丸善雄松堂株式会社
2025年9月5日(金)より全国の丸善ジュンク堂書店他で販売
丸善雄松堂株式会社(本社:東京都中央区、代表者:代表取締役 矢野正也)発行の企業PR誌『學鐙』は、2025年秋号(Vol.122 No.3)を9月5日に販売いたします。

本号は「食い問答」というテーマで特集をお届けします。
多様な書き手からいただいたご寄稿からは、おいしさを介したコミュニケーション、文化としての選択や洗練、先祖や人以外の生命・自然界とのつながり、ビジネスとも結びつく社会問題、自分を成し守るものとしての「食」……といったさまざまな観点が浮かび上がってきました。
食べることは、他者との関係を築くことでもあり、自分自身との対峙でもあります。「食べる」までのプロセスとどう向き合うのか。何を考え、あるいは考えずに「食べる」のか。味わいを誰と分かち合うのか。身体を維持する〝生きる〟ための行為でありながら、私たちがどう”生きる”のかを映し出すのが「食」なのかもしれません。
食欲の秋です。
みなさんは今日、何を食べますか?
特集「食い問答」
味というもの ・・・平松 洋子 (エッセイスト・作家)
微生物と人間が共同でつくる、
発酵という時間の芸術 ・・・小倉 ヒラク (発酵デザイナー)
フードロス・コミュニケーション ・・・小林 冨雄 (日本女子大学家政学部 教授)
命との向き合い方 ・・・千松 信也 (猟師)
千年のスイーツ 甘葛煎と古代菓子 ・・・前川 佳代 (奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所古代学聖地学研究センター協力研究員)
「ていねいな暮らし」の復権? ・・・阿古 真理 (作家・生活史研究家)
企画連載
知の生まれる場所:
歩きまわり集中できる創造回廊図書館 ・・・ 仙田 満 (環境建築家)
科学と生きる:
光スイッチ ・・・ 全 卓樹 (理論物理学者・随筆家)
書物とともに:
回想のビブリオフィル ・・・ 髙宮 利行 (慶應義塾大学 名誉教授)
企画書評
文芸季評:
駒田準也 『鳥の夢の場合』 ・・・ 渡辺 祐真 (文筆家・書評家)
金原ひとみ 『YABUNONAKAーヤブノナカー』 ・・・ 水上 文 (文筆家・文芸批評家)
これから読む本
サラ・アーメッド 『苦情はいつも聴かれない』 ・・・ 田中 東子 (東京大学大学院・情報学環)
一書三評:
古賀及子 『好きな食べ物がみつからない』 ・・・ 樋口 直哉 (作家・料理人)、小谷 実由 (モデル・文筆家)、柳沼 雄太 (書肆 海と夕焼 /夕凪文具店 店主)
丸善出版刊行物書評:
真木太一 『日本の局地風百科』 ・・・ 黒瀨 義孝 (農学)
大正大学綜合佛教研究所 『仏教由来の日常語事典』 ・・・ 堀田 和義 (駒澤大学仏教学部講師)
學鐙概要

企業PR誌『學鐙』は、明治30年(1897)3月に創刊し、現在まで続く我が国最古のPR誌です。
初代編集長は作家・文芸評論家として活躍していた内田魯庵で、執筆者には坪内逍遙、夏目漱石、井上哲次郎らが名を連ねました。創刊時から続く「広く日本の文化に寄与し、世界の文化受容の窓口となる」という一貫した編集姿勢は変えず、今後より複雑化していく未来に向けて、「未知に光をあて、先の見えない時代を照らす小さな知の灯火(鐙)となることを目指します。
X(旧Twitter):https://x.com/gakutopr
note :https://note.com/gakuto2023
kindle :https://amzn.asia/d/eTCsaa0
お問合せ先
丸善雄松堂株式会社
學鐙企画・編集委員会
Mail:gakuto@maruzen.co.jp