株式会社NIJIN

株式会社NIJIN(本社:東京都江東区、代表取締役:星野達郎)が運営する不登校オルタナティブスクール『NIJINアカデミー』は、不登校の小中学生とその保護者を対象に、進路やキャリアについて一緒に考えるオンラインイベント『進路・キャリアWEEK 2025夏』を、2025年8月に開催しました。
イベントでは、数名のゲストをお迎えし、ご自身の経験談をもとに、進路選択のヒントや高校進学後の生活の様子について講演をしていただきました。
■本イベントの背景
文部科学省の調査によると、不登校の児童生徒数は年々増加し、過去最多を更新し続けています。またその中でも、中学校では在籍する生徒の不登校の割合は約7.8%に達しているといいます。不登校の背景には様々な要因が考えられる中で、NIJINアカデミーは、学びと社会を結び直す“オルタナティブスクール”として、不登校の子どもたちに新しい選択肢を届けてきました。
本イベントを通じて、子どもたちが自分らしく進路を考えられるよう、「生き方・働き方の多様なロールモデル」に出会える機会を創出しました。
■実施プログラム
期間中には下記のようなゲスト登壇や座談会が行われました。
DAY1 8月4日(月) 尾田洋平氏(地域教育魅力化プラットフォーム事業責任者)
DAY2 8月5日(火) 川口真目氏(エッセイ漫画家)
DAY3 8月18日(月) 蒼葉レイ氏 他2名の不登校経験のある学生(NIJIN卒業生)
DAY4 8月22日(金) ひまわり先生(不登校支援コーチ/元教員)




■【イベントDAY2】 川口真目氏によるゲスト講演の様子

川口真目氏は、ご自身の子どもが小学四年生の時に完全不登校となりました。今回の講演では、子どもの不登校時代のメンタル不調になってしまったときの話、その時代をどのようなマインドで乗り越えてきたかを自身の経験談を描いた漫画をもとに講演。参加した保護者に対して「周りを頼っていい」ということ、この不登校である今だからこそ「『学校に行かなければいけない』という価値観」を親子でもち、目の前の子どもが「元気でいてくれたらそれでいい」と激励していました。
■【イベントDAY3】 不登校経験学生による講演座談会の様子

小中学生時代に不登校を経験し、現在通信制高校や四年制大学へ進学をした現役学生による講演会では、不登校になったきっかけ、不登校を経験してから今の進路を選択した経緯、そして現在の生活についてお話をしてくれました。どの学生の講演にも共通していたのは、不登校当時は辛いことが多くありながらも、その経験がきっかけとなり「学校も教育も自分らしい学び方」が必ずある、だからこそ自分が好きなことや興味のあることは大切にしてほしい、という考え方でした。
■参加者からの声
・将来に不安を感じながらも、これまで真剣に進路について考えたことはありませんでした。しかし、今回、進路キャリアWEEKに参加させて頂き、息子に合った進路を一緒に楽しみながら考えていきたいと思えるようになりました。
息子に感想を聞いたところ、「これまでは就職のことばかり考えていたけれど、まずは高校について考えないといけないね」と話しており、意識が少し変わったように感じました。
貴重な機会をありがとうございました。(小6・母)
・進路について、まだふんわりとした考えしかなく、なんか考えると疲れそう…と思っている我が子。今回は卒業生や元不登校生であれば、進路の話というハードルが下がって興味を持って聞くことがわかりました!(小5・母)
・2日目の川口先生のお話は、どんな状況もとても前向きに楽しむのが大切ということを明るく話されているのが印象的でした。ニジアカの外でもこういう発信をされる方がどんどん増えていて少しずつでも世間の見方がもっともっと変わっていったら良いなと感じました。
3日目は不登校を経験してもしていなくても子ども達はひとりひとり成長していくんだと強く感じました。人と違う道を進むのは楽なことではないからこそ人の何倍も悩み考え自分の道を進んでいる、自分を生きている学生さん達だなと思いました。ただただすごいと思います。
最終日、ひまわり先生の「進路は旅行計画」という話を聞いて、進路に対する考え方がかなり変わりました。
お話を聞いていてニジアカ(NIJINアカデミー)を見つけて入った時と同じなんだと感じました。
学校へ行けない→
・家の中から出来ること
・人との関われること
・本人が楽しく参加出来そうなこと(サークルの存在もとても大きかったです)
・寄り添って下さる大人はどんな人かな
ニジアカを見つけた時、本人がどんな反応をするか心配でしたが、PCの中にあるメタバース空間に子どももわくわくして「いつから入れる?」と即決でした。
話が少し逸れましたが、あの時の様に進路も見つけて行ったら良いんだと思ったら少し楽しみにもなりました。(小4・母)
・定期的にこの様な経験者の方の話を聞くことで、親のマインドが変化していくのを実感できます。子どもに対する声かけは、セリフではなく、心からそう思っていなければ伝わらないので、親が変わっていくきっかけをもらえます。1日目は子どもだけの参加でしたが、2日目の川口真目先生の「心配より信頼をしてあげて」というカウンセラーの先生からの言葉が胸に刺さりました。 最終日のひまわり先生の「進路の選択は旅行の計画を立てる気持ちで」という言葉で心がとても軽くなりました。不登校を経験した学生さん達のお話にはとっても勇気をもらいました。息子も横でこっそり聞いていました。 ありがとうございました。(中1・母)
■NIJINアカデミー とは

2023年9月に開校した不登校小中学生向けのオルタナティブスクールで、全国36以上の都道府県から約500名超が入学している。「多層的な心理的安全性」「一流教師による対話的な授業」「子ども主体のプロジェクト」をカリキュラムの柱に、学校に行けないことが劣等感・罪悪感にならず、全ての子どもが希望を持てる未来を創る。学校に代わる学びの選択肢として、希望する生徒の9割※以上が在籍校の出席認定を獲得。※2025年3月現在
▶学校HP:https://www.nijin.co.jp/academy
株式会社NIJIN
「教育から国を照らす」を理念
に、教育課題を仕組みから解決する「JAPAN EDUCATION COMPANY」。今の学校には自分を出せない子どもが多過ぎることに国の危機を感じ、誰もが教育に”希望”を持てる国にするために元小学校教師の星野達郎が2022年4月に創業。不登校・教員不足・教師の働き方・学校の在り方など、様々な教育問題を解決する13の仕組み(事業)を展開。