SiMa Technologies Inc.
~AI業界リーダーの2社、インテリジェントで低消費電力の車載向け音声インタラクションを共同開発~
フィジカルAIソリューションの先駆者であるSiMa.ai(本社:カリフォルニア州サンノゼ)は、会話型AIを活用したユーザーエクスペリエンスを開拓するグローバルリーダー、Cerence Inc.(以下、ブランド名「セレンスAI」)との新たな戦略的パートナーシップの締結を発表しました。
● SiMa.ai、先進的な低消費電力の会話型車載AIの導入を目的にセレンスAIとパートナーシップを締結。SiMa.aiの「Modalix MLSoC」で「CaLLM Edge」を動作。
● 本提携を通じて、OEMはリアルタイムのマルチモーダルインタラクションでユーザーエクスペリエンスの向上が可能。
● ミュンヘンで開催の「IAA MOBILITY 2025」にて本ソリューションを発表。SiMa.ai製ハードウェアでCaLLM Edgeのデモを実施予定。
セレンスAIの車載グレードの組込み型小規模言語モデル(SLM)「CaLLM™ Edge」とSiMa.aiの「MLSoC Modalix」とのコラボレーションを通じて、インテリジェントな低消費電力の会話型車載AIエクスペリエンスを提供します。
SiMa.aiとセレンスAIの共同開発ソリューションは、ミュンヘンで開催される「IAA MOBILITY 2025」(9月9日~9月14日)で発表予定です。セレンスAIは、B2ホールのブース(D21)にて、エージェント型AIアシスタントプラットフォーム「Cerence xUI™」と、SiMa.ai製ハードウェアで動作するCaLLM Edgeを展示します。
セレンスAIの製品技術エグゼクティブ・バイスプレジデントのニールス・シャンツ(Nils Schanz)氏は次のように述べています。「SiMa.aiとのパートナーシップは、現在と次世代の自動車への効率性に優れたオンデバイスAIの導入における大きな進展を示すものです。CaLLM Edgeは、高度な推論、マルチターン会話、積極的なエンゲージメントをCerence xUIで実現し、これらはすべてMLSoC Modalixでシームレスに動作します。クロスプラットフォームの互換性とハードウェアの柔軟性によって、迅速な調整、複雑さの軽減、さまざまな車載プラットフォームにおける特注車載アシスタントの導入をOEMが実現できるよう支援します。」
CaLLM EdgeをSiMa.aiのMLSoC Modalixプラットフォームと統合し、堅牢でパフォーマンスに優れた技術基盤をエッジの車載AIに提供することで、自動車メーカーだけでなくエンドユーザーのニーズも満たすことができます。セレンスAIのハイブリッドAIは、エッジとクラウドでの動作において効率的かつスムーズなトランザクションを可能にします。これは、中断のない高品質の会話型ユーザーエクスペリエンスを提供する上で重要な要件です。
OEMは、MLSoC ModalixでCerence xUIのエッジ機能を活用し、リアルタイムのマルチモーダルインタラクションを提供したり、業界をリードする電力効率でセンサー入力や会話型推論をデバイスで直接処理したりすることで、ユーザーエクスペリエンスの最適化を図れます。
今日のドライバーは場所を問わず動作する機能を求めているため、OEMはスマートで信頼性の高いエクスペリエンスの提供というプレッシャーにさらされています。その一方で、クラウドのみのソリューションは接続性に大きく依存するため、接続が途切れるとユーザーエクスペリエンスの低下につながります。セレンスAIのハイブリッドAIアーキテクチャは、超低レイテンシーの応答性とプライバシーの強化を目的とした組込み型AIを、コンテキストを認識したクラウドからの豊富な情報と組み合わせることで、それらの課題に対処します。MLSoC Modalixで動作するCaLLM Edgeによって、エンドユーザーは接続性にかかわらず、より迅速で、応答性に優れ、会話的な車載AIエクスペリエンスを得られます。
多くの自動車メーカーにとって、柔軟性とレジリエンスの向上は重要な検討事項です。OEMがプラットフォームのさらなる複雑化に直面し、サプライチェーンの変動性に対処する中、ハードウェアの柔軟性とコスト効率に優れたパフォーマンスに対するニーズが高まっています。CaLLM Edgeは、クロスプラットフォームの互換性を有するように設計され、さまざまなハードウェアアーキテクチャで効率的に動作するよう構築されています。セレンスAIのプラットフォームエコシステムにMLSoC Modalixが加わったことで、OEMは導入時の柔軟性を向上させるコンパクトで電力効率に優れたスケーラブルなエッジソリューションを利用できます。
SiMa.aiの車載担当プレジデントのハラルド・クローガー(Harald Kröger)は次のように述べています。「業界では、大規模言語モデル(LLM)を自動車に取り入れるために短期間で導入できる実用的なソリューションが早急に求められています。当社はセレンスAIと共に、クラス最高のパフォーマンスと電力効率を備えた量産可能なデバイスを、ツールチェーン『LLiMa™』と組み合わせて提供します。これにより、統合作業の軽減と開発期間の短縮が可能になります」
SiMa.aiとセレンスAIの統合ソリューションは、ミュンヘンで開催される「IAA MOBILITY 2025」にて、B2ホールのセレンスAIブース(D21)でご覧いただけます。
SiMa.aiの詳細についてはsima.aiをご覧ください。
セレンスAIの詳細については日本語ウェブサイト https://www.cerence.com/ja をご覧ください。最新情報については公式LinkedInからもご覧いただけます。