株式会社愛知国際アリーナ
~脱炭素の一歩先へ、新たな資源循環モデル~
IGアリーナを運営する株式会社愛知国際アリーナ(名古屋市、代表取締役:寛司 久人)と中部電力ミライズ株式会社(名古屋市、代表取締役:神谷 泰範)は、本日、リユースパネルを活用した太陽光発電所によるオフサイト型フィジカルPPAサービス※1(以下「本サービス」)の導入に関し、合意書を締結したことをお知らせいたします。
※1 需要家の敷地外に設置された専用の再生可能エネルギー(以下「再エネ」)電源で発電された電気と環境価値がセットで提供されるサービス。
本サービスでは、IGアリーナ専用の太陽光発電所(以下「本発電所」)で発電する再エネ由来の電力が、中部電力ミライズ株式会社を通じて、IGアリーナに供給されます。
株式会社愛知国際アリーナは、IGアリーナ専用の太陽光発電所から再エネ由来の電気を長期安定的に調達することが可能となります。
本発電所では、使用するすべての太陽光パネルに、品質検査をクリアした使用済み太陽光パネルを再利用した「リユースパネル」が採用されています。リユースパネルの活用により、産業廃棄物の削減や、新品パネル製造時のCO2排出量の削減に寄与します。
なお、リユースパネルを用いた太陽光発電所由来の電力がオフサイトPPAの仕組みにより供給されるのは日本初※2の取り組みです。
※2 中部電力ミライズ株式会社調べ。
本発電所は2025年度内に運転を開始する予定であり、パネル合計出力は約90kW、年間想定発電量は約7.5万kWhを見込んでおります。これはIGアリーナに設置されているセンターハングビジョン、リングビジョン、リボンビジョンの消費電力を365日分※3賄うことができる電力量に相当します。
※3 一般的なコンサートやスポーツの試合における、開場から閉場まで(4時間)の消費電力量をもとに算出。

また、IGアリーナでは、2025年7月から、中部電力ミライズ株式会社が提供するCO2フリー電気「Greenでんき」※4を100%導入しています。
株式会社愛知国際アリーナは、「Greenでんき」により実質的に再エネ化されている電気の一部を、本発電所由来の電気に切り替えることで、更なる再エネの「追加性」に貢献いたします。
※4 中部電力グループが保有する水力発電所などの再エネ電源に由来する非化石証書を使用し、実質的に再エネ100%かつCO2を排出しない電気を提供するサービス。
両社は今後も、株式会社愛知国際アリーナと中部電力株式会社(名古屋市、代表取締役社長:林 欣吾)が締結したファウンディングパートナーシップ契約※5に基づき、サステナブルなアリーナを目指し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するとともに、地域課題の解決に取り組んでまいります。
※5 2025年6月10日 株式会社愛知国際アリーナ プレスリリース(https://www.ig-arena.jp/news/2010/ )
■リユースパネルを活用したオフサイト型フィジカルPPAサービスの概要
2012年にFIT制度※6が開始されて以降、国内では太陽光発電所の設置が急速に進みました。他方、設置から十分な期間を経ずに撤去を余儀なくされるパネルや、将来的なFITやFIP※7の適用期間終了後に不要となるパネルの処理が社会的な課題となっています
今回、リユースパネルを活用した専用発電所由来の電気をIGアリーナにて使用することで、再エネの拡大とともに、資源循環の促進にも貢献します。
※6 2012年に開始されたFIT(Feed-in Tariff)制度(固定価格買取制度)は、再エネで発電した電気を一定期間にわたって固定価格で買い取ることを国が保障する制度。
※7 2022年に開始されたFIP(Feed-in Premium)制度は、再エネで発電した電気を卸市場等で売電するとともに、市場価格に対して一定のプレミアム(補助額)を上乗せする制度。

■IGアリーナの取り組み
IGアリーナは、屋根上の太陽光パネルによる発電、全館空調の効率化等により、CASBEE名古屋Sランクを取得している他、館内の飲食店舗でペットボトルからリサイクルされたプラカップを使用する等、持続可能なエンターテインメント体験の提供に努めています。
国内初の先進的な取り組みである本サービスの導入により、更なる環境配慮を図り、地域貢献・地域活性化に努めてまいります。