Ubie株式会社
800名を超える医療従事者が活用、モバイルでの活用で現場の幅広い効率化を実現
Ubie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部吉倫・久保恒太、以下「Ubie」)が提供する、生成AIで生産性向上を図るサービス「ユビー生成AI」が、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(所在地:愛知県名古屋市、以下「名古屋第二病院」)にて導入され、院内業務での利用が開始されました。導入開始後、すでに800名を超える医療従事者がモバイル端末・PCにて活用し、院内の幅広い業務効率化を目指しています。なお、「ユビー生成AI」の導入は赤十字病院で初となります。

■取り組み背景と導入目的
医療現場では、医療従事者の確保と業務負担の軽減が継続的な課題となっており、持続可能な医療提供体制を構築するため、DXの推進や、医師の業務の一部を他の医療従事者へ移管する「タスクシフト」など、さまざまな取り組みによる効率化が求められています。
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院は、日本最大級の医療事業を有する日本赤十字社の中でも有数の病床規模を誇り、地域医療支援病院として愛知県の地域医療を支える重要な役割を担っています。同院は、かねてより医療DX推進に積極的に取り組んでおり、特に医療文書作成における業務負担の軽減は喫緊の課題でした。
こうした背景のもと、さらなる業務効率化と医療従事者の負担軽減を目指し、幅広いユースケースと導入実績を評価して「ユビー生成AI」の導入を決定いたしました。
■活用事例
名古屋第二病院では、「ユビー生成AI」の導入により、医療文書作成業務の効率化と医療従事者の負担軽減を推進しています。特に、同院が独自に構築したDWHから情報を取得するツールを活用することで、電子カルテ内の情報を生成AIに与える工程の負担軽減を図っています。今回の導入により、同院で稼働する電子カルテシステム(富士通製:HOPE LifeMark-HX)環境下で「ユビー生成AI」が機能することを確認できました。また、PCのみならず院内ネットワーク経由でモバイル端末からも利用可能とすることで、医療従事者が場所を選ばずに業務効率化を図れる環境を構築し、すでに800名を超える医療従事者が利用しています。
■今後の展望
名古屋第二病院では、医師の退院サマリなど基本的なユースケースでの活用を進めたうえで、「ユビー生成AI」の活用範囲をさらに拡大していく予定です。具体的には、看護師の夜勤帯における申し送りサマリー作成の自動化、がん病名登録業務支援、症状詳記の作成など、多岐にわたる業務での活用が検討されており、医療従事者の業務負担軽減と、より患者さんと向き合う時間の創出に貢献することが期待されます。Ubieは、データ連携による自動化や自律支援型の医療AIエージェントの年内の実現を目指すなど、技術開発にも注力することで、今後も医療現場の業務効率化と医療従事者の負担軽減に貢献を通じて、より良い医療の実現を目指してまいります。
■日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 医療DXセンター ICT室長 錦見 俊徳 様
当院ではこれまでも、医療DXに積極的に取り組んでまいりました。今回、ユビー生成AIを導入し、当院医療情報管理センターの協力のもと、既存システムとの連携や富士通HX環境下で安定稼働を確認できたことは大きな成果です。医師の退院サマリーや紹介状の文字起こし、看護師の情報収集やサマリー、事務の議事録作成等、各現場の様々な用途で使用を開始しています。導入初月の段階で800名を超える職員が利用するなど、現場の関心も高く、今後も現場主導で活用を推進し、病院全体の業務効率化と医療の質の向上を目指します。
■お問い合わせ
「ユビー生成AI」に関するお問い合わせや、機能等の詳細に関するご説明をご希望の際は以下フォームよりご連絡ください。
【医療機関向け「ユビーメディカルナビ」について】
「ユビーメディカルナビ」は診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージです。問診業務効率化を図る「ユビーAI問診」や、認知向上をサポートする「ユビーリンク」などを提供しています。「ユビーAI問診」は紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用した、医療機関の業務効率化を支える問診サービスです。医師は文章に翻訳された問診内容と病名辞書の結果を活用することで、電子カルテ記載に伴う事務作業が大幅に削減されます。結果として、より患者さんに向き合う時間が増え、診察等の医師にしかできない業務により集中していただけるようになります。2024年10月時点で、病院・クリニック合わせて全国47都道府県・1,800以上の医療機関で導入されています。第三回日本サービス大賞で「厚生労働大臣賞」と「審査員特別賞」を受賞しました。2024年5月からは、複数の生成AIを活用し、病院内のさまざまな業務効率化を支援する「ユビー生成AI」を開始しています。2024年12月に「生成AI大賞2024」にて特別賞と優秀賞を受賞しました。
ユビーメディカルナビ:https://intro.dr-ubie.com/
ユビー生成AI:https://intro.dr-ubie.com/hospitals/generativeai_lp
【Ubie株式会社が提供するサービス一覧】
▽生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」
▽医療機関向け「ユビーメディカルナビ」
▽医療機関向け「ユビー生成AI」
https://intro.dr-ubie.com/hospitals/generativeai_lp
▽製薬企業向け「ユビー for Pharma」
【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージ「ユビ―メディカルナビ」等を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。
所在地 :〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
設立 :2017年5月
代表者 :共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太
URL :https://ubie.life