株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
全国のオープンファクトリーが一同に集結!ものづくりを起点とした地方創生を福井県鯖江市発で全国に展開!
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、MUFGと株式会社三菱UFJ銀行が設立・運営支援を行う一般社団法人関西イノベーションセンター(以下、MUIC)と福井県鯖江市・越前市・越前町のオープンファクトリーイベント「RENEW」を運営する一般社団法人SOEとともに、日本のものづくり産地に新たな循環を生むプロジェクト「KOGEI COMMONS(コウゲイ コモンズ)」を立ち上げます。




一般社団法人SOEは、2015年からオープンファクトリーイベント「RENEW(リニュー)」を企画・運営してきた観光地域づくり法人です。オープンファクトリーとは、ものづくり企業が生産現場を外部に公開したり、来場者にものづくりを体験してもらう取り組みです。
「RENEW」は2015年に福井県鯖江市河和田地区でスタートし、現在は鯖江市・越前市・越前町の3市町村に展開しています。漆器、和紙、打刃物、焼物、眼鏡、繊維、箪笥といった多彩なものづくりの現場が一般の人々に開かれ、工房見学や体験、商品の購入を通じて作り手の想いに触れられることが特徴です。開催を重ねるごとに参加事業者は増え、11回目となる今年は122事業者の参加を予定しています。
また、雇用創出、産地内教育、通年での産業観光推進など、多面的なプログラム展開によって、「ものづくり」から広がる「まちづくり」「ひとづくり」といった産地の未来を育む好循環を生み出しています。このような歩みを通じて、「RENEW」は国内最大規模のオープンファクトリーイベントへと成長してきました。
これらの経験と学びを土台に生まれたプロジェクトが「KOGEI COMMONS」です。「RENEW」が育んできた地域内の循環を基盤に、全国各地のオープンファクトリー団体が交流・連携し、学び合いの機会をつくり、各地の取り組みのノウハウ共有や異分野との協業のきっかけ創出などを行っていきます。地域を超えた団体間の継続的な連携を通じて、それぞれの地域が持つ工芸の知識や技術を交わらせ、日本のものづくりの未来をともに育むことを目的に、”産地と産地”、”地域と地域”へ、共創の場=”Commons(共有地)”を全国に広げていく継続的な構想です。互いの課題や知見を交換し、そこで得たノウハウを自地域へ持ち帰ることで、新たな展開を生み出す“学び合いの場”を築いていきます。
本企画は、MUFGが展開する社会貢献活動「MUFG工芸プロジェクト」の一環として行うもので、日本各地に根ざす工芸文化・産業を未来へつなぐための中長期的な支援活動のひとつでもあります。MUFGは、「伝統と革新」をテーマに、工芸の持つ創造性や地域性に着目し、持続可能なものづくりのプラットフォームづくりをめざしています。
「KOGEI COMMONS」は、その取り組みの柱の一つであり、オープンファクトリーという“開かれた場”の力を活かし、各地域の課題とその解決の糸口について全国のものづくり産地と共に考え、工芸・ものづくりを切り口とした地方創生の仕組みをつくっていきます。
全国各地のオープンファクトリー団体が集まるイベントを初開催
KOGEI COMMONSプロジェクト第1弾として、「RENEW/2025」(10月10日~12日)と同時に、全国のオープンファクトリー11団体が集うイベントを福井県鯖江市で初開催します。「全国の産地が集う広場」をひらき、展示やマーケット、ワークショップ、トークイベントを通じて、多彩な地域の実践と来場者が交わり、次世代へ続くアイデアとつながりを育んでいきます。
第1回「KOGEI COMMONS Empowered by MUFG」 参加団体
・360°よねざわオープンファクトリー(山形県)米沢織物、発酵・醸造、木工製品など
・やまなしジュエリーウィーク(山梨県)ジュエリー、鉱石など
・ハタオリマチフェスティバル(山梨県)織物・テキスタイルなど
・ファクハク静岡工場博覧会(静岡県)半導体・電子、産業用機器など
・ひつじサミット尾州(愛知県/岐阜県) ウール製品など
・FactorISM ~アトツギたちの文化祭~(大阪府/三重県)鉄鋼・樹脂・繊維・食品・化学など
・和歌山ものづくり文化祭(和歌山県)繊維、皮革製品、家具、機械金属など
・開工神戸 -KOBE OPEN FACTORY-(兵庫県)靴、皮革製品、機械・金属など
・瀬戸内ファクトリービュー(広島県)木工・家具・繊維・金属・食品加工など
・CRASSO(香川県)縫製(手袋、靴下、皮革製品など)、食品など
・NEXTRAD(佐賀県)有田焼の磁器製造産業など

■ワークショップの開催
各地域のオープンファクトリーイベントを伝える企画や、それぞれの産業の技術・素材を活かした出張ワークショップを実施。多様な日本のものづくりを、ひとつの会場で体験することができます。
■商品の販売
出展ブースでは、オープンファクトリー団体やものづくり事業者がセレクトした地域の工芸品や雑貨など、各地のものづくりを体感できる商品を販売します。
■活動の展示
地域のものづくりに関わる内容や製作工程を紹介。パネルやプロダクトの展示を通して、産地の歴史や文化、それぞれのオープンファクトリーイベントの取り組みをご覧いただけます。
■トークイベント
出展事業者やゲストが登壇し、活動の背景や想いを語るトークイベントを開催します。詳細は後日公式サイト等で発表予定です。

会 場 |うるしの里会館 産業振興ホール・中庭(〒916-1221 福井県鯖江市西袋町40−1−2)
内 容 |・全国のオープンファクトリー団体による展示・マーケット
・体験型ワークショップ
・トークセッション
・工芸産地間の事例共有・交流
入 場 |無料
公 式 H P |https://kogeicommons.jp/
主催・運営 |一般社団法人SOE
共 催 |株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ、一般社団法人関西イノベーションセンター
アートディレクション | 合同会社ツギ
ものづくりの可能性を、“産地と産地”、“地域と地域”へ広げる
初開催となる今回を皮切りに、今後は以下のような展開を予定しています。
・オープンファクトリー団体間の継続的な連携
・学び合いの機会づくり各地の取り組みのノウハウ共有
・産地の活性化に向けて必要な対応策への伴走支援
・若手の作り手や異分野との協業のきっかけ創出
・RENEWやMUFGの知見を活かした他地域での展開・横展開
・“つながりの可視化”による、ものづくりの未来像の発信

MUFGは、KOGEI COMMONSの企画趣旨や方針について考案する他、工芸プロジェクトで培ったキュレーターや工芸プロデューサー等をつなぎ、見せ方や商品プロデュースに課題感を持つ地域の解決支援を行います。その他、工芸プロジェクトの広報媒体や関係イベントの場を活用し、KOGEI COMMONSや出展する各産地の紹介の場を広げていきます。
また、MUICは、MUFGと連携し企画立案・運営をサポートするとともに、「産業観光」を切り口とした地域活性化や全国の工芸産地をつなぎ・強くする橋渡しの役割を果たしていきます。課題起点で大企業やスタートアップの集積や協業を生み出し、地域のアセット(食、産品、文化等の観光資源など)を活用して産業の活性化に取り組んできた知見を活かし、RENEWのノウハウを他地域に広げる役割を担います。
MUFG工芸プロジェクト
MUFGは、パーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に向けて、社会、お客さまをはじめとする全てのステークホルダーの課題に徹底的に向き合い、その解決に取り組んでいます。そのパーパスの一環として、工芸文化、産業の発展と作り手・使い手双方を応援するイベントやセミナーの開催など、様々な試みを行っております。
一般社団法人関西イノベーションセンター
2021年2月に設立された非営利徹底型の一般社団法人。オープンイノベーションHUBとして、観光・インバウンド・食・健康・環境・エンタメなどを主たるテーマに様々な実証実験を実施中。大阪淀屋橋に拠点を置きつつも、福岡・広島・神戸・京都・横浜にも支部を設置し、連携エリアを拡大中。
一般社団法人SOE
福井県越前鯖江地域(福井県鯖江市・越前市・越前町)の観光地域づくり法人。「産業観光を通じて、持続可能な地域をつくる」をビジョンに掲げ、オープンファクトリーイベント「RENEW」の運営や、通年で楽しめる産業観光を推進するための観光コンテンツ開発、産地ツアーの実施、宿運営、ふるさと納税業務など、地域資源を活かした多角的な事業を展開しています。
