川西市
地域の愛着がわく図書室を目指して
兵庫県川西市内にある多田東小学校では、夏休み期間を利用し、小学校に通う児童、保護者、教員らが力を合わせて図書室のリノベーションを行い、2学期から生まれ変わった図書室の利用が始まっています。

地域の皆さんに愛着を持ってもらうような図書室にしたい
そんな思いから校長の呼びかけで図書室をリノベーションする動きが生まれました。
1学期が終わり、夏休み期間を利用して多田東小学校に通う児童、図書ボランティアの保護者、教員らが集まり、みんなで力を合わせてDIYで図書室を生まれ変わらせます。

図書館司書の先生の意見も参考に、安心、安全な見通しのきく配置を考え、様々な工夫を凝らしたリノベーションが行われました。

👉 POINT
・本棚を移動させたり、床に布タイルを敷いて素足でくつろげるようにしたりするなどの空間づくり
・危ないと思った机や椅子の脚に、クラブで使わなくなったテニスボールを再利用
・柱、壁に空や雲を描いて、ジャックの豆の木の世界のような演出
・本棚の場所が変わっても児童らがわかるような案内表示
2学期が始まる始業式には、まず1年生の児童らにお披露目が行われました。
生まれ変わった図書室で思い思いの時間を過ごした児童らは、
「今までよりすごく変わった!前より明るくなって、きれい。広くなった」
などと満足そうに話しました。


多田東小学校 松延(まつのぶ)校長は、「子どもたちの学習への興味が自然と湧くようにしたいと思ったことがきっかけです。また、今年も非常に暑く、熱中症アラートの関係から外遊びやプールを実施できないなど、子どもたちのフラストレーションがたまっていくなか、くつろげる場所を作りたいと思いました。小学校だけでただ進めるのではなく、実際に通う子どもたちや保護者の皆さんの意見も聞き、一緒にDIYでリノベーションを行うことで、愛着が湧く図書室にしたいと考えました。結果、子どもたちだけでなく、教員からの評判も良く、いろんな使い方をみんなが考えてくれています。」などと話しました。
