株式会社スタイルポート
3Dコンテンツ制作を効率化。計画・設計段階の合意形成への展開も視野に
株式会社スタイルポート(本社:東京都渋谷区、代表取締役:間所 暁彦、以下 スタイルポート)は、3D空間上でのプロジェクトコミュニケーション技術に関する特許を取得したことをお知らせいたします。本特許は、Webブラウザ上の3Dモデルにおいて対象物に紐づくスレッド型コメントを形成し、3Dコンテンツ制作におけるチェックバック(制作物を発注側が確認する工程)のプロセスを効率化するものです。

◾️背景
スタイルポートは、3Dコミュニケーション・プラットフォーム「ROOV」を核に、3D技術を基軸とした住宅販売業界のDXを推進しています。これまで大手不動産デベロッパー各社を中心に、国内新築マンション市場で900プロジェクト(2025年8月時点)の実績を有し、国内有数の3Dコンテンツ制作体制も併せ持っています。
マンション販売市場におけるトップクラスの3Dコンテンツ・プロバイダーでもある当社は、短納期で確実かつ効率的な提供を実現するため、3D制作システムから提供基盤に至るまで、すべて自社開発しています。本特許は、その中でもWebブラウザ上で3Dモデルを表示する独自開発のWeb 3Dエンジンと並ぶ核心技術であり、制作現場のチェックバックに伴う負荷を軽減し、スケジュール短縮とコミュニケーションの円滑化に寄与します。
◾️本特許の概要
【特徴】
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同一仮想空間の同時共有
複数の関係者がWebブラウザ上で同じ3D仮想空間を同時に閲覧・確認。
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対象物に紐づくスレッド型コメント(同時書き込み)
3Dモデル上の対象物を指定し、複数人が並行してコメントを書き込み、時系列で議論を追跡。
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画像やPDFなどの資料添付
視覚的な根拠や指示をコメントに添付して共有。
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スレッドのステータス管理
修正中/修正確認依頼/完了 などの状態管理と変更履歴を可視化。

【特許技術を使うメリット】
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チェックバック負荷の軽減
対象物×スレッドで指摘の位置・文脈・履歴が一体化し、往復や手戻りを削減。
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スケジュール短縮
同期閲覧と並行コメントでレビューのリードタイムを短縮。
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複数の関係者を巻き込んだ合意形成
3D上に議論を集約し認識ギャップを低減。迅速かつ円滑な合意形成へ。
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属人化の解消による透明性・業務効率の向上
進捗と判断を全員で共有し、抜け漏れと作業のブレを抑えつつ、プロジェクトを効率化。
◾️特許情報
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特許番号:[特許第7731569号]
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発明の名称:情報提供システム、情報提供方法および情報提供プログラム
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出願人:株式会社スタイルポート
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登録日:[2025年8月22日]
◾️今後の展望
本技術は当初、マンション販売に活用される3Dコンテンツ制作の効率化・円滑化を目的に開発されました。現在はさらに上流工程の計画・設計段階における合意形成でも活用されるケースが生まれています。デベロッパー、設計会社、施工会社など多様なステークホルダー間の認識の齟齬を減らし、迅速な意思決定を支援する、応用範囲の広いコミュニケーション技術として期待されています。
当社は現在、3Dコミュニケーションおよび不動産・建設DXに資する技術について複数の特許を出願しており、今後も知的財産の権利化を継続的に推進してまいります。
〈3Dコミュニケーション・プラットフォーム「ROOV」とは〉

「ROOV」は、未竣工物件のウォークスルー内覧を実現するデジタルツインソリューション「ROOV walk」と、住宅販売に必要なあらゆる情報を一元管理し、顧客とのコミュニケーションを集約する住宅販売支援プラットフォーム「ROOV compass」から構成されるオンラインサービスです。
場所や時間に縛られることなく、誰もが簡単に空間イメージを共有し深く理解できるコミュニケーションを可能にし、不動産購入における顧客体験を革新します。
現在、新築マンション販売においては、No.1(※)の採用実績を誇り、2024年7月からは、オフィスや物流倉庫、アリーナなど、非住宅領域にも対応するデジタルツインプラットフォーム「ROOV.space」の提供も開始しています。
<会社概要>
会社名:株式会社スタイルポート
設立:2017年10月
代表者名:代表取締役 間所暁彦
所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道322号
事業内容:不動産マーケットにおけるITソリューションの開発および提供
サービス情報: https://styleport.co.jp/roov/
本件に関するお問い合わせ先 広報担当:長田
TEL:03-6812-9555 問い合わせ:https://styleport.co.jp/contact/