株式会社ヤソ
森林・地域資源の利活用に取り組むyasoが「新しい観光の在り方」を提案
株式会社ヤソ(本社:長野県茅野市、代表取締役:石橋鉄志、以下 yaso)がプロデュースする、八ヶ岳麓に位置する蓼科(たてしな)の植生に触れて学べる体験施設が、2025年7月26日、東急リゾートタウン蓼科内にオープンしました。
間伐材の活用と地域資源循環を目指し、さまざまなアプローチで樹木を加工しているyasoが、植物に触れる楽しさを通じて、森林保全の大切さを学べるような「新しい観光の在り方」を提案していきます。

■ 施設オープンに至るまで
『TENOHA TATESHINA Lab.(以下、当施設)』が位置する東急リゾートタウン蓼科は、標高1,300m・約660haの広大な敷地にホテル・ゴルフ場・スキー場・別荘等が点在する、自然共生型のサステナブルリゾートです。2015年の土砂災害を機に、同エリアでは森を守り、育てるための森林整備と、自然と共存するリゾート運営を一層推進してきました。
一方、yasoも、これまで廃棄されてきた森林資源を活かした商品展開を進め、林業の振興と森林保全をめざして地域で活動してきました。こうして双方の目指す方向が一致したことから、私たちは地域企業としての連携を開始。リゾートタウン内の森林整備で生じる間伐材をオリジナル商品の素材や館内什器・内装材として活用するほか、精油蒸留や草木染めなどの体験と、森の学びを広げる展示・アーカイブ整備を一体で進め、「資源の循環」と「体験価値」を結ぶ取り組みを重ねてきました。
その取り組みの過程を楽しみながら学べる拠点として誕生したのが当施設です。研究所・アトリエ・ギャラリーの機能を備え、子供から大人まで老若男女問わず、森の植物を活かしたさまざまなプログラムを体験できます。



■ 施設概要
研究所・ギャラリー・アトリエの3機能を備えた当施設は、「精油蒸留」「草木染め」「植物標本づくり」などのプログラムを通じて、森林資源の循環と自然の多様性を学べる施設です。
蓼科の森林の植物を活用した体験プログラムは、リゾートへの宿泊者はもちろん、日帰り利用者も含め、子供から大人まで自由に参加することができます。
また、各プログラムの専門技術を生かした研究室機能も備え、「精油」や「草木染め色サンプル」、「植物標本」の記録アーカイブを通して、蓼科の森林植生の多様性や森林資源活用の可能性について探求し、発信していきます。


1. 蓼科の多様な植生を展示する
「森のマテリアルライブラリ」
蓼科の森に息づく多種多様な植物たちを、
「 植物標本」「香り」「色」という3つの角度から紐解く「森の素材のライブラリ」です。
a) 植物標本(学術情報)
リゾートタウン内で採取された植物の標本。植物の生態学的特徴や植生のタイプについての学術情報、採取場所などの記録をまとめています。

b) 香り(精油)
yasoが普段から商品開発に活用している水蒸気蒸留の技術を活かした植物の「香り」のアーカイブ。植物の香りの違いだけでなく、採取する季節や標高差、蒸留部位などを細かくデータ化し、精油という形で植物の可能性を探ります。

c) 色(草木染め)
草木染めの専門技術を用いた植物の「色」のアーカイブ。植物の部位ごとでの色の違いや、布、媒染、染液のph値などを細かく記録し、染料としての可能性の探求を行います。アーカイブを担当する染色家もアトリエとして施設を利用しています。※後述

当展示では、個々の植物の魅力や奥深さに触れると同時に、見る・嗅ぐ・知るという感覚を通して植物を立体的に捉えながら森の循環や、素材としての植物の可能性に触れることができます。
なお、アーカイブされたデータは今後タウン内他拠点での商品開発や備品開発などに活用することで、森林資源・地域資源を活かした事業展開の土壌を築く役割も期待されます。
2. 子供から大人まで楽しめる!
植物に触れる「体験ワークショップ」
当施設では、子供から大人まで楽しみながら蓼科の森の植生を学ぶことができるワークショッププログラムを定期開催しています。
「蒸留」「草木染め」「植物標本」の制作過程を来場者が実際に体験することで、蓼科の雄大な森を五感を通じて体感できるだけでなく、お土産として森のカケラを持ち帰ることができます。
〈体験プログラム内容〉
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草木のたたき染め(参加費:¥1,500 / 45分)
森で自ら採取した植物を使い、ハンカチを草木染めします。未就学児も保護者同伴で参加いただけます。 -
蒸留&ルームスプレーづくり(参加費:¥2,000 / 60分)
簡易蒸留器での蒸留見学と精油テイスティング、蒸留水を使ったアロマスプレー作り。小学校5年生以上対象。※夏季は虫除けスプレー作り -
植物標本づくり(参加費:¥1,500 / 45分)
蓼科の植生を学びながら、自分だけの植物標本を制作します。
営業日:不定休 ※TENOHAホームページにカレンダー掲載
営業時間:10:00-16:00 ※時期により変更
入場料:無料
予約:当日受付 ※空席有の場合は飛び込みでの参加も可能
※上記の体験プログラムは、土日祝日のみ開催されます。
※上記体験プログラムの内容は今後変更される可能性があります。

3.「草木染め」の技術を活かした
アパレルブランドのアトリエを併設
施設内には、草木染めの技術を取り入れた衣服づくりを行うワークウェアブランド「MARU TO」のアトリエも併設。 樹木や植物から汲み出した天然の色の可能性に触れながら、自然と向き合うものづくりの様子をご覧いただけます。
「MARUTO」は、デザイン、縫製などの衣服の制作だけでなく、マテリアルライブラリのアーカイブ研究にも草木染めの専門家として参画し、yasoとともに森林素材の可能性を探求していきます。




■ TENOHA TATESHINA Lab. が目指す
「新しい観光の在り方」
当施設は、森林素材のアーカイブ研究と体験プログラムの提供を通じ、東急リゾートタウン蓼科のサステナブルな取り組みや、蓼科の雄大な自然の魅力の発信拠点として地域に根差し運営していきます。
また、従来の資源搾取型の観光体験に代わるような、サステナブルな「新しい観光の在り方」を模索します。
今後はコンポストの導入や、雨水利用など施設のオフグリッド運営化も検討しており、森林・地域資源を活用したサステナブルなリゾート運営の実践拠点としても機能していくことを目指しています。
【TENOHA TATESHINA Lab.】
開業:2025年7月26日(土)
所在地:長野県茅野市北山字鹿山4026-2(東急リゾートタウン蓼科内)
機能:研究所・ギャラリー・アトリエ
延床面積:163.3㎡
公式サイト:https://www.tateshina-tokyu.com/tenoha/
Instagram:https://www.instagram.com/tenoha.tateshina.official/
【東急リゾートタウン蓼科】
所在地:長野県茅野市北山字鹿山4026-2
面積:約660ha
公式サイト:https://www.tateshina-tokyu.com/
【MARU TO】
ブランドコンセプト:
”〇〇へマル印を”という想いを込めて、2018年SSよりスタート。
ワークウェアのスタイルに基づき、
現場体験から生まれたエプロンなど働く人に寄り添う衣を制作し、
年に二回の展示会を都内と長野県で開催。
さらに不定期で全国各地でのポップアップイベントを行っている。
2024年春に豊かな自然環境を求めて八ヶ岳に移転。
アトリエではデザイン・縫製を初め、
草木や作物の端材などを用いた自然染色(草木染め)を行っている。
公式サイト:https://maru-to.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/maruto.jp?igsh=bGJobWd6OTZtM3Vm
会社概要
社名:株式会社ヤソ
所在地:〒391-0031 長野県茅野市宮川11051-1
代表者:代表取締役 石橋鉄志
事業内容:
・森林資源を用いた商品企画/開発
・ブランド構築(ブランディング)に係る、イメージ、商品開発、店舗展開、広報戦略等の企画立案、デザイン業務
・エリアマネジメントに関する業務 等
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ヤソ
担当:猿渡凜太郎
Email:press@yaso.jp