デル・テクノロジーズ株式会社
プライベート クラウド、エッジ、AIの進化を加速させる最新イノベーション
当資料は、2025年8月25日に米国で発表されたブログをベースにしています。
米国ブログ原文:https://www.dell.com/en-us/blog/dell-delivers-automation-to-make-it-simplicity-a-reality/
2025年9月8日:
デル・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:グレンジャー ウォリス、以下、デル・テクノロジーズ)は、ITの簡素化を実現する「Dell Automation Platform」を、本日より提供開始したことを発表しました。「Dell Automation Platform」は、弊社のインフラストラクチャーと先進的な自動化技術を融合することで、ITの運用を簡素化する単一のソフトウェア オーケストレーション プラットフォームを提供します。

急速に進化している多様なワークロードの管理という重圧の下、IT部門は仮想マシン(VM)やデータベースといった従来のアプリケーションと、AIやコンテナ、エッジ コンピューティングといった最新のニーズの両方をサポートする必要に迫られています。AIに関連する規制や予測困難なコスト、サステナビリティーの優先、仮想化による革新的なイノベーションなどが生み出すさまざまな課題によって、企業がこれらのワークロードに対する戦略を策定する方法も大きく変化しており、資源をより効率的かつ柔軟に活用することの重要性が高まっています。企業経営幹部の88%は、変化のスピードが加速する中で、これらの課題がさらに深刻化し、2025年は2024年を上回る変化を経験する年になるだろうと予測しています(*1)。
このような状況において、ベンダー ロックインに陥ることなく一貫した管理体制を確立しながら、複雑な環境へ対応するためのダイナミックで適応性に優れた戦略を、早急に策定することが必要とされています。こうした背景により、従来のシステムでは実現できない高いレベルの柔軟性と拡張性を備えた分離型のインフラストラクチャーへの移行が進むことになりました。デル・テクノロジーズは、ハードウェアの最前線を進んでいますが、お客様の導入・展開を加速させるとともに、インフラストラクチャーの運用を簡素化するソフトウェア主導の自動化によって、さらなる飛躍を遂げています。
「Dell Automation Platform」が、お客様のイノベーションを促進する自動化を実現:
「Dell Automation Platform」は、「Dell NativeEdge」や「Dell Private Cloud」など、AI、プライベート クラウド、エッジ環境のすべてにわたってソリューションの展開、管理、オーケストレーションを一元化し、直感的な体験を提供します。またパートナーとの比類ないエコシステムが数十年にわたり実証してきたイノベーションの集大成であり、お客様のニーズに合わせてカスタマイズしたソリューションを提供します。
「Dell Automation Platform」は、セキュアなゼロタッチのオンボード、インベントリの一元管理、「Dell AIOps」、スタック全体の自動化といったコア機能を統合することで、ワークフローの効率を高めながらイノベーション実現までの期間を高速化します。「Dell Automation Platform」は、オンプレミス環境だけでなくSaaSとしてクラウド環境で利用することも可能で、デル・テクノロジーズのエキスパートが検証した導入効果、ソリューション、提案などの厳選したカタログを提供するとともに、グローバル サプライチェーンによって一貫した展開とシームレスなアップデート プロセスを実現します。これらの機能は、完全なライフサイクル管理やネイティブITSM統合、また「Dell PowerStore OS」の自動アップデート体験といったマルチシステム ストレージ管理機能を含め、設計・開発から運用段階にわたり拡張されます。
「Dell Automation Platform」は、あらゆる場所でお客様のインフラストラクチャー ソリューションを構築および管理するための、より優れた手段を提供します。「Dell Automation Platform」が実現した最初の主要ソリューションの新機能は、以下のとおりです。
「Dell Private Cloud」:ベンダー ロックインを回避しながら、プライベート クラウドの展開・管理を実現:
「Dell Private Cloud」は、モダンIT環境のニーズを満たすように進化を続けています。今年の初めにVMwareのサポートを開始しましたが、今回Red Hatにもサポートを拡大しました。また、Nutanixのサポートも予定しています。分離型インフラストラクチャーを基盤に構築されている「Dell Private Cloud」は、自動ライフサイクル管理による簡素化された環境を確立しながら、コンピューティング リソースとストレージを個別にスケールアップできる優れた柔軟性を提供します。このアプローチによって、変化するニーズに適応しながらリソースの活用度を高め、オーバープロビジョニングを減らし、コストを削減することが可能になります。
「Dell Automation Platform」カタログでは、主要なソフトウェア パートナー向けの検証済みのブループリントへ簡単にアクセスすることができます。これによって、手作業のプロセスと比較して90%少ない手順でプライベート クラウド スタックのプロビジョニングを実行でき(*2)、一切の手作業なしにわずか2時間半でワークロードに対応したクラスターを展開することができます(*3)。45,000時間以上のテストに裏打ちされた事前検証済みの自動アップデートによって(*4)、インフラストラクチャーは導入後も常に検証済みの状態に保たれます。さらに、LCM(Life Cycle Management)事前チェックやアップデート アドバイザーなどのツールによって、プランニングを簡素化しリスクを軽減することができます。「Dell Private Cloud」は、これまでに投資してきた資産を活用しながら、増大するニーズに合わせて適応できるよう設計・構築されている、ソフトウェア サブスクリプション型のソリューションです。ノード間で完全に移行できるとともに、ソフトウェア スタックの変更が必要な際も、コンピューティング リソースとストレージを無駄にすることなく再利用できます。
お客様は、現在使用中のクラウドOSライセンスを自由に利用できるとともに、vCenterやOpenShift Console などの使い慣れているツールを活用することで、追加のトレーニングを行うことなく運用環境の継続性と効率性を維持できます。
「NativeEdge」:分離型データセンターの運用を一元管理:
過去2年間で「NativeEdge」は、エッジ環境や分散環境における固有のニーズに応える優れた手段を模索している組織にとって、信頼できるソリューションへと成長しました。「NativeEdge」は、多様なインフラストラクチャーとアプリケーションの展開、オーケストレーション、ライフサイクル管理を安全に一元化するフルスタック ソリューションを提供します。
仮想化分野における業界全体の破壊的イノベーションと、分離型データセンターのセキュリティーおよび管理の複雑さが組み合わさったことで、従来のインフラストラクチャーでは実現できない、シンプルでコスト効率に優れたオプションを提供するソリューションが必要とされています。「NativeEdge」は、これらの課題に対応するため、分離型データセンターに合わせてカスタマイズされた数々の差別化機能を提供すると同時に、高可用性やワークロード バランシング、VMスナップショット、バックアップ、移行など、本番環境レベルの仮想化について従来のHCI(ハイパーコンバージド インフラストラクチャー)アプライアンスに求められるすべての機能を提供します。「NativeEdge」では、既存のVMware環境であっても、アプリケーションを展開するとともに、VMクラスターを監視し、ワークロードの管理が可能になります。これによって、お客様の最適な期間と予算で、VMwareからNativeEdgeへのシンプルな移行パスの確立を実現できます。「NativeEdge」は、アプリケーションの完全なライフサイクル管理やSaaSベースの管理、ゼロタッチ展開、イミュータブルOS、またデル・テクノロジーズのレガシー インフラストラクチャーとサードパーティー インフラストラクチャーの両方を利用できるオプションを含む柔軟なアーキテクチャー オプションを備え、分離型データセンターのモダナイズとエンパワーメントに必要な柔軟性、セキュリティー、コスト効率を実現します。
「NativeEdge」がお客様にもたらす数多くのメリットについて、Eaton Corporation社のIT担当バイスプレジデント兼CTO(最高技術責任者)、Balaji Ganesan氏は、次のように述べています。「『NativeEdge』のゼロタッチ アップデートおよび一元化されたライフサイクル管理のおかげで、各製造拠点でのIT部門への依存度が大幅に軽減されました」。
「NativeEdge」は、より包括的な「Dell Automation Platform」に統合されたことにより、管理効率の大幅な向上やAI主導のイノベーションをはじめとする数々の革新的なメリットを、お客様のエコシステム全体に拡張します。ワークロードがエッジ環境、分離型データセンター、クラウドにあるかに関わらず、今回の統合アプローチはシームレスな運用、セキュリティーの強化、お客様の仮想化インフラストラクチャーを管理する一貫したプラットフォームを保証します。
「Dell AI Solutions」:AIソリューションの導入効果を短期間で引き出す:
「Dell AI Solutions」は、LLM推論やRAG AIプラットフォーム、また市場をリードするAIパートナー各社と共同開発した統合ソリューションなどを一元的に提供することで、AIの導入と展開、管理、拡張を簡素化および促進します。「Dell Automation Platform」は、お客様のシステム用に最適化した検証済みで事前構成済みのソリューションをすべて一箇所で提供することで、AIソリューションの導入を簡単に実現する手段となります。これによって、概念実証(PoC)から本番環境まで、AIワークロードの価値を引き出すまでの期間を短縮できるとともに、より迅速なイノベーションを実現し、将来にわたりAIの可能性を最大限に引き出すことが可能になります。
お客様のニーズに応え、将来の成長に備える:
「Dell Automation Platform」は、昨今の課題に対応しながら将来の新たな機会を切り拓きます。今回「Dell Private Cloud」と「NativeEdge」が統合されましたが、数週間以内に「Dell AI Solutions」の統合も予定しています。これによって「Dell Automation Platform」は、今後さらに大きな可能性をお客様にもたらします。
この未来には、厳選された検証済みのソリューション群だけでなく、高度なカスタマイズ性を求めるお客様向けの柔軟なソリューション群も含まれています。DevOpsチームやプラットフォーム エンジニアリング チームを有するお客様が、多様なテクノロジー間の複雑なオーケストレーションを実現できるよう、カスタマイズ可能なソリューション群を提供します。デル・テクノロジーズは、今後もエキスパートによる検証済みのブループリントを構築していくとともに、数々のテンプレートやブループリントAIアシスタンスの利用、またシステム統合に完全な柔軟性をもたらすプラグインの構築などによって、お客様が独自のブループリントを作成する力を届けていきます。これによって、ベアメタル リソースを細かく管理できるようになるだけでなく、これまでのIaC(Infrastructure-as-Code)への投資を再利用することが可能になります。
デル・テクノロジーズは、お客様が次世代のIT環境への進化と計画を推進していく中で、「Dell Automation Platform」をともに成長させることに、強いコミットメントを持って取り組んでいきます。
コメント:
デル・テクノロジーズ株式会社 執行役員 インフラストラクチャーソリューションズSE統括本部長 森山輝彦は、次のようにコメントしています。「『Dell Automation Platform』の提供開始は、デル・テクノロジーズが掲げる『お客様のIT運用をよりシンプルに、より効率的に』というビジョンを具現化する重要な一歩です。予測困難でかつ急速に変化するビジネス環境において、お客様が直面する課題を解決し、イノベーションを加速させるための強力なツールを提供できることを誇りに思います」。
*1. Accenture社による調査結果『Accenture Pulse of Change』(2025年1月16日)
*2. デル・テクノロジーズ社内テストに基づく。ハードウェアの設置、構成設定、プラットフォームのオンボード後。開始後に手作業の介入は不要。実際の結果は変動する場合があります。CLM-014262
*3. デル・テクノロジーズ社内テストに基づく。ハードウェアの設置、構成設定、プラットフォームのオンボード後。開始後に手作業の介入は不要。実際の結果は変動する場合があります。2025年5月。CLM-014262
*4. デル・テクノロジーズ社内テストに基づく。「Dell Private Cloud」でVMware vSphereおよびRed Hatを展開(2025年8月)。実際の結果は変動する場合があります。CLM-014261
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■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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