株式会社リチカ
株式会社リチカ(本社:東京都渋谷区 / 代表取締役:松尾幸治/以下、当社)は、レディースシューズブランドのダイアナ株式会社(本社:東京都港区/ 代表取締役会長:髙橋郁夫/以下、ダイアナ)の2025AW Collection look のクリエイティブ制作をサポートしました。

LOOK












PRODUCT






<+diana 2025AW Collection lookクリエイティブ一部掲載>
感情を届けるとは、意味を再構築することから始まる
ダイアナ株式会社が展開する「+diana(プラスダイアナ)」25AWコレクションにおけるビジュアル制作を担当しました。
本プロジェクトでは、「ブランドの世界観と感情」を可視化し、体験として届けることをテーマに、独自のコンセプト設計からクリエイティブ開発までを一貫してリードしました。
ワクワクは“言葉”から生まれる。ブランド体験を感情から再構築する
今回、ダイアナ株式会社から当社に寄せられたのは、「まるで映画やアイドルのような世界観で+dianaのブランドコンセプト”大人かわいい”を、ワクワクやポジティブな感情を表現したい」という相談でした。しかし、私たちはその依頼を単に「ビジュアルのトーンを大人可愛くする」などの表層的な対応ではなく、感情の構造を再設計する機会と捉えました。なぜなら、“ワクワク”は形容詞ではなく、時間や関係性、そして意味の再発見から生まれる体験だからです。
ブランドが発する「言葉」と、受け手が感じ取る「感情の解釈」は一致しているか?
この問いを出発点に、私たちは“言葉の再定義”を軸に据えたブランド表現へと舵を切りました。
ブランド辞書「+diana Dictionary」という構造的コンセプト
プロジェクト全体の軸となるコンセプトは「+diana Dictionary」。
これは、同じ単語でも、+dianaの文脈で意味や景色を再編集し、新しい解釈を与える“ブランド辞書”です。たとえば、「SWEET」「SECRET」「UNSTOPPABLE」こうした一般的な言葉を、+dianaらしい感情とストーリーで翻訳し直すなおすことで、ブランドの哲学をビジュアルで伝える仕掛けとなりますです。この“辞書”は、ストーリーを持つエディトリアルコンテンツとして設計されています。
二人の女性と、靴が描く“感情の距離感”構造と演出のディレクション
ビジュアル表現では、Best Friendとして過ごす2人の女性を軸に彼女たちが過ごす日常のなかに「言葉」を撮影ディレクションに配置し、その言葉が持つ意味を丁寧に描写しました。この二人の関係性は、実は“商品とお客様”のメタファーとして設計されています。
すなわち、「商品がただ“そこにある”」のではなく、「お客様の感情とともに時間を過ごす存在である」こと。そして、そこに、靴というプロダクトが持つパートナーシップ的な役割を感じさせる構成としました。
クリエイティブディレクターより
デザインとは、感情を再定義する構造の設計だと考えています。
私が重要視しているのは、“目に見える表現”の美しさではなく、その美しさがどこから来ているのかという思想的根拠です。ブランドが持つ文脈、社会との関係性、受け手の感情。それらを丁寧に分解し、再構築していくことで、ようやく“世界観”というものは実体を持ち始めます。
今回の+dianaでは、単に“可愛い”や“ワクワク”といった感情を表現するのではなく、それがどんな価値観から生まれ、どんな文脈で人の心を動かすのかを徹底的に掘り下げました。
“言葉を再定義する”というコンセプトは、ブランドの本質を『感情の言語化』として設計しなおす試みです。そしてLOOKというフォーマットは、その哲学を可視化するためのインターフェースでしかありません。
表現は飾りではなく、“思想を届ける構造”であるべきだと私は考えています。
視覚はあくまで入口であり、本質的に人の心に残るのは、設計された感情の動線です。
表層の演出にとどまらず、感情の輪郭そのものを丁寧に編み上げること。
それこそが、私が信じるクリエイティブディレクションの在り方です。
ダイアナ株式会社さまコメント

執行役員 新ブランド事業推進部 部長 | 竹田 憲章さま
前回からのブラッシュアップとして要望したのが「よりアクティブに」でした。しかしながら、アクティブの表現がカジュアルになり過ぎるとブランドイメージから離れて行ってしまう。そこにしっかりとストーリー性を持たせ、アクティブでありながら、上品さのある表現にまとめていただき、私たちの想像以上のものになりました。本当に感謝しています。リチカさんのストーリー性のあるクリエイティブにはいつも脱帽です。これからも質の高いクリエイティブにトライしていければ嬉しく思います。

プロモーション企画部 部長 | 小茂田 啓介さま
今回の撮影では、ブランドが持つ「大人かわいい」の世界観をより立体的に表現することを目指しました。アクティブな要素を取り入れつつも、上質さとストーリー性をしっかりと担保したことで、+dianaの魅力を新たな視点で届けられたと感じています。リチカさんの深いブランド理解と緻密なディレクション力により、想像以上のクリエイティブに仕上がりました。この作品を通じて、多くのお客様に+DIANAの魅力を体験いただければ嬉しいです。
いつも素敵なクリエイティブを制作いただき本当にありがとうございます。
Credit
-Agency team-
Creative Director:Koki Fuchino(RICHKA inc.)
Account Planner:Wataru Miura (RICHKA inc.)
-Production team-
Account Manager / Producer:Brian Rentz
Production Assistant :Annabelle Deakin
-Photographer team-
Photographer:Yuki Yamaguchi(W inc.)
Chief:Fuki Narita (BABY inc.)
-Stylist team-
Stylist:Emi Ito
-Make up team-
Make up artist:Phoebe
Assistant:Tania Pinkus
-Hair stylist team-
Hair stylist:Keita Higashi
Assistant:Rinka Murai
-Models team-
Model:Iryna Pelo (CDU)
Model:Damiana (CDU)
◾️ダイアナ株式会社さまについて

会社名 :ダイアナ株式会社
代表取締役会長 :髙橋郁夫
本社 :東京都渋谷区神宮前1-8-6
設立日 :1953年05月
コーポレートサイト:https://www.dianashoes.co.jp/
◾️株式会社リチカについて
「クリエイティビティで、世界を豊かに。」

会社名 :株式会社リチカ
代表取締役 :松尾幸治
本社 :東京都渋谷区東3-9-19 VORT恵比寿maxim 11F
設立日 :2014年10月14日
コーポレートサイト:https://richka.co.jp/