CEメディアハウス
2025年8月29日(金)発売 株式会社CEメディアハウス
日本では「ろくろ首」「耳なし芳一」などの怪談の作者として知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、実は並々ならぬ食への関心の持ち主でもありました。そんな彼が聞き書きしたレシピをまとめた『小泉八雲のレシピ帖』(https://www.amazon.co.jp/ /dp/4484221381)を、株式会社CEメディアハウスより2025年8月29日(金)に発売いたしました。

料理本なのに文学 八雲が残した唯一の料理書
来日前の20〜30代を過ごした150年前のニューオリンズで主婦たちに教わった、異国情緒あふれるレシピ400選を紹介した一冊。
「とてもおいしいオムレツ」「ザリガニスープ」など、米・仏・西の文化が混じり合う独特の「クレオール料理」のレシピの数々を、八雲の旺盛な好奇心と食欲、そして民族学者的精神をもってまとめたものです。
「経済的であると同時に単純」で余り物を上手に使う家庭料理の数々を、ユーモアあふれる達意の文章で紹介しています。自身による挿絵も多数収録!
例:【血をきれいにするザリガニスープ】
仔牛肉の赤身を二ポンド、細かくぶつ切りにする。そこにザリガニ三六匹とグリーンチャービル一つかみを加え、ザリガニが粉々になるまで徹底的にすりつぶす。これをシチュー鍋に入れ、井戸水三パイントを注ぐ。塩少々を加え、沸騰するまで火にかける。いったん火から下ろし、そのまま三〇分ほど置いてから再度とろ火で煮込み、一時間たったら濾す。最大の効果を得たければ、このスープ以外は何も口にしないこと。

レシピ本というよりも、料理から文化的背景が見える、読むための料理本
※「新装版のための訳者のあとがき」より
本書はラフカディオ・ハーンがニューオーリンズの食文化、クレオール料理を紹介するために書いた本だ。つまりレシピ本というよりも、読むための料理本、読んで楽しむための本である。翻訳者としてはハーンの聞き書きの手触りや資料的価値を尊重し、できるだけ原文に忠実な翻訳を心がけた。(略)これを読んで「さあ作ろう!」と思うと途方に暮れることになる。

【コンテンツ紹介】
・八雲が残した唯一の料理書――――河島弘美
・ラフカディオ・ハーン『クレオール料理』
・パンとイースト
・ラスク、ドーナツ、ワッフル
・ケーキとお菓子
・デザート
・プディング、パイ、ミンスミート
・プリザーブ、シロップ、ゼリー
・果物のブランデー漬け、果実酒やリキュール
・病人や病み上がりの人のための胃腸にやさしい料理
・コーヒー、お茶、チョコレートなど
・キャンデーとクリームドロップ
・傑作選
・料理の心得
・家事の心得
・訳者あとがき
・新装版のための訳者あとがき
※本書は1998年に発行された『ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本』の新装版になります。
【プロフィール】
著者:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
1850年、ギリシャに生まれる。1890年に来日、1896年に日本に帰化し小泉八雲(こいずみ・やくも)と名のる。1904年没。『知られぬ日本の面影』『怪談』など、日本関係の著作は十数冊にのぼり、今も多くの人の心をひきつけてやまない。
監修者:河島弘美(かわしま・ひろみ)
東京大学大学院修士課程(比較文学・比較文化)修了。元東洋学園大学教授。著書に『小泉八雲事典』(共著、恒文社) 、『世界の中のラフカディオ・ハーン』(共著、河出書房新社)ほか。
訳者:鈴木あかね(すずき・あかね)
ケンブリッジ大学修工課程修了。出版社勤務を経て、フリーランスのライター、翻訳家。時事問題とカルチャーの関わりなどをテーマに幅広く取材とインタビューを行っている。
【書誌情報】

タイトル:小泉八雲のレシピ帖
文 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
訳 鈴木あかね
監修 河島弘美
定価:1980円(税込)
発売日:2025年8月20日
サイズ、ページ数:四六判・264ページ
Amazon:https://www.amazon.co.jp/ /dp/4484221381
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/18326628/
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