ハピキャン!」コーナー
「魔法のかまどごはん」体験会の様子
防災トイレの大展示場

【災害時の活躍に期待 最新の防災事情に興味津々】

 「防災アップデート広場」では、携帯トイレ体験や非常用浄水装置の展示など、最新の防災知識に触れることができる展示が並び、参加者は各ブースを真剣に見て学んでいた様子でした。中でも注目は、水素で発電しながら走ることができる電動アシスト自転車。実証実験として甲府市ではシェアサイクルとして使用が始まっており、水素が満タンの状態では約50kmの走行が可能と、災害時でも長距離の移動ができるのが特徴。担当者は「水素から電気を発生させる技術として、非常用電源機能付き給電装置の検討を進めています。例えば自動販売機やテナントなどで、災害時に電気を一時的に供給するという使用方法も導入を検討していきたい。」と話していました。

防災アップデート広場
水素で走る電動アシスト自転車

【見て、触れて、防災知識をアップデート】

 こくみん共済 coop <全労済>のブースで賑わいを見せていたのは、いざというときに役立つ防災知識を紹介する「みんなで防災クイズ」。答えと照らし合わせながら、ブース内に常駐する防災士からの防災・減災に関するアドバイスを真剣に聞いていました。親子で挑戦した30代の女性は「私が思っていた答えと違った部分があって解説をしてもらえた。私も子どもも防災知識のアップデートになりました。」と話していました。

こくみん共済 coop <全労済>のブース
みんなで防災クイズ

【災害時のモヤモヤをワクワクに変える「防災アイテム活用大作戦」】

 「もしもFES渋谷2025」の目玉のひとつが、災害時のモヤモヤをワクワクに変える「防災アイテム活用大作戦」です。「もしも印の大投票会」では夏場の災害を想定し、空調の工事なしで非常用発電機で稼働するエアコンを設置し、クールスポットとして活用できる災害テントを展示。ブース内では、衛生用品や暑さ・寒さ対策、食品など、もしものために役に立つ様々なアイテムが並び、テーマ別に「最も大切だと思った」「備えてなかった」「ちゃんと備えている」を選ぶ大投票会を実施しました。

また、「ローリングストック研究会」では、定期便による食品・生活用品の購入や家庭菜園の活用で叶える「ローリングストックの未来形」を体験するブースを展開した他、株式会社ZENB JAPANのご協力により、災害時でもそのまま食べられる定期便を活用した食品の試食体験会も実施。ブースは多くの家族連れで賑わいました。担当者は「ZENBのカレーは動物性油脂が不使用で冷めても固まりにくく、温めなくても美味しい非常食です。グルテンフリーでアレルギー対策も意識しています。」と説明。試食体験会でZENBのカレーと豆粉パンを食べた40代の夫婦は「常温でもパンがフワフワしていて美味しい。普段食べることもできるので、ローリングストックについて改めて考えてみたいと思います。」と、普段の生活から備えることの大切さを改めて感じていました。

もしも印の大投票会
ローリングストック研究会 

【ペットとの避難を考える】

 オープニングセレモニーの後に行われた「りく・なつ同室避難推進プロジェクト ペットとの避難を考える」ステージイベントでは、ペットとの同室避難について考えるトークショーが行われました。ご自身も犬と暮らしている、演歌歌手でプロジェクトアンバサダーの伍代夏子さんを中心に、大切なペットを守るためにあらゆる場面を想定して日ごろから備えることの大切さや、ペット防災に対する課題、ペット防災の未来像について熱い議論がなされました。伍代さんの「家族の一員であるペットを見殺しにするような避難はこの先あってはいけない」という想いが伝えられたステージとなりました。

【被災地支援から見えた能登の現状と課題】

 能登半島復興支援として行われたステージ「能登に学び、能登と共に生きる」では、ボブスレー・スケルトン元日本代表選手の小口貴子さんと輪島復興支援団体リガーレ代表の槌谷雅也さんが登壇。昨年、地震と豪雨により甚大な被害を受けた能登半島の支援を通して見えた現状と課題についてトークが行われました。関東で震災が起きた場合に想定される事態についても意見が交わされました。近隣住民との連携や、もしもの時のライフラインの確保など、能登の現状から防災、減災の大切さを改めて感じてほしいと発信いただきました。

ステージ 
「りく・なつ同室避難推進プロジェクト ペットとの避難を考える」
ステージ 
「能登に学び、能登と共に生きる」

【会場一体で「もしも」を考えたステージ】

 ステージも大きな盛り上がりを見せました。1日目の「「TKB」で避難所を変えよう」と題したトークショーには、坂井学防災担当大臣も参加。トイレ・キッチン・ベッドを48時間以内に避難所へ届ける「TKB48」を実現するために、3月に長野県で行った実証実験の様子などについて紹介しながら、意見交換が行われ、参加者とともに理解を深めていました。その後のステージでは、福島県出身で会津美里町の観光大使を務めるシンガーソングライターの空野大さんが登場し、民謡と POPS を融合させた「訛り唄」の演奏を行いました。外国人観光客も足を止め、耳を傾けていました。

 2日目のステージを飾ったのは、毎年恒例となったテレビ局の垣根を超えたトークショー「みんなの防災+ソナエ」コラボステージ・フィナーレ。各テレビ局のアナウンサー5名、気象予報士の木原実さん、そして人気キャラクターたちが登壇しました。フィナーレでは、イベントを通じて学んだ知識を家庭や地域で共有することの大切さや、“もしも”の時に知識や物資、人の力を出し合って助け合うことの重要性について話しがありました。さらに、災害発生時における横の連携、テレビ局同士の情報交換の意義などが改めて強調され、来場者とともに防災意識を深める場となりました。最後は、人気キャラクターと登壇者、そして会場に集まった参加者たちによる撮影会が行われ、会場全体が一体感に包まれ、盛り上がりの中で幕を閉じました。

ステージ 「TKB」で避難所を変えよう
ステージ 空野大さん 歌唱の様子

【防災意識のアップデートに繋がった2日間】

 3回目の開催となった「もしもFES渋谷2025」は、地震や水害などの災害多発時代と言われ、防災意識の重要度が増す中で、来場者をはじめ、出展社やボランティアで参加した方々にも、もしもの備えの重要性をより身近に感じていただけたイベントとして、無事終了いたしました。

来場した多くの方から、「減災、防災を楽しく学べた」という声が聞かれました。親子で来場した参加者は「こうしたイベントは気付きに繋がる。子どもも文章を読むだけでなく、体験を通して自然と楽しく学んでいるようで良かった。」と話していました。また、テレビアニメの影響で防災に興味を持ってやってきた小学2年生の男の子は、「昔の地震を体験できるブースが印象に残っています。気になっていた水のろ過装置なども見られて楽しかった。」と喜んでいました。

 また、今回は外国人の来場者の姿も多く見られました。散歩中に立ち寄ったドイツ出身の観光客は「地震VR体験をしました。ドイツでは地震がほぼなく、初めての体験で怖かった。ドイツでは洪水などが発生するので、他の展示等も見てみたい。」と、「もしもFES」をきっかけに防災についての意識が高まった様子でした。また、トルコから来た家族連れの観光客は「防災のイベントとは知らずに来たが、何もかもが新鮮で面白かった。小さな子どもも一緒に楽しめました。トルコも地震が起こることがあるけど、防災のイベントはあまり記憶になく、観光地で、一般に向けてやることは面白い取り組みだと思った。」と話してくれました。

 参加した出展担当者からも、「普段見てもらえない活動や気にすることが少ないアイテムについて知ってもらえる貴重な機会となった」、「災害の暑さ対策など、環境を整えることの重要性も伝えられたと思う」と、「もしもFES」に参加した意義を感じている様子でした。

 また今回は、2日間で延べ145名のボランティアに参加いただきました。今回初めて、防災関連のボランティアに参加した女性は、「被災地までは行けないけど、何か一歩踏み出したことがしたいなと思い参加しました。休憩中に様々なブースを見る中で、キャンプ道具を防災に役立       てたり、避難所のような狭いスペースでできるスポーツの存在などを知ることができて、参加して良かったなと思っています。」と話していました。

 大盛況で幕を閉じることができた「もしもFES渋谷2025」。これからも「もしもプロジェクト」は、一人一人が「もしも」の日のために何ができるかを考え、備えることにつながるきっかけをさまざまな活動を通じて提供して参ります。

~主催者コメント~

【渋谷区長 長谷部 健氏】

「渋谷区は昼間人口が多い。帰宅困難者が多く発生するため、渋谷で働く人、学ぶ人、遊びに来る区民以外の人たちに、「もしも」の時、渋谷でどういう行動をしたら良いか知ってほしい。去年、今年と大きな地震があり、富士山の噴火のシミュレーションも発表された。多くの人が防災、減災に対して意識が高まっていると思うので、区としてもしっかりPRしていきたい。」

【一般財団法人渋谷区観光協会 代表理事 金山 淳吾氏】

「今年は「災害時のQOLを高める」をテーマに、様々な企業や団体に協力していただき、学びの場を用意した。「命を守るための備え」から「生活を守るための備え」をどう考えるかという視点を学んでもらえると嬉しい。近年は地震だけではなく酷暑や大雨など、災害も多様化、多角化、顕在化してきているように感じる。今回の「もしもFES渋谷2025」も猛暑の中で安全に開催するために、多くの日陰を作る工夫を行った。夏の災害時に避難所を作るヒントにもなると思うので、そういった部分も見てほしい。」

【こくみん共済 coop <全労済> 代表理事 専務理事 坂本 隆浩氏】

「今回で3回目の開催となり、「もしもFES」が定着してきているように感じている。都市型防災については産官学が総力をもって対応しなければならない。そういった意味では色々な企業に出展いただいたことは本当に嬉しく思う。我々は共済事業を行っている生活協同組合。「みんなでたすけあい、豊かで安心できる社会づくり」という理念をもって活動を行っている。本当に「もしも」が起こった時に、皆さんの力をお貸しいただき、少しでも助けられる方が増えることを願っている。」

 

「もしも」は「いつか」必ず起こるもの。

しかし「もしも」に備えれば未来は大きく変わるはずです。

みなさんも「もしも」の日のために何ができるか一緒に考えてみませんか?

今後の「もしもプロジェクト」の活動にもご注目ください。
もしもFES渋谷2025 公式サイト:https://moshimo-project.jp/fes/

もしもプロジェクト  公式サイト:https://moshimo-project.jp/

お問い合わせ先: info@moshimo-project.jp

【一般財団法人渋谷区観光協会について】

渋谷区観光協会は、2012年4月に渋谷区と東京商工会議所渋谷支部が共同で設立した一般財団法人です。渋谷区観光協会は、官民協働による観光事業の振興を通して「国際文化観光都市・渋谷SHIBUYA」の実現を目指しています。「PLAY! DIVERSITY SHIBUYA」をコンセプトに掲げ、「渋谷ブランド」の創造と確立、その情報を発信することによって、全世界から観光客を誘致し、都市の活性化と区民の豊かな生活、魅力的な街づくりを推進してまいります。 HP: http://play-shibuya.com/

 

【一般社団法人渋谷未来デザインについて】

渋谷未来デザインは、ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人など、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を、領域を越えて収集し、オープンイノベーションにより社会的課題の解決策と可能性をデザインする産官学民連携組織です。都市生活の新たな可能性として、渋谷から世界に向けて提示することで、渋谷区のみならず社会全体の持続発展につながることを目指しています。 HP: https://fds.or.jp/

 

【こくみん共済 coop <全労済>】

正式名称:全国労働者共済生活協同組合連合会

たすけあいの生協として1957年9月に誕生。「共済」とは「みんなでたすけあうことで、誰かの万一に備える」という仕組みです。少子高齢社会や大規模災害の発生など、私たちを取り巻く環境が大きく変化しているなか、こくみん共済 coop は、「たすけあい」の考え方や仕組みを通じて「みんなでたすけあい、豊かで安心できる社会づくり」にむけ、皆さまと共に歩み続けます。

◆こくみん共済 coop たすけあいの輪のあゆみ:https://www.zenrosai.coop/web/ayumi/

出典:PR TIMES

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